
ワラーチからゼロシューズ・ジェネシスへ
はじめに
2015年からワラーチという自作サンダルを使っていたが、2年前からゼロシューズ・ジェネシスという市販サンダルに変えた。ジェネシスに変えた理由、評価、および現在の使い方についてまとめた。
ジェネシスに変えた理由
ワラーチからジェネシスに変えた理由は次の2点である。
1. マンネリ化
2022年3月、使っていたワラーチのソールに穴があいた。これまでのように新しいワラーチを作ろうと思ったが、以前のように作ることにワクワク感がないだけでなく苦痛とさえ感じるようになった。
ワラーチは、2015年からほぼ1年に1足ペースで更新してきた。最初の3年間は更新の都度、新しい独自デザインのオリジナル・ワラーチを作って試すのが楽しかった。それ以降は、最終デザインのワラーチが気に入り、同じデザインを更新しながら4年間使ってきた。
現在でもこの最終デザインのワラーチが気に入っているので使い続けたいが、同じデザインのものを何度も作ることでワクワク感は完全に消えた。作ることが義務的になり、退屈な作業に変わってしまっていることに気付いた。マンネリ化は生活の質を低下させる。抜け出したいと思った。
2. 充実感より満足感が優った
ゼロシューズ・ジェネシスという市販サンダルを知った。購入して試してみた。裸足感覚サンダルとしての完成度の高さに感動した。
ワラーチは自分でデザインして自分で作るという楽しさと、それを使うことによる充実感が得られた。作る楽しさがなくなってしまった今、使う充実感も低下している。
一方、ジェネシスは市販品であることもあり裸足感覚サンダルとしての完成度が非常に高い。完成度が高いサンダル使うことで高い満足感が得られた。
その結果、低下してしまったワラーチの充実感よりジェネシスの満足感が大きく上回った。
ジェネシスの評価
2年前、ジェネシスを購入し、始めて使った時の感想を日記に残していた。日記にはワラーチと比べて気に入っている点と残念な点を書き留めている。残念な点は1点だけで、気に入った点が多く書かれていたことからも当時の感動の大きさがわかる。その日記をもとにして2年間使った現在の評価に見直したものを下記に示す。気に入った点で削除した項目はあったが、残念な点は変わらず1点のみだった。
なお、価格については完成度の高さから価格相当であると、当時の日記に書いているが、今回、耐久性も考慮すると「お値段以上」であると評価できる。

気に入っている点
・形状が美しい(特に、流れるようなソールの立体形状)
・鼻緒の耐久性が高い
・紐の肌感触が優しい
・紐を好みのホールド感に調整しやすい
・甲部分の紐の結び目の移動ができる(ウォーク/ランの切り替えなど)
・かかと上部のシリコンパッド(かかと上部の紐が下にずれにくい)
・ソールが薄い(厚さ4.8mm、硬いソールなのに地面の状態がよくわかる)
・ソールが硬い(薄いソールの割に地面からの突き上げは小さく感じる)
・ソールのパターン(滑りにくい)
・ソールの外周にソリがある(つま先が地面に引っかかりにくい)
・ソールの耐久性が高い【本記事で追加】
残念な点
・重量が重い(片足 130g(27.0cm)、ワラーチは30〜60g)
使い始めて2年が経過した現在では、慣れにより重さは気にならなくなっている。
用途別に使い分ける
現在、ジェネシス3足を用途別に使い分けている。3足は色以外に違いはない。使い分けることで気持ちを切り替える効果がある。
ブラック(2022年3月12日購入):ウォーク&ラン用
試用するために購入した。以前は普段履きとしても使っていたので、1年半で鼻緒の紐が切れた。鼻緒は裁縫補修済み。ムーンリットブルー(2022年3月21日購入):山までの移動用
ブラックを試用して気に入ったので追加購入した。以前は山でも使っていたが、最近は山までの移動のみ。なお、山に入れば足半ワラーチを使っている。グリザイユ(2023年9月12日購入):普段履き用
ブラックの使用頻度を分散させるために、追加購入した。
おわりに
自分にとってワラーチはデザインして作って使うことを楽しむものだった。自分がジェネシスと出会うずっと前に、ワラーチはその役割を終えていた。そして今、ジェネシスに出会えたことを良かったとしみじみと感じている。人生の伴侶に出会えたような気持ちである。