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立方体に内接する八面体の話を各生成AIに描かせてみたメモ

はじまり


小6の長男が、中学受験の算数の問題で、以下に類するような算数の問題を解いていた。

「一辺が1の立方体 ABCD-EFGHに対し、A・C・F・Hを結んでできる三角錐と、B・D・E・Gを結んでできる三角錐との共通部分の体積を求めよ」

結果は、以下の図のようになる

https://ikuro-kotaro.sakura.ne.jp/koramu/700_pq5.htm  より

解答に図が無かったので、Perplexityで探したところ、上記のページが見つかった。カッコいい言い方をすると
「立方体の正八面体は立方体に内接する2つのケプラー四面体の積集合」
らしい。

とはいえ、ぐりぐりいじれる図が欲しくて、生成AIに作らせたができず。
でもこれまたPerplexityで以下に行き当たった。ありがたい。これを息子といじりながら見た。

現時点の実力:4つの生成AIに聞いてみた。

それまでに、ChatGPT、Gemini、Copilot、Claude3に以下のプロンプトを書いてチャレンジしたのを、現時点の生成AIの実力の備忘録として記録しておく。1年後はずいぶんと違うんだろうなぁ。

一辺が1の立方体 ABCD-EFGHに対し、A・C・F・Hを結んでできる三角錐と、
B・D・E・Gを結んでできる三角錐との共通部分を図示するとともに、その体積を求めよ

結論から言えば、残念ながら、ちゃんと図を書いてくれる生成AIは現れなかった。Geminiがとても惜しかった。結局、Perplexityに質問を変えたら、先ほどのGeoGebraに導いてくれた。感謝。

ChatGPT4oの場合


行列演算。


以下リンク先に示すの通り、行列演算を始めた。
体積は1/6と正解

ベクトルから体積だす方法なんてやったっけ?と思うが、以下を見る限り正しそうだ。(勉強になった)
https://math-topology.hatenablog.com/entry/vectorvolume

ただ、残念ながら図は書いてくれず、DALL-Eも以下のあり様でした。

立方体に対して内接している正八面体を描いて。

Geminiの場合

結論を言えば、このGeminiが一番いい感じで答えを出した。さすが理系?

https://g.co/gemini/share/0d5bd8c55365


一番いい図なのに、なぜかクリックすると、WordPressの謎ページにリンクする

なぜか「中心部に穴の開いた」という枕詞は入っていますが、以下のように正八面体と分かっているようです。

共通部分の体積の計算

正八面体の体積の求め方:

  • 正八面体を2つの正四角錐に分割: 正八面体は、対角線を軸に2つの合同な正四角錐に分割できます。

  • 正四角錐の体積の計算: 正四角錐の体積は、(底面積)×(高さ)÷3で求められます。

  • 正八面体の体積の計算: 求めた正四角錐の体積の2倍が、正八面体の体積となります。

計算:

  1. 正四角錐の底面積: 正四角錐の底面は、一辺が立方体の対角線の半分である√2/2の正方形です。よって、底面積は(√2/2)² = 1/2となります。

  2. 正四角錐の高さ: 正四角錐の高さは、立方体の1辺の長さの半分である1/2です。

  3. 正四角錐の体積: (1/2)×(1/2)÷3 = 1/12

  4. 正八面体の体積: 1/12 × 2 = 1/6

答え:

したがって、2つの三角錐の共通部分の体積は、1/6 です。

(編注)お見事!

期待のClaudeは不発

Vector形式でいい感じで図を描いてくれることを期待したのだが、不発↓

Vector使って描いているのだけど、なんだか残念なことに。

正八面体であることは分かっているが、公式が謎?

計算手順:

  1. まず、この正八面体の中心は立方体の中心と一致します。

  2. 正八面体の頂点は、立方体の各面の中心にあります。

  3. 立方体の一辺が1なので、正八面体の頂点から中心までの距離は1/2です。

  4. 正八面体の体積の公式は:V = (a^3) / (3√2) ここで、aは正八面体の稜の長さです。

  5. 正八面体の稜の長さを求めるために、ピタゴラスの定理を使います: a^2 = (1/2)^2 + (1/2)^2 = 1/2

  6. したがって、a = 1/√2

  7. これを体積の公式に代入します: V = ((1/√2)^3) / (3√2) = (1/(2√2)) / (3√2) = 1 / (6√4) = 1 / (6 * 2) = 1/12

したがって、2つの三角錐の共通部分である正八面体の体積は 1/12 立方単位となります。

Copilotは出だし良かったが、答え違い

アスキーアートで意図通りの頂点で立方体を書いてきたのは好感触でしたが、あとは一番残念な感じ。

この問題は立体幾何の問題ですね。まず、立方体 ABCD-EFGH を描いてみましょう。 

A-----B
|\    |\
| E-----F
| |   | |
C-|---D |
 \|    \|
  G-----H
次に、点 A, C, F, H を結んでできる三角錐と、点 B, D, E, G を結んでできる三角錐を考えます。 

三角錐 ACFH 

頂点: A, C, F, H 

三角錐 BDEG 

頂点: B, D, E, G 

これらの三角錐の共通部分を考えると、立方体の中心を通る平面で分割される部分が共通部分になります。 

共通部分の体積を求めるためには、立方体の体積を 8 等分することを考えます。
立方体の体積は 1 立方単位なので、共通部分の体積はその 1/8 になります。 

このようにして、共通部分の体積は ( \frac{1}{8} ) 立方単位となります。
図示する場合は、立方体の中心を通る平面で分割された部分を描くと良いでしょう。 

残念。体積1/8になっていました。これは計算ではなく、ありそうな立方体の話ですね。

(オマケ)Perplexityは、体積1/3

Perplexityには荷が重いかと思い、以下のプロンプトにした。

立方体に内接する正八面体を描いて

描き方の文章はあっていたが(省略)、聞いてもないのに体積を計算して間違えた。けど、その後、いくつか質問して、冒頭の「ぐりぐりいじれる図」に行きついてくれたので感謝している


正八面体の特徴

  • 正八面体の体積は立方体の体積の1/3になります。

  • 正八面体のエッジの長さは、立方体のエッジの長さの√2/2倍になります。

この構造を視覚化すると、正八面体が立方体の内部にぴったりと収まり、その頂点が立方体の各辺の中点に触れている様子が分かります。この配置により、正八面体は立方体の空間を最大限に活用しつつ、完全に内接した状態を保っています。

(Perplexityの回答全文は以下)

https://www.perplexity.ai/search/li-fang-ti-ninei-jie-suruzheng-KkHZJvaORgaQgbj.7QX8nA


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