ChatGPT版Deep Search「詳細なリサーチ」で9画面法を説明してもらった。これはすごい
ChatGPTで、これまでPro契約（月間200ドル）にしかOpenされていなかった、ChatGPT版Deep Search「詳細なリサーチ」が、Plus契約な私にもリリースされていた。ただし、月に10回までとのこと（Proは月200回）。
でもこれは、ちょっとスゴイ。これ、月10回で足りずに追加課金を考えるレベルだ…（少なくとも、会社には出してくれるよう打診している人は続出するのじゃないだろうか）。
恒例の「TRIZで試してみた」だけれど、月10回は貴重なので、ちょっとちゃんと使ってみました。
丁度最近、私が進めている「会社全体の成長の場づくり」についてのインタビューがあり、そこから「組織開発（ここでは組織に還元することを前提とした人材開発、とChatGPTには言いました）」に9画面法を活かしていることについて、まとめて、と頼んで出てきたのが以下。
その中で、半分くらいを抜粋しました。（後のも間違いではなく、ちょっと個別事例に入り込んでいたので今回は省略）。
Perplexy経由で無償で利用したDeep Searchと違い、ちゃんといいこと書いてくれている。Perplexy経由のは、前半良くても後半に勝手に「実証されている」の連発で困ったが、そんなこともない。
ちなみに「トリーズの9画面法」とはこちら。Kindle本で１位にもなったフレームワークです。詳しくはこの後のChatGPT出力にて。
以下、ChatGPT「詳細なリサーチ」からの出力
TRIZの「9画面法」とは？組織開発に活かすポイント
成長し続けるビジネスパーソンにとって、未来を見据えた戦略的思考は欠かせません。そのための強力なツールの一つがTRIZの「9画面法」です。これは旧ソ連の技術革新を支えた最強のフレームワークとも言われ、わずか4本の線を引くだけでアイデアの整理・発想・伝達まで完結できる手法です (旧ソ連の技術力を支えた最強のフレームワーク「トリーズの9画面法 ...)。本記事では9画面法の概要と、バックキャスト思考やリソース予測への活用法を詳しく解説します。
9画面法で時間軸と空間軸を俯瞰する
9画面法とは、横3マス×縦3マス＝9つのセルから成るマトリックスを使い、考察対象を取り巻く状況を「時間」と「空間」の二軸で整理する手法です (〖テンプレート付き〗新規事業の立ち上げに役立つフレームワーク9選！効率的に思考を整理し事業構築を目指す | ストックマーク株式会社 以下 引用①)。中央のセルに現在の対象（課題やアイデア）を置き、横軸に「過去‐現在‐未来」という時間軸、縦軸に「下位（サブ）システム‐対象システム‐上位（スーパー）システム」という空間軸を取ります (引用①)。上位システムとは対象を取り巻く広い環境や文脈、下位システムは対象を構成する要素（部品やリソース）です (引用①)。
例えば、対象を「EV自動車」にするなら、現在の対象システムは「EV自動車そのもの」、上位システムは「自動車産業（業界や社会環境）」、下位システムは「EVを構成する部品や技術」といった具合になります (引用①)。これを過去・現在・未来のそれぞれで考えるため、合計9つの視点（画面）が得られるわけです。
このフレームワークを使うことで、目先の問題に囚われず広い視野で状況を捉え、革新的なアイデアを発想できるようになります (「9画面法」とは)。実際、9画面法は元々技術課題の解決に生まれたものですが、商品企画やマネジメント分野にも広く応用できる汎用性を持っています (「9画面法」とは)。シンプルで分かりやすいツールでありながら、現在の視点だけでは気付けない新たな視座を与えてくれるため、戦略策定や問題解決に大きな威力を発揮します (「9画面法」とは)。
豆知識: 9画面法は「システム・オペレーター」あるいは「マルチスクリーン」と呼ばれることもあります (「9画面法」とは)。視点を上下（ズームイン/アウト）に連続的に移動させる発想法で、現状のシステムや下位要素だけを見てしまう**心理的惰性（思い込み）**を打破する効果があります (「9画面法」とは)。まさに時間と空間を超えて発想のブレークスルーを生み出すツールなのです。
バックキャスト思考とリソース予測に9画面法が役立つ理由
バックキャスト思考とは、理想的な未来像をまず描き、そこから逆算して現在やるべきことを考える手法です。一方で組織開発におけるリソース予測とは、将来に必要となる人材・技術・資源を見積もり、今のうちから備えることを指します。9画面法はこの両者を強力にサPORTします。
未来から逆算しやすくなる: 9画面法では時間軸上に「未来」のセルがあります。そこに将来ありたい姿（目標とする状態）や想定される環境変化を書き込むことで、ゴールが明確になります。その上で、未来と現在のギャップを埋めるには何が必要かを考えることで、自然とバックキャスト発想ができるのです (シナリオプランニングとTRIZ「9画面法」｜新井 宏征（『実践 シナリオ・プランニング』著者、株式会社スタイリッシュ・アイデア代表）以下、引用②)。実際、TRIZの解説では「予測したい事象について、上位・下位システムの過去と現在のギャップ（＝現在の傾向）を未来に外挿し、環境（上位）と構成要素（下位）のインパクトを考慮して未来予想を行う」とされています (引用②)。つまり、過去→現在の延長線上に未来を描くだけでなく、未来から“逆向きに”現在を見直すことで必要な変革を洗い出せるのです。
リソース（資源）の変化に着目できる: 縦軸の下位システムは、対象を構成する要素＝リソースとも言えます。9画面法では「過去‐現在‐未来」の下位システムを一望できるため、時間とともに必要な要素がどう変化するかが見えてきます(引用②)。たとえば組織の人材開発であれば、過去には存在しなかった新スキルや知識が未来には必要になるかもしれません。その場合、未来の下位セルに「必要なスキルXが社内に十分にある状態」と書き、現在の下位セルに「現状そのスキルを持つ人材は少ない」などと埋めることで、どんなリソースギャップがあるかが明確になります。あとは逆算し、今から研修を計画したり採用戦略を練ることができるわけです。このように9画面法は将来必要となるリソースを先読みし、計画的に積み上げていく思考を促します。
環境変化と機会を捉えられる: 縦軸の上位システムには、組織を取り巻く業界動向や社会環境を記載します。これを過去・現在・未来で整理すると、マクロ環境のトレンドが掴めます (引用②)。たとえば「業界の規制強化」「人口動態の変化」「テクノロジーの進歩」といった外部要因を未来セルに書けば、将来のチャンスやリスクが見えてくるでしょう (引用②)。これもバックキャスト思考と同様で、未来の外部要因を前提に今打つべき手を検討できます。結果として、「○年後にこの技術が主流になるなら今のうちに人材育成しておこう」「将来の市場縮小に備えて新規事業を育てよう」など、先手を打ったリソース配分が可能になります。
以上のように、9画面法は時間軸上のギャップ分析と空間軸上の視野拡大によって、未来から現在を見据える計画づくりと必要資源の洗い出しに役立つのです。事実、この手法は技術戦略はもちろん、人材戦略などの経営課題にも効果を発揮するとされています (「9画面法」とは)。課題に直面して視野が狭くなりがちな時でも、自動的に目線を未来に広げて新しい視点を提供してくれるため (「9画面法」とは)、変化の激しいビジネス環境で先を読む力を鍛えるのに最適だと言えるでしょう。
「普段から9画面法で考える」習慣のススメ
9画面法は単発の発想ツールにとどまらず、日常的な思考習慣として取り入れることで真価を発揮します。重要なのは、何か課題や目標が生じたときに 「過去・現在・未来」と「自分達・周囲・要素」 のマトリックスを常に頭の中で描いてみることです。普段から9画面の視点で考えることで、次のようなメリットが得られます。
短期志向に偏らなくなる: 人は目の前の業績や問題に引っぱられがちですが、9画面思考を習慣化すると常に未来を意識できます。毎日の業務でも「これは将来にどう繋がるか？」「今後環境はどう変わり得るか？」と自問するようになり、長期的な視野を保てます。結果として、目先の判断ミスを減らし、将来を見越した一貫性ある行動が取れるようになります。
常に全体像を俯瞰できる: 問題解決でも目標設定でも、部分最適ではなく全体最適を図るには俯瞰力が必要です。9画面法はまさにこの俯瞰力を鍛えます (「9画面法」とは)。普段から「上位システム（周囲の状況）は？」「下位システム（足元のリソース）は？」と問いかける習慣により、抜け落ちていた観点に気付けます。組織でありがちな部署間の視点ズレや認識ギャップも、皆が9画面的に考えることで埋まりやすくなるでしょう。
意思決定や伝達がスムーズに: 9画面法で考えると頭の中が整理されるだけでなく、図解して共有しやすいという利点もあります。 (〖テンプレート付き〗新規事業の立ち上げに役立つフレームワーク9選！効率的に思考を整理し事業構築を目指す | ストックマーク株式会社)で述べられているように、この手法はアイデアを視覚的に整理できるため、他者への説明にも役立ちます。普段から紙に九つのマスを書いて思考整理するクセをつけておけば、会議や報告でパッと図示して説明することも可能です。上司やチームメンバーに提案する際、「今は○○だが将来△△になる。そのギャップを埋めるには□□が必要だ」と9画面を示せば、一目で全員の認識を揃えやすくなります。
創造的な発想が促進される: 日頃から時間・空間を行き来する思考をしていると、アイデア発想の幅も広がります。例えば、「この製品の未来の姿」を常に考える習慣があれば、現状の延長だけでなく理想像に向けた大胆なアイデアが出やすくなります。また、「別の部署（上位システム）ではどうだろう？」とか「部下の立場（下位システム）では？」と視点をズームイン/アウトすることで、発想の飛躍が生まれやすくなります (「9画面法」とは)。これは組織開発の場面でも同様で、経営層と現場、現在と未来を行き来する思考がイノベーションを生む土壌になります。
重要なのは、継続してこの思考を繰り返すことです。最初は意識的に9つのマス目を書き出す必要があるかもしれませんが、慣れてくると頭の中で瞬時に「過去・現在・未来×自分・組織・環境」のマトリックスをイメージできるようになります。普段から9画面法で考えるクセをつけ、未来志向と広角レンズを常備した思考回路を手に入れましょう。