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オートバイに乗って東京ゲートブリッジを走ってみて欲しい。
こんにちは。
野良猫教授です。
突然ですが、あなたはオートバイに乗りますか。
乗ったことはありますか。
乗ってみたいと思いませんか。
井上陽水みたい。(古いか・笑)
唐突ですが、私は多くの人に
オートバイに乗って東京ゲートブリッジを走ってみて欲しいんです。
あそこは魔法の橋だと思うから。
季節は異なりますが、この動画をどうぞ。
あの橋の魔法が伝わることを祈って。
そんな不思議な橋のお話をどうぞ。
思い立ってエンジンをかけた
2025年になったばかりの今日。
気温9℃とすっかり寒い。
オートバイに乗ろうか。
オヤジのバイクだから装備にはそれなりに投資している。
だから少しなら小一時間なら寒くても全然大丈夫。
ちょうど奥様のエカテリーナ2世様は何か用事がありそう。
正月休み中にこんなチャンスはもうないかも。
意を決してエカ様に「オートバイに乗ってきます」と告げると
気をつけてね、と快諾を頂戴した。
わーいとばかりに
BMW RnineT Pure「碧」が待つガレージへ。
カバーを外し、エンジンをかける。
ヘルメットや装備を確認する。
ある程度暖気してから跨り、
クラッチを切ってシフトペダルをローに踏み込む。
さあ、寒いけれど、小旅行に出発だ。
さてどこへ行こう。
東京都心、港区からの湾岸エリア。
正月は交通量も少ない。
やはりいくか。
麻布十番から三田を経由して、レインボーブリッジに乗る。
もちろん高速道路は使わない。
お台場で降りてトンネルをくぐり、
東京湾岸アンダーの交差点を右折しようかな、と思っていたら
左折が青だったので左折。
次の信号を右折してフェリー埠頭方向に進んだ。
標識を見ると、この先にはあの東京ゲートブリッジがある。
やっぱり、行ってみようか。
東京ゲートブリッジは不思議な橋だ
東京ゲートブリッジ。変な形の橋。恐竜のようだとも言われる。
真ん中がこんもりと盛り上がり、ちょっとした山のような形の橋。
緩やかな上りが長く続き、そこから同じく緩やかな下りが長く続く。
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その間、東京を、東京湾の少し遠くから俯瞰することができる。
これが素晴らしい。
こんな風に東京を遠くから見ることはなかなか出来ない。
というか、ここからしか見られないと思う。
六本木ヒルズの森タワーの展望台などは、似たような経験をもたらしてくれるとも言えるけれど、バイクから見る時はこちらも動いているのが違う。
動きながら、遠くから東京という街を眺めることができる。
そんな場所は他にない。
あったら教えて。
有明側から渡り、若洲や新木場方面に走る時、ぼくの視界の左側に東京の街並みが広がっている。東京タワー、湾岸のマンション群、スカイツリー。これらがなんだかブルーに輝いている。
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一方、視界の右には東京湾。少し黄色がかった青い空と海。
向こうには房総半島。高い煙突が3本。煙が長くたなびいている。
少し前を向くと右側には荒川。
東京ディズニーリゾートのあたりが太陽の光を浴びて金色に輝いている。
綺麗、……
ぼくはそうつぶやいていた。
金色に輝く東京の景色。
目を転じるとブルーに輝くビル群の景色。
本当に綺麗なのだ。
東京ゲートブリッジのいいところはUターンできるところだ。
渡り切ったところにUターンルートが切ってある。
一旦停止だから気をつけよう。もちろんUターンして戻る。
今度は視界の左側に東京湾。
いつもロードバイクで向かう若洲海浜公園とゴルフコースを眺めながら走る。
右側には青く光る東京の街。
ほんの数分前通った時とは全く違う色で輝いている。
そして東京の街並みを見下ろすように富士山が目に入った。
どくん。
その瞬間、何かのスイッチが入った。
涙腺に刺激がくる。
なんだ。
なんでぼくはこんな景色を見ながら泣いているのか。
精一杯生きている小さなぼく
富士山が見守る東京の街が、ミニチュアのように見えた。
ぼくは毎日ここで、ちょこまかと生きている小さな生き物だ。
その小ささが痛いほど感じられる。
でもその一方で、小さな生き物が、
それでも精一杯生きているんだ、という
巨大な実感が押し寄せてくるんだ。
そうだ、ぼくは生きている
生のリアリティが押し寄せてくる。
大きな世界の中の小さなじぶん。
でも紛れもなく、小さなじぶんは精一杯生きている。
そんな実感を得られる瞬間って、一体いつ訪れるだろう?
来てよかった、……
たぶん、これからも、きっと。
この場所に来たら。
この場所をバイクで走ったら、同じ気持ちが味わえるだろう、
という確信がある。
それはすごいことだ。
こどもの頃作った秘密基地。
そこに行けばワクワクすることが約束されていた。
おんなじだよ。
バイクに乗って走ってここに来れば、
確実に生きてる実感を得ることができる。
そんな場所をぼくは見つけた。
それはとても幸福なことだと思うんだ。
少し乗れてきたかな
時間にして約1時間強。距離にして約35キロ。
その間、気持ちだけでなく、ライディングにも気をつけながら走った。
ステップに土踏まずの手前、母指球の当たりを乗せて、
少し俊敏に体重を移動することを意識した。
シフトアップの時は、クラッチを切るのではなく、引くことを意識した。
体重移動によるセルフステアを意識して旋回した。
BMW RnineT Pureに乗ってちょうど3年。
まだ完璧とは言えないけれど、慣れてきた感覚がある。
この感覚。
以前、ポルシェ911カレラのマニュアルシフトに乗っていた時と同じだ。
車のことがわかっていく感覚。
だんだん仲良くなれている感じ。
そんな感覚がちょっと嬉しい。
これからもこうして時間を見つけてBMW RnineT「碧」に乗ろう。
友達の少ないぼくにとって、
大事な相棒だから。
今日はこの辺でおしまい。
また乗れる時までバイバイ。
ぼくのBMW RnineT Pure「碧」。
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