メディアを語る上で外せない、GRPという概念を知っていますか？
こんにちは。
野良猫教授です。
フジテレビの問題はメディア各所に飛び火して、
すぐには鎮火できない状況です。
その裏で政府がゴニョゴニョしている危険性も感じますが、
まずは日本のマスメディアがその歪みを是正し、
真のメディア（仲介者）になれるかどうかの
試金石とも言える今回の事態。
しっかりと見守っていこうと思います。
メディアパワーを測定する単位として、
GRPという概念があります。
簡単に言えば「延べ視聴率」になります。
つまりどれくらいの人口にリーチしているのか、
を示す指標です。
広告業界では、このGRPを基本的な単位として扱います。
そしてこの単位、1％に対して価格が設定されているのです。
多くの方がご存知の通り、
その視聴率を測定しているのがVR（ビデオリサーチ）という調査会社です。
そしてこのVRの大株主は電通だったりします。
そもそも公正であるべき視聴率を、
ズブズブの関係者が測定している、というこの状況は
決して良いとは言えません。
そしてテレビの凋落は明確に視聴率に跳ね返っているはずです。
しかしこのGRP単価は長期にわたって
明確な下落は見せてこなかったのです。
つまり高止まりしていた。
そしてそれを可能にしていたのは大手広告代理店であり、
高値でそれを買い続けた広告主にも責任の一端はあるのです。
まずは広告業界とメディア業界を理解するために重要な
この「GRP」について知ってください。
例によって、ChatGPTくんに水先案内人をしてもらいます。
GRPという概念を知っていますか？
ChatGPT：はい、GRP (Gross Rating Point) について知っています。これは広告業界で使用される重要な指標で、特にテレビ広告やデジタル広告の効果を測定する際に用いられます。
GRPの定義
GRPは、広告の到達頻度 (Reach) と平均接触頻度 (Frequency) を掛け合わせた値を示します。具体的には、次のような公式で計算されます：
GRP=到達率 (Reach)×平均接触頻度 (Frequency)\text{GRP} = \text{到達率 (Reach)} \times \text{平均接触頻度 (Frequency)}GRP=到達率 (Reach)×平均接触頻度 (Frequency)
到達率 (Reach): 広告がどれだけの視聴者（またはターゲットオーディエンス）に届いたかを示す割合。
平均接触頻度 (Frequency): 広告が1人の視聴者にどれくらいの回数見られたかを示す平均回数。
具体例
たとえば、次のような条件で広告を出稿したとします：
対象視聴者の50%にリーチした（到達率）。
1人あたりの平均接触回数は4回（頻度）。
この場合のGRPは次のように計算されます：
GRP=50×4=200\text{GRP} = 50 \times 4 = 200GRP=50×4=200
つまり、200 GRP という結果になります。
GRPの意味
広告効果の総量を示す指標: GRPは、広告がどれだけ広く、かつ何度視聴されたかの総合的な指標で、広告キャンペーン全体の規模や影響力を評価するのに使われます。
比較に便利: 異なる媒体や広告キャンペーン間で、パフォーマンスを比較する際に有効です。
GRPの応用例
テレビ広告: 特定の時間帯や番組で放送された広告のリーチや頻度を測定。
デジタル広告: 動画広告やバナー広告でのリーチと頻度の測定にも使用可能。
メディアプランニング: 広告予算を効率的に分配するためにGRPを参考にします。
GRPの限界
質的な評価が含まれない:
GRPは視聴回数や到達率に基づく量的指標であり、広告の質や視聴者への感情的影響を反映していません。
同じ視聴者の重複:
GRPは累積的な数値であり、同じ視聴者が何度も広告を見た場合でも重複してカウントされます。
GRPは広告効果を定量的に把握するための有用なツールですが、他の指標（例：ブランドリフト、コンバージョン率など）と組み合わせることで、より包括的な広告評価が可能になります。
さて皆さんはGRPという概念を理解できましたでしょうか。
ChatGPTはフリークエンシーも考慮してGRPを定義していましたが、実際に広告業界ではフリークエンシーは別の指標として運用しており、GRPはその名の通り、延べ視聴率として機能していることをあたらめて加筆しておきたいと思います。
このGRP（延べ視聴率）は広告とメディアを語る上では避けて通れない概念です。フジテレビをはじめとするテレビメディアについて正しく理解するために、GRPについて知ってください。
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