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除電でCO 0.00% HC 1ppm !

車の排ガス問題は解決では?

先日、継続車検を取りました。もう何十年も自分で車検を通しています。
よく「自分で車検に行くのですか?」と言われますが、本来、自分の車の整備は自分で行うものです。ただし、安全に関わる一部の部分(ブレーキ等)は整備士の資格が無いと分解整備はしてはいけません。私はやっていますが…。
今回の懸念事項は8月からの審査基準の変更となるヘッドライトの検査。2015年から自動車はロービーム測定となっていましたが、それだと不合格になる車が続出。当然再検査をしますから車検場が混み合いとなり、苦肉の策として、まずはロービームで測定してダメなら今まで通りのハイビームで計測してもOKという、猶予策が取られていました。
何で役人や政治家は規制を作って仕事した感を出すのでしょうか?レジ袋の有料化もそうですが、本当ばかばかしいと思いませんか?
ヘッドライトだってちゃんと明るくて視認性が担保出来ればいいはずです。LEDヘッドライトのように、明るすぎて対向車のドライバーが幻惑されてしまう方が危険度が高まると思うのですが…。

そのヘッドライトの審査基準の猶予処置がまた長くされるのではないか、という期待もありました。これだと並行輸入車はもちろん、正規ディーラーでも車検を通せなくなる可能性があるからです。
理由は簡単で、そもそも世界のマーケットからしたら、日本仕様は小さなマーケットです。細かい日本の基準に合わせてヘッドライトを作る事はまずないでしょう。このような事も考えられない頭のいいお役人が規制を作っている、大きな問題です。
私は車検整備も自分でやりますが、ディーラーのように徹底的には整備はしません。テストドライバーでしたから車の構造には明るいですし、日ごろから自分の車の状態はチェックしながら乗っていて、必要があれば整備しています。これはとても重要な事で、よく車検時に「整備代が高くて」という人がいますが、日ごろからちょこちょこ整備していないから、まとめて整備しないといけなくなる。それも、人に頼むから人件費もかかる、当たり前でしょう?
その代わり、車検を通すポイントの部分は手を抜きません。ヘッドライトの光量、ブレーキ、排気ガスです。

トランスポーターは貨物なので毎年車検ですが、今は距離を乗らなくなったので、ブレーキオイルは2年に1回の交換にしました。今回は何故かエアーを噛んでしまい、少し苦労をしました。
いつもブリーダーの容器とワンウェイバルブだけでオイル交換は済んでいるのですが、ブレーキペダルを踏むだけではエアーが抜けません。ペダルが戻る時に抜けそうなエアーが戻ってしまって抜け切れないと考えました。
「困ったなぁ、エアーコンプレッサーを使うブリーダーがあれば簡単なのに…」でもそれはありません。そもそもウチの容量の小さいコンプレッサーでは無理があります。「少しだけでも吸いながらペダルを踏めばエアーは抜けるのに」と、随分前に「何かの役に立ちそう」と買っておいた物を思い出して探しました。
本来は簡易プール等に空気を入れるポンプですが、大きいと空気を抜くのも大変なので「吸って排出する」事も出来るポンプです。この「抜く」事が出来る機能が「役に立ちそう」と思って買ったのです。

ちょっとしたアイデアでエア抜きが無事終了

ブリーダーの容器はゴムの蓋で密閉されていて、ブレーキオイルが流れ易いようにエアー抜きの穴が空いています。「この穴にホースを入れて、ポンプで引けば容器の圧力が低くなって、ブレーキオイルを吸ってくれる!」。
赤い矢印のホースをキャリパーのブリーダーに差し込みます。見えづらいですが、黄色の矢印にパイプ状の穴があって、そことポンプの吸う側に取り付けたアタッチメントにホースを繋ぎます。このような場合は、ホースは無駄に長くはしません。
当ブログを読んで下さる方なら理由はおわかりでしょう。
これでエアーを噛んでいると疑った、フロント左で試みました。十数秒でブリーダーを閉めてブレーキペダルを踏むと、踏力に対しての反応が戻りました。
ブレーキを触った後はいきなり通常走行はしません。少しずつ前後してブレーキのタッチや異音の確認をします。フィーリングの確認をしながら、ワンブロックを一周、それで問題が無ければ、範囲を広げて確認走行をします。2柱リフトがあれば前後タイヤを外してスチーム洗車をするのですが、それはないのでリアのタイヤとドラムを外して高圧洗浄機で洗い流します。乾燥させてから組み付けますが、一晩はサイドブレーキは引かずに輪止めをしておきます。
ライニングに湿気が残っていると、ドラムと貼り付いてしまうからです。
やっと、ブレーキ周りが済んでホッと一安心。

ヘッドライトの猶予措置はこの8月で終わるというので、レンズはいつになく磨きました。これにはプラスチック専用研磨剤を使います。光量は去年も十分でしたから、バッテリーからアースを引く事はしませんでした。バンなので面倒ですから。

ヘッドライトのこのような黄ばみは光量が低下します

この写真のように黄ばんだヘッドライトをプラスチック専用研磨剤で磨き、かなり黄ばみは取れました、これで光量は大丈夫でしょう。
排気ガスは毎年問題なし。これは除電をしている事で安定してクリーンになっています。
除電の技術協力をしている学校で、エンジンの除電で大きな効果が確認されて、それについては執筆中ですが、生徒さんも先生も驚いたそうです。
エンジンの除電での体感が、ベンチテスターでも証明されました。
ディーゼルエンジンでもそうでしたが、除電をするとグラフの軸出力のカーブの落ち込みが減って、線の乱れが少なくなります。そして燃料消費率が改善される。
燃焼効率が良くなるのは、吸気の流れがスムーズになったり、シリンダー内の混合気が均一になったりと、帯電による悪影響が減るからですが、除電効果で少ない力で各部品が作動するのも要因です。そうなれば排気ガスがクリーンにならないはずがありません。
エンジンの除電は更に追求したいので、今後も協力していきます。来週にインジェクション用のマジ軽ボルトをお届けします。
今回のベンチテスターでの測定はアクセル開度20%(1/5)と25%(1/4)ですが、もう少し回すと、もっと面白くなると思います。負荷が増えるのですから。
この試験結果をまとめて発表したら、凄く驚かれるでしょうね。

話を戻すと、自分で車検を取っているからこそ、予備検屋さんが「排ガスOkでーす」と言われて終わっていたのが、4~5年前から「数値を見てみよう」と車を降りて確認するようになったのです。それで、今回はその証拠写真を撮ろうと思い付きました。
私は車検前に必ず予備検査場でチェックします。もちろん、安心して検査ラインに入れるのと、予備検査場のスタッフから車検場の情報を聞くためです。ここにお金を落とす事で、万が一不合格になった場合に工具を借りたり、再調整してもらったりというのもありますし、例えば「第3ラインの検査機器で落ちる事が多い」等の情報も手に入るからです。
予備検査場でブレーキや横滑り、スピードメーターを検査、次はヘッドライトと排ガスです。「排ガスの数値の写真を撮らせて下さい」、「いいですよ」と許可をもらって撮影した写真です。

百聞は一見に如かず、驚異の数値です

どうでしょうか?排ガス問題は解決しちゃってませんか?
とても製造後22年が経って地球を4周も走った車とは思えないのではないでしょうか?それもバンです。今となっては絶滅同然のディストリビューター方式。
エンジン型式はF8、OHCガソリンエンジン。調べたところこのエンジンが搭載され始めたのは1984年のようです。つまり基本設計は昭和なのです。
新しい車で排ガスがクリーンになっても「新しいからでしょう?」と言われてしまう、だから古い設計で過走行の車でも「この位改善するんですよ」と示す必要があるのです。

今まで何度か言ったり書いたりしましたが、やはり百聞は一見に如かずではないでしょうか。これを見ても「静電気なんて関係ない」と言えますか。
ちなみにCOは一酸化炭素、HCは炭化水素です。雪国ではマフラーからの排気が雪で塞がって車内に入り込み、毎年何人も亡くなっています。それがゼロになっている訳ですから、安全性が高まりますね。
ガス記号(車体番号の前のアルファベット)から、私の車の規制値は1200rpmで、COは4.5% HCは1200ppmです。COは0.00だから全くなし、HCでさえ規定値の1/1200です。排気ガスを知っている人なら、声を上げるほど驚くはず、燃焼効率が良い証です。
車検の検査場もそうですが、予備検査場も計測機器は定期的にチェックされています。工業高校も認証工場ですから同じです。つまり、データとして誤計測ではありません。
写真を前述の先生に送ったところ、やはり驚かれていました。準備が整ったら、カリキュラムと調整して除電での排ガスのクリーン化の実証実験をする事になっています。

このような数値になったのは、吸気、エンジン本体、排気も除電チューニングをしているからですが、私的にはもう少し詰めたい箇所もあります。自分の理想から言えば、85~90%位の感じでしょうか。100%まで高めたら、HCも1ppm未満になるかも知れません。
電気自動車は排気ガスは出ませんが、バッテリーが重くタイヤの摩耗が早くてタイヤダストによる環境への悪影響が言われています。
エンジン周りを除電したらこのような数値になりました。となると、HC 1ppmの環境負荷と電気自動車のタイヤダストの環境負荷の、一体どちらが環境に取って良いのだろうという疑問が湧くのではないでしょうか?
利便性で言えば、今のところは充電に時間を取られないガソリン・ヂーゼルエンジンに分があります。

どちらにしても、走る為にはタイヤが必要です。いくらエンジンの燃焼効率を良くしても、タイヤが足を引っ張っていたらいい走りにはなりませんね。陸上競技だって一番大切なのはシューズです。
タイヤは転がり抵抗が多いと減るのが早くなります。電気自動車でもハイブリッドでもエンジンの車でも、転がり抵抗の低減は大きなメリットがあります。

お知らせ
11月17日(日)午前6時
より 神奈川県厚木市あゆみ橋で開催予定のエクスチェンジマートに出店の申し込みをしました。開催開始時間が冬時間の6時になっております。
天候による開催の告知は、開催予定日前日の13時にエクスチェンジマートのホームページで発表となります。
当日はエンジンを除電してどの位性能曲線が変化したのか、エンジンベンチテスターのグラフをお見せ出来る予定です。写真撮影はご遠慮下さい。

乗り物系のマニアが列をなしています

エクスチェンジマートでは、このように「何か出物はないか?、面白い物はないか?」と、早朝から多くのマニアが来場します。そのホームページに当店が写っていたので引用しました。
今では有名店になりつつあると思います。

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