自動車開発の思い出 その24
海外に行くと性格が変わる人も…
出張で米国に滞在し始めてすぐに、衝撃的な航空機事故があった事を思い出しました。
初めて米国本土に着いて数日後に、飛行中にアロハ航空の機体上部の一部が剥がれて、オープンカー状態になったまま飛行するという重大事故が発生したのをテレビのニュースで見て、背筋がぞくっとしたのを覚えています。
ネットもない時代の田舎の州だから、日本の情報であったのがただ一つ、日本のヤ〇ザの紹介番組。いかつい衆たちが、強面で睨みを利かし、様々なきれいな模様を取材していました。
長い間滞在していたのに、日本の情報はたったそれだけ。多くの米国人の感覚は日本はアジアの中の一つの国と知っていればいい方、その中では発展しているよね、という位の感覚でしょう。
商社、金融とか軍事、工業製品に携わっている人は身近ですから、もっと良く日本を知っているでしょうけれど、田舎の一般人は教育もあって殆ど日本の事は知りません。
それでも最近はネットも普及し、食文化をはじめ、長い歴史に興味を持つ人は増えましたが、興味なければそもそも探そうともしません。
だから、海外にいても自分は日本人だと認識していても、外国人から見たらアジア人という括りなのです。
海外に出張するのが決まると、上司から注意点のレクチャーがありました。もちろん、その国の法令の遵守、生活上の注意点等と共に、同行者との注意点もアドバイスしてくれました。
出張ですから部屋は個室なのですが、日本にいて仕事の時間だけのお付き合いとは異なり、一緒に夕食を食べる、遊びに行くという今までになかったプライベートの時間も少しは共有します。それがトラブルになる時があるという話でした。
「自分が出張に行った時は、こんな人がいたよ。日本ではそういう性格とは知らなかったけれど、海外出張中に一緒に日本食レストランに行ったら、お前は〇個餃子食べたから、俺の分は△個ある。というような、細かい事を言い出した。そういうふうに、変にこだわったりするようになる人がいる。
長い間一緒にいるとそれがトラブルの元になる事があるから、十分注意するように」。「そんな事を言い出す人がいるんですか!?」とビックリ。
私的には餃子の1個や2個なんか少なかろうが、多かろうがどうでもいいという考えですが、そうではない人がいるのだとか。
米国への出張で楽しみは、「夕ご飯で何を食べるか?」のみ。よく行ったのが安くて結構美味しいピザ。滞在費用は1日あたりいくらと出るのですが、私は野菜がないとダメなのでサラダバーもあって、安いのは助かります。
驚いたのは、サラダバーのマッシュルームやブロッコリーが生だった事。
ブロッコリーは無数の花の集まりで農薬も使っているはず、マッシュルームはまさか栽培でしょうけれど、生で食べた事はありません。
チームのリーダーはレストランに行くと度々、「タバスコはないか?」と使いたがりましたが、タバスコがどこのレストランでもあるのは日本位、欧米で置いてあるのを見た事があるのは一度だけです。
米国だろうがヨーロッパだろうが、ピザ屋なら切り刻んだ赤唐辛子がガラス瓶に入って置いてあり、好みでそれを振りかけます。「この人は、いろいろな国に行っているのに毎回タバスコ、タバスコと言っている」と思いました。もちろん、そうは言えませんけどね。
日本ではお馴染みではない食材がナマズ。英語ではキャットフィッシュと言いますが、これも安い食材で多くはパン粉を付けてフライにします。
養殖でしょうけれど、特にクセはなく普通に美味しいので、何度も食べました。
もちろん、ステーキレストランにも行きますが、牛肉は米国では米のようなもの。部位の種類は違えど味付けは塩とコショウというシンプルが基本。TERIYAKIという醤油ベースの味付けもありますが、どうせ日本の照り焼き味とは違うと思って、食べた事はありません。
地元民がTボーンステーキを頼んでウエイターが運んでいるのを見たけれど、見ただけでお腹一臂です。
食べ物によっては、「これを頼んでみんなでシェアしよう」というパターンもあります。日本食のレストランに行くのは、月に一度もありません。
私はそれで全然問題なし。日本食は大好きですが、海外で「日本食を食べないと…」となった事は一度もありません。
珍しく日本食レストランに行きました。そうしたら、出ましたよ、上司の注意した事が!あるレストランでお皿に盛られた料理をシェアした時の事。
チームで一番神経質なBさん。
私はチームで一番年下だから、気軽に言いやすいのでしょうね、私にこう言ったのです。「○○(私)、何個食べた?」んんっ、!?個数なんか、いちいち気にして食べていないけれど、咄嗟にこの際多めに言っておけば間違いないだろうと…「〇個かな?」と…、多めの数を伝えました。そうしたら、「じゃぁ、俺はあと△個食べていいんだな」。
これか!上司が餃子の数に例えて注意した事、本当にそういう人がいた。
今思うと、もしかしたら上司がチームの中にそのような人がいるのを知って、気を利かせてアドバイスしてくれたのかも知れません。
良かった、知っておいて、この人には注意しなくてはいけない。やけに細かい性格の人だった…と。
それ以後、食事でシェアするような事がある度に「お皿に何個(何枚)あって、何人でシェアしている、一人当たり何個になる。何個食べたから、あと自分が食べる分は何個だ」と考えながら食べないといけなくなったのです。「面倒くさ~い」でしょう?
食事が終わると清算となりますが、あちらは日本のファミレスのように各人でレジで精算という訳にはいきませんから、自分が食べた分を皆で合算して現金で支払います、昔の話ですかね。。
学生時代からそうですが、例え割り勘にしても、お金は多めに会計担当に渡します。だって、支払いの時に「いくら足りない」となると恥ずかしいではないですか。
ところが、Bさんはなぜか少なく出す事があったのです。支払い担当が金額を確認すると、少し足りない事がちょくちょくありました。つまり、Bさんはセコイのです。
シェアしてプラス自分で食べたい物を注文するのだから、それはピッタリいく訳がない。だからこそ、私は多めに出していました。Bさんは出張費が私より多く出ているのに…です。
だんだん皆分かって来て、リーダーの上司から「B、ちゃんと出しているか?」と嫌味で念押しされるようになってしまいました。
このように海外に行くと、国内にいた時と違う性格が出る時があります。
活発だった人が外出をためらったり、逆にすごく活動的になる人もいます。
私は日本の同調圧力的なものから少しは解放されるので、活動的になります。とはいっても、日本人として恥じないよう自制はしています。
昔の農協ツアー的な恥ずかしい旅行はやめて下さいね。旅の恥は掻き捨ては世界では通用しません。
京都等風光明媚な日本の観光地。近隣の日本が嫌いな国の人が多数押しかけ、掻き捨てどころか嫌がらせもされたら、日本人観光客が行きたがらなくなりました。
あの嫌な感じを現地の人に感じさせないよう、滞在するのが大人だと思います。
お知らせ
・10月20日(日)午前5時より厚木市あゆみ橋で開催予定のエクスチェンジマートに出店の申し込みをしました。
天候による開催の告知は、開催予定日前日の13時にエクスチェンジマートのホームページで発表となります。
エクスチェンジマートに来られない方は、ネットショップをご利用下さい。
マジ軽ナット タイヤ用で効果を確認したら、是非、次の除電チューニングをご検討下さい。今までの実績でどこにどう付けるのかは、写真を送って頂いて詳細に詰めています。