マジ軽ナット生インプレッション その5
2ストロークの名車 NSR250R
2014年4月にネジ・ボルトから放電させる特許を友人が申請、2018年に特許を取得。その10日位後にトヨタ自動車がフロントバンパーにアルミ箔を使ってそこから放電させて、走行性能を向上させる特許をニュースで知りました。
私が友人に言った言葉は「危なかったねぇ~。トヨタも同じ事を考えていたんだね、間に合って良かった!」。”危ない、間に合って良かった”と言うのは、特許申請は一日でも早い方が勝ち。例え真似をしていなくとも、申請が一日でも遅ければ二番煎じの申請と思われてしまうのです。
そう、「二番じゃダメなんです」。
後にトヨタの特許を調べると除電の効果で特許を取った部位は、タイヤとホイール、サスペンション、マフラー、エンジン等でした。これらの場所の除電チューニングは、私達はとっくにやっていたのです。特許を調べ始めると「何だ、トヨタも同じ事を考えていたんだ」と改めて驚きまた。
静電気の除電チューニングは自動車レースで当たり前に行われています。
つまり、効果があるという事。残念ながら知名度ではトヨタが勝っていますが。
技術的なレベルの高い方が除電に興味を示す理由は簡単で、今までになかった乗り物の性能を向上させる、走りを良くする技術ですから、「面白い」と感じるのは前述のような知識のある人達。そして、私の書いている技術的な内容が”理に適っている”と理解出来る方しか、購入に至らないと思っています。
昨年、4年ぶりに兄に会いました。当然、マジ軽ナットや静電気の除電のメリットの話になりました。兄は私が説明する事が瞬時に理解出来て、「それって本当?」とか、「そんな事あるの?」という反応は一切ありませんでした。「なるほど、そうか」、「それはそうだよな」という反応です。
なぜかと言えば、兄は長く某自動車メーカーでバス・トラック開発の研究所に勤務していたから、私の説明が理に適っているのが理解出来るのです。
マジ軽ナットを知って「除電って面白い」となったお客さんに協力を仰ぎました。SNSのDMやEメールでのやり取りは、本来は個人間のやり取りで公開すべきものではないのですが、快く「いいですよ、使って下さい」というお客さんとのやり取りをスクリーンショットして、そのまま公開(生インプレッション)したところ、凄く評判が良かったのです。
おそらく、「販売している側はいい事しか書かないだろう」という心理が働いていると思われますが、生インプレッションはその名の通り、「面白そう」と思って購入された方の正直な感想です。
良い商品を販売しても普通は買って終わりですが、マジ軽ナットの場合はわざわざ手間をかけて連絡を下さるお客さんが少なくありません。
その中から生インプレッションに協力して下さるお客さんと、頼んでもいないのにSNSやブログにマジ軽ナットのインプレッションを書いて下さった物を解説を交え、個人情報は隠してご紹介します。
Tさんの車2台分とNSR250R、そして弟さんにもマジ軽ナットをプレゼントされたそうです。NSR250Rはタイヤの他にもラジエターホース、インシュレーター、チェンジペダル、マジ軽クリップで他の場所でも除電チューニングを試しています。
NSR250Rと車にマジ軽ナット タイヤ用で効果を体感。除電チューニングに興味を持たれて、次なる除電箇所の相談を受け、ラジエターホースとインシュレーターを除電するマジ軽バンドとマジ軽ボルト(STAGE I)を取り付けたインプレッションです。解説は太字で書きます。
インシュレーターの除電をし始めたのは2014年頃だったと思います。特にゴム製のインシュレーターは気体が流れる事による流動帯電が多く発生し帯電しています。ゴムやプラスチックは電気を通さないからこそ、行き場のなくなった静電気が多く帯電するのです。
流動帯電は混合気の流れを悪くしますが、除電する事で効率良く吸気されます。実際に旧車で数十回キックしないとかからなかったエンジンが、10回前後で毎回かかるようになりました。
更に除電により各パーツの動く抵抗(静電気もその一つ)が減る事で、少ない力で動くからピックアップが良くなったり、振動が軽減するので、結果的に心の余裕も出来るのです。
少しカブり気味という事で、2ストロークエンジンの特性も考え、キャブのジェットを調べてお伝えしました。混合気とオイルを混合して燃焼させるので、イリジウムプラグへの変更を提案しました。
除電チューニングを楽しんで下さっているので、マジ軽ナットをクリップに付けたマジ軽クリップをお貸したところ、各所試したインプレッションを送ってくれました。このように取り付けて走ったインプレッションです。
トヨタ自動車のサスペンションの除電特許にも通じるものです。
お勧めしていたチェンジペダルからのミッションを除電してみました。クリップ式だから簡単に除電箇所を移せる素晴らしいアイデアです。
チェンジペダルから繋がるミッションの除電を試すために、マジ軽クリップをリアショックのホースから外した事でリアサスの動きが元の状態にも戻り、効果が確認出来ました。
違いを確認するにはテストドライバー時代にやっていたように、同条件で走り、比較する事で変化が分かりやすくなります。マジ軽ナットのお買い上げ時には「正しい比較方法」のペーパーをお渡ししているのもこの為です。
Tさんはテストライダーよろしく的確なインプレッションを度々送って下さいます。
「転がり抵抗が減るなら、タイヤが長持ちしますね」とは日産のディーラーの店長さんの言葉。燃料価格の高止まり、タイヤダストを減らす観点から、土木工学でも転がり抵抗が少ない道路舗装の研究が進んでいます。
少しのコストで走りが楽しめ、結果的に費用の節約も出来てしまうのが除電のメリットでもあります。
これは体験しないと表現出来ませんが、小気味良いシフトチェンジとはこのような事を言うのでしょう。
シフトチェンジがスムーズになるのは、摺動摩擦による静電気を除電する事で動きが良くなるのと、帯電によりミッションのオイルの粘度が高くなる(硬くなる)のを、除電すると元の粘度に近づくので、動きが良くなります。
ここでも除電の効果が確認出来たので、マジ軽ボルトを受注、写真のように取り付けました。
新車・旧車を問わず、小気味良いシフトチェンジはいい走りに影響しますし、部品が少ない力でスムーズに動けば摩耗が減るので、部品の寿命が延びて結果的にコストが安く済みます。
「フロントフォークも除電出来るボルトはありますか?」との連絡を受け、ボルトでもいいのですが、取り付け位置を変更出来るマジ軽バンドをお勧めして受注しました。そのインプレッションです。
Tさんはもっと除電チューニングをしたくなり、奥様には内緒でもう一台の車(ヴェゼル)のマジ軽ナットを外してNバンに2個付けしてみました。一般道なので燃費については評価は避けますが、外されたヴェゼルの変化に気付かれたようです。
ヴェゼルにも2個付けを試みたものの、エアーバルブのネジ部が短くダブルで付けられなかったそうです。タイヤ交換の際にでもネジが長いエアーバルブに交換するという手もあります。NSR250Rでの2個付けは除電し過ぎとなったようで、1個に戻しています。
このようにマジ軽ナットシリーズは適正に取り付ければ効果が体感出来るものです。
Tさんは除電の体験をNSR維持保存会にも報告されたそうです。
ご協力に感謝致します。
なぜそのような効果が生まれるかと言えば、効率的に除電する理論・形状・元素をバランス良くまとめているから。だから特許を真似しても放電しないと断言出来ます。
マジ軽ナットシリーズはタイヤ用が入口です。まずはタイヤを除電してみて「他も除電チューニングしてみたい」となった方は、ネットショップでは販売していない特注になりますので、直接連絡して下さい。
これはごく一部ですが、様々なやり取りとアドバイスをして適正な取り付けになるようにしています。