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エンジン ベンチテスターで測定 その1
除電の効果は絶大!数値で証明
除電の技術協力をしている、神奈川県立平塚工科高等学校 自動車科のエンジンベンチテスターでガソリンエンジンでの静電気の除電の性能試験をして下さり、そのデータを前回のエクスチェンジマートで、S先生から頂きました。
去年頂いたグラフは、ヂーゼルエンジンに簡易的にマジ軽クリップを2個付けただけのもの。
今回は各所計4か所を汎用のマジ軽ナット・ボルトに交換した、本来の除電のスタイルに少し近い形で除電・未除電で測定しました。とは言ってもまだ不十分です。
残念ながらこのデータやグラフは、ネットで公開は出来ません。
既に当ブログが盗用されて、除電を謳ってマジ軽ナット「もどき」を売っている輩がいます。このような事があるので、公立高校という立場からもデータを公開するとネット上でどのように使われるか分からない。偽物を売っていれば、格好の説得材料として使われるかも知れません、それで非公開にする他ないのです。
形だけ真似ても除電しないのですが、ブログを平気で盗用する位ですから、気にしないのでしょう。そのような犯罪者は対面では販売しません、質問されたら困るじゃないですか、除電の理論など知らないのですから。
ベンチテスターで測定した数値とグラフ化したデータですが、ヂーゼルエンジンを測定して下さった社会部(部活)の前顧問のN先生と、測定データと性能曲線のグラフを見ながら、除電でエンジン性能がどう変わったのかを評価しました。
なにか、自動車メーカーか有名チューニングショップのような事をしていますが、元々テストドライバーでテスト走行していましたから、自分の体感とグラフを見ての評価は間違っていませんでした。
性能曲線はあえてトレースせずに手書きで写しました。トレースしたらコピーと同じになってしまいますから。x・y軸にはあえて数値も入れていません。
とはいえ、x・y軸の数値に合わせて写していますから、性能曲線を比較したら未除電と除電の性能の変化は明確に比較出来ます。
ブログで公開するのはこれが限度です。グラフの現物はフリーマーケットやイベント等で直接お見せするだけであればOKを頂いています。つまり、ちゃんとしたデータがあるという事で、これが重要です。もちろん、写真撮影はご法度です。
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![](https://assets.st-note.com/img/1731663212-CmxzXlTw6S1tbof7iFGrZDQe.jpg)
今回の除電実施個所はスタッドイグニッション固定部1か所、インテークマニホールド2か所とシリンダーヘッド付近1か所の合計4か所です。写真の奥に座っている生徒さんが写り込んでいますね。この性能試験は授業の一環として行われたものだからです。
社会部のホンダのエコラン用に使用した残りを性能試験に使ったようで、本来はまだまだ除電する部分は残っています。今後も更なる除電の性能試験は続きます。
エンジンはトヨタの2NZ-FE 4ストローク 4気筒 1298ml ガソリンエンジン 気温27.5℃ 湿度71% 大気圧101.9kPa
では、アクセル開度20%(1/4)での軸出力の比較です。
x軸が回転速度N(rpm)、y軸が軸出力(KW)です。性能試験ですから、全く同じ条件で測定、違うのはマジ軽ナット・ボルトあり、なしだけです、当たり前ですが。
まずは軸出力からです。まずはアクセル開度20%(1/4)です。
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一目で分かるのが、矢印の出力の落ち込みです。矢印の部分で回転が伸び悩んでいるのが分かります。N先生とこのデータを評価しましたが、このエンジンの特性(コンピューター含む)として、どうしても出てしまう出力の谷なのだろう。除電をすると、その欠点を補ってくれるのだろうと評価しました。
実際に走行していれば、この落ち込みに加え、タイヤが駆動するまでのエネルギーの機械的な損失や静電気の抵抗による損失も加わるので、エンジン単体よりもマイナス面は大きくなります。
もう一つ見てお分かりの通り、グラフの山の形状が変わります。未除電の方が山の角度がなだらかで頂上付近も丸いですね。除電をすると山の形が急になります。この違いが「吹け上りが速い」、「アクセル開度に対してツキが良い」というインプレッションになるのですね。角度が急という事は、最高出力が出るまでの時間が短いという事ですから、同じ出力でも速くなったと感じるでしょう。
このアクセル開度では最高出力は同じで変化はありませんが、アクセル開度25%だと変わります。
グラフですから測定したデータを基に点を繋いで線にしていますが、除電をすると線の乱れが減ります。軸出力の矢印が特徴的ですが、細かな乱れもなだらかになります。あれだけあった谷がほぼ埋まっています。さすがにこの部分は線が少し乱れていますが、それにしても見事です。
スイフトスポーツでテストドライバーよろしく各部を除電してインプレッションを送って下さるSさんが変化を「ざわつきが無くなった」と表現しますが、性能曲線の波がなだらかになるのを感じ取ってそのような表現になるのでしょう。
とにかくスムーズになる、アクセルを踏むのが楽しくなり、同じ運転でも疲れにくい。除電にはこのように目には見えないメリットもあるのです。
先日、当ブログで掲載した排ガスのクリーン化で、燃焼効率が改善した事を証明しましたが、除電で各部品の作動に要するエネルギーが少なくなったのも大きいです。質量の軽量化ではありませんが、いわば静電気の軽量化と言ってもいいでしょう。逆に言えばそれだけ静電気が効率良い作動の抵抗になっているのです。
次は燃料消費率の比較です。x軸が回転速度N(rpm)、y軸が燃料消費率(g)です。
![](https://assets.st-note.com/img/1731663212-anGK096AHZID5RhSsgVwdqyB.jpg?width=1200)
もう、一目瞭然ですね、最低値と最高値に線を引きました。未除電に比べて明らかに燃料使用比率が改善されています。これは軸出力もそうですが、除電した事で各部品の作動に要するエネルギーが減ったので、少ない燃料でも同じ作動が出来る。簡単に言えば省エネになっているという事。
この性能曲線でも線がなだらかになっているのが分かります。軸出力と同様に、エンジン単体での性能なので、実際にはタイヤが駆動するまでのエネルギーの機械的な損失や静電気の抵抗による損失が加わります。
なので、各部を除電して総合的に無駄に使われているエネルギーを減らす。これが除電チューニングの神髄です。
例えば、ミッションやデフでの損失、ドライブシャフトの回転等、もちろんタイヤの回転もそうです。私から言わせれば、除電をしていないタイヤなんて、少し引きずっているようなものです。
この数値とグラフを見て、生徒さんも驚かれたそうですが、既に車やオートバイを除電している先生も驚かれたそうです。それはそうですよね、ボルトとナット計4個交換しただけですよ。時間にしてせいぜい3分位でしょう。
マジ軽ナットシリーズの特徴は「体感」出来る事。だからこそタイヤの次をやりたくなるユーザーさんが出て来ます。そこでも体感出来る、そして次でも。
タイヤの除電はレストランのコースメニューで言えば前菜です。これからどのようなメインディッシュが出て来るのか、前菜のレベルで期待値は変わります。だからこそ前菜に当たるタイヤの除電で、「おっ、確かに違うぞ」という体感が必要なのです。タイヤでそうならないと次に進むことはありません。
除電チューニングの効果が少しずつ広まる中、タイヤだけで満足されていたユーザーさんから「次なる除電に興味があります、どこをやればいいですか?」というような問い合わせが増えています。
今回のエンジンの除電のデータ解説で、問い合わせは更に増えるでしょう。
今回のデータは学校にあるベンチテスターに使用されているガソリンエンジン、トヨタのエンジンで型式は2NZ-FE。ヴィッツやカローラの1.3Lモデルに搭載されている4気筒DOHCエンジンです。ベンチテスターですから冷却は別系統になっています。
一昨年、この高校の部活がエコランに参戦し始めた事を知り、何のつてもないのに電話してみたのが始まりです。顧問の先生から電話があり、静電気の除電の効果を疑いながらも、(断るつもりだったそうです)自転車のタイヤにマジ軽ナットを付けて試乗してもらいました。
その場でエコランカーへの採用が決まり、顧問の先生に校内を案内して頂きました。
そうしたら、ベンチテスターが2台あって驚きましたが、それで除電のテストをしてもらえるとは考えてもいませんでした。その先生から自動車科の先生方にマジ軽ナットが広まり、今では結構な数の先生方にお使い頂いています。
そして今回のベンチテスターでの測定も、授業の一環として性能試験をしています、つまり除電の授業が実際に行われているのです。
間違いなく日本で唯一の静電気の除電を教えている高校でしょう。そして、除電を知っている生徒さん達が卒業されて、自動車関連を中心に社会に出て働いているのです。これからの技術として静電気の除電を学びたい中学生はこの工業高校一択ですね。
お知らせ
11月17日(日)午前6時より 神奈川県厚木市あゆみ橋で開催予定のエクスチェンジマートに出店の申し込みをしました。開催開始時間が冬時間の6時になっております。
天候による開催の告知は、開催予定日前日の13時にエクスチェンジマートのホームページで発表となります。当日はエンジンを除電してどの位性能曲線が変化したのか、エンジンベンチテスターのグラフをお見せ出来る予定です。ただし写真撮影は不可です。
先月エクスチェンジマートに来店されたカブ主のOさん。当ブログを読んで下さりマジ軽ナットを購入されました。その記事を書かれているのでご紹介したいと思います。
Oさんは先月は購入されなかった、チェーンを除電する汎用のマジ軽ナットを購入する為に、今月も来店されるとの事。お友達も連れていらっしゃるようです。
オートバイの三種の神器はタイヤ・チェンジペダル・チェーンで、どれも体感が大きいところです。
SNSで広く浅く広まるより、口コミで深く広まる方が私は好きです。