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ロンドンーケルン-オスロ 三都物語  その2

まずはロンドンの異常なマニア

新婚旅行の日程は8日位だったと思います。夏のヨーロッパは航空運賃が値上がるので、その直前に出発したい、その日取りでどうにか3か国を周れないか?今のようにスマホで簡単に調べられる時代ではありません。
YouTubeでよく”しげ旅”を観るのですが、今はスマホさえあれば航空チケット、宿の予約、飲食代もほぼ全て予約・決済が出来ますが、平成の途中まではいろいろと大変でした。
ツアーで行くのは完全に無理。旅行代理店の航空チケットやツアーが掲載されている本があって、それで調べ始めました。
日本でインターネットを導入し始めた頃で、使っているのはまだ大手企業だけという時代です。

どうにか英国、ドイツ、ノルウェーを周れないかと、滞在、乗り継ぎの予定を考えます。その3か国ともクラブ間のやり取りがあり、うちドイツ、ノルウェーの会長とメンバーには会った事があります。(ドイツのミーティングに参加を参照)
いくつかの旅行代理店に出向き、相談しながら航空チケットを取りました。今ではHISは大会社ですが、この頃はまだ新興の小さな代理店のひとつでした。
仮予約をしてから、また代理店に行って現金で支払ってチケットを取りました。「ネットバンク使えばいいのに」なんて言わないで下さいね、ネット自体が普及していないのです。
滞在はロンドン、ローレライの近く、オスロ近郊。同時進行で宿泊先を探し、ロンドンはB&B、ドイツとノルウェーは会長宅に泊めてもらう事になりました。
文字にすると簡単ですがeメールも、もちろん無いので毎日FAXで3か国のクラブと宿泊先探しと日程の調整のやり取りをしました。一昔前の手紙よりは楽ですが…。
当時、英国のクラブの会長は地方都市に住んでいて、日程的にどうしても行けなかった。そうしたら「なんでウチに来ないんだ!」とFAXが来ました。ごめんなさい、凄いコレクションは見たいのですが、日程的に無理でした。代わりにロンドン郊外に住む会員の所に遊びに行く事にしました。

その会員の会報の記事を見ていますから、この人は何でこんな事をするんだ?そして、その金はどこから出て来るのか?と現地の会員でさえ不思議に思う、マニアのお宅です。詳しい写真はダメなので、一部だけ。
ドイツはローレライの近くで、何度も行っていますから問題なし。ただ、来訪に合わせて仕事を休んだりして大変だったと思います。
ノルウェーはまず、会長の家がどこにあるのか分からないので、ノルウェーの地図に主要都市を書いてFAXしました。「あんたの家はどこなの?」と聞いた訳。
今ならGoogle earthで簡単に調べられますが、そんなものはありません。
返信が来てオスロ国際空港から電車で1時間ほどと分かり安堵。
ノルウェーも日本同様に南北に長く、北は北極圏です。

ノルウェー旅行の有名なルートで、オスロから鉄道や観光船でフィヨルド観光をしながら最西端のベルゲンに行くルートがあるのですが、会長宅から一泊でそれに行きたいとなりました。せっかくだから、ヨーロッパ最西端に行って大西洋を見てみたかったのです。
問題はベルゲンでの宿泊。もちろんやり取りはFAXで英語だから問題はないのですが、空きがあるホテルの支払いがマスターカードのみ。その為にわざわざマスターカードを作りました。
これも文章にすると簡単ですが、いやぁ~大変でした。各方面日程が調整出来て、いざ出発。

ロンドンまではBAで11時間位だったと思います。最初の頃の出張は北回りでドイツまで21時間位でしたから、11時間位なんて近いもんです。ヒースロー空港に到着。ロンドンに電車で向かい、市内のB&Bへ。2泊位だったと思います。家内はロンドンに住んでいた友人と東西ヨーロッパを周っていたから、ロンドンは知っていて普通に観光。
イギリス人は体が大きいのに地下鉄の電車は日本より狭い、それに驚きました。地下鉄を掘るのに大きく掘れなかったんですね。
絶対に行きたかったのが、ロンドン郊外のRAF(Royal Airforce Museum)ミュージアムとクラブメンバーのお宅。
RAFミュージアムは戦勝国だけあって、多くの大戦機もあり見ごたえ十分。
川崎のキ100 五式戦を所有していたはずだけど見た覚えがないので、展示してなかったのでしょう。日本陸軍の傑作機の一つです。プラモデルで作った航空機を何機も観られて大興奮。

そして、クラブメンバーのお宅へ。これがトラブルありで、「ロンドンタクシーの運転手は道を全部覚えている」はずなのに、迷ったんです。約束の時間を大幅に遅れ、料金もかさむ。ドライバーは目的地を何度も口ずさむが着かない…。

ロンドンクシーは全ての道が分かっているはずでした

それで、家内が「そのメーター通りのお金は払えないよ」とディスカウントさせました。そのイライラのせいか、私が持って行ったビデオカメラをシートに置き忘れ、せっかくのコレクションのビデオは撮れず…。警察署に紛失届を出して、無事ビデオカメラは戻って来ました。
そのメンバーは私が会報に「異常だ」と書いたほどの狂ったマニアでした。

Z1のエンジンを2基くっつけてV型にしたり、空冷のエンジンのスリーブとシリンダーの合わせ目にドリルで穴を開けてウェットライナーの水冷にして、ウォーターポンプを取り付け、インジェクション+NOS仕様に加工する途中を見せてくれました。これを四半世紀前にやっていたのです!
本体はNGなので、会報からちょっとだけ。

お金があるだけでは出来ない大改造です

ロンドンの一軒家は多くが小さい家。庭いじりが好きだから戸建てには小さな裏庭があります。裏庭の小屋にダイノ ジェットが置かれ、旋盤や加工工具を使ってこんなバケモノを作っている、プロフェッサーとも呼ばれる理由が分かるでしょう。
その3に続きます。

サーキット走行をされていたライダーが、マジ軽ナットを付けてから、真冬の峠なのに夏のサーキットでしか感じなかった、タイヤに熱が入る瞬間を感じられた、という報告がありました。しかも3分山位にすり減ったタイヤだそうです。
すり減ったタイヤなのに新品時のようなフィーリングになるというのは、他のライダー・ドライバーからのインプレションにもあります。
いくら新品のタイヤでも静電気が帯電すると、分子レベルで動きが悪くなるからゴムが硬くなる。除電してあげれば設計思想に近い状態に出来る。
マジ軽ナットの噂はどんどん広がっています。
タイヤ用のマジ軽ナットはネットショップでどうぞ。タイヤで効果を確認されたら、その先の除電チューニングに進む事も出来ます。

マジ軽ナット 自動車用とオートバイ用のみメルカリでも販売を始めました。メルカリのホームページで「マジ軽ナット」と検索して下さい。

お知らせ

12月15日(日)午前6時より 神奈川県厚木市あゆみ橋で開催予定のエクスチェンジマートに出店の申し込みをしました。。
天候による開催の有無は、開催予定日前日の13時にエクスチェンジマートのホームページで発表となります。
開催当日は、ネットでは公開していない特許証と、エンジンベンチテスターで測定した除電前/後の性能曲線のグラフ、理論通りに除電して排気ガスの有害物質がほぼ無くなった測定器の写真もお見せします。
性能曲線のグラフの写真撮影はお断りしております。


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