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自動車開発の想い出 その2

米国から来た、日系二世のお話

大手自動車メーカーですから、北米やヨーロッパにも系列会社があります。
その頃は、中国をマーケットにするという考えはありませんでしたから、自動車大国のアメリカと自動車の発明国のドイツに追いつき追い越せと躍起になっていた時代です。
電気自動車は今のところはリチウム電池が効率が良いとされています、中国はリチウム電池に必要なコバルトの産出国 コンゴを押さえました。電池の主要物質を押さえて覇権を握るという戦略です。
いくら頑張っても日本のエンジンの技術に勝てないので、欧米の自動車産業も相乗りして、動力を単純なモーターにすれば勝ち目がある。それで、1988年に”米議会で作られた地球温暖化”という言葉を連携して盛り上げ、自動車の覇権を日本から取り戻す、という構図です。つまり、地球温暖化は元々、環境問題ではなくて政治問題だったのです。
それに前のめりで乗っかっているのが、日本の政治、経産省、マスコミ等などです。だいたい、連携して大騒ぎするには裏があります。本当の目的は別にある。グレタさんもそうですね。世界一の二酸化炭素の排出国の事は一言もいいませんね。分かりやすい。
地球が温暖化していて、海に沈むツバルと大々的に報道されました。それから随分経ちましたが、沈んでいません。公共放送も含めて、あえて強風が吹く季節に取材に行くのです。海抜が低いから、波が打ち付ける映像を撮るのです。最近は地球温暖化と言わなくなり、気候変動に言葉をすり替えました。
電気自動車は電池が重く、タイヤの摩耗が早い。タイヤの転がり抵抗はタイヤの消耗と密接な関係があるので、マジ軽ナットは電気自動車やハイブリッド自動車の技術サイトに掲載されています。

話を戻します。今思うと、所属部署以外の仕事もたまにしていました。
そのような仕事の仕方をしていたのは、私だけでした。おそらく、いい意味で目を付けられていたのだと思います。
それで、系列会社の日系二世が来日して、私が手伝っていた部署に来ました。本来の来日目的は分かりません。その頃、米国内で取ったアンケートのまとめをしていて、不可解な答えがあったので、その二世さんに「質問していいよ」となりました。
それで、片言の英語も使って疑問点を聞いてみました。大型のクルージングタイプのオートバイを「どのように使っているか、不満な点はないか?」というアンケートの内容でした。
それで分からなかったのが、「ストロボライトを付けている」と書いてあるのが、何件もありました。
ストロボって光るやつだよね?ライトも光るけれど…」。そもそも、「何でそんないらないものを付けるのだろう?」というのが、日本人の95%位の考えではないでしょうか。今では、LEDで車の下(道路)を照らしている頭のいい人がいますが、その頃はそんな人はいません。
それで答えは、飾りというか、アクセントというか、いわゆる光ものが好きな国民性だと判明。
私からしたら、「アメリカ人って、光らせて何が嬉しいの?」と思いました。大体、走るのに重くなるでしょう?
後に私が米国に出張に行って長い間滞在すると、それが分かりました。とにかく派手好き、光り物が大好きなのです。日本にも光るのが好きな5%(個人の見解です)の人たちがいます。ヤンキーとハーレーに乗っている人、好きでしょう。光りものが。
そのアンケートで覚えているのは、「オートバイに乗るのに困る事はありますか?」という設問があり、こういう答えがありました。「雨が降ると、濡れる」、と。ビックリしましたね。それも何人かいるのです。
日本人では、例えZ世代でもこういう答えはないでしょう。オートバイですよ!「オートバイなんだから、雨が降れば濡れるのは当たり前」だと思うのですが、そうじゃない人がいるのが米国なのです。
二世の彼にたまっていた疑問をたくさんしていたら、明らかに嫌がる表情になりました。
日本なら、「もう、いや気がさしているけれど、相手も仕事で聞かざるを得ないのだから、ここは我慢して…」と無理して協力してくれるでしょう。でも、お国が違うと我慢の限度が違います。すごく迷惑な表情になり、「もう嫌だ」となりました。
日本人の我慢によって、技術が発展し、経済成長したんだなと肌で感じた次第です。
元々は私はテストライダー志望でした。理由は分かりませんが、配属は4輪となりましたが、17歳からずっとオートバイは趣味として続けています。
その中で出会った人が、2輪レース界では知らない人がいない職人、その職人が気付きを私に話し、後に特許を取得しました。私なりにアイデアを出したり、走行テストを繰り返して評価したりと関わっていますから、全てを知っています。企業秘密は書けませんが、効果を体感出来るのが「マジ軽ナット」なのです。


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