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チェルノブイリ日記 25 ~ プリピャチの街で口づけを
いよいよプリピャチの街へ
前回のあらすじ。
動物の骨を知らない人生だった。
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いよいよプリピャチの街に入ります。
チェルノブイリへ来た目的は廃墟となったプリピャチの街を見物することですからね。日本の廃墟は廃墟といえど所有者がいますから勝手に入ると不法侵入になりますがプリピャチは合法的に入れるのです。そりゃ行くしかありませんよね。
※ この記事はトリップウォーカーに掲載していた「チェルノブイリ日記」を書き直したものです。有料の設定にしていますが、全て無料で読めます。読み終わって面白かったと思われましたら投げ銭として購入の手続きを行って下されば幸いです。
※ 過去の日記はこちらから。
Wikipedia等で調べたところによりますと、プリピャチの街はチェルノブイリ原子力発電所の建設に合わせて造られた都市でして、原発の北約4kmのところに位置しています。
住民は原子力発電所で働く人とその家族が大半で、事故当時は13,414世帯49,360人が暮らしていたとのことです。
冒頭の写真はプリピャチの出入口? に建っていますモニュメントです。1970という数字はプリピャチが建設された年ですね。
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まぁ先のモニュメントはプリピャチ訪問記の定番ですのでご覧になったことのある方もいらっしゃるでしょう。画像検索すれば山ほどヒットしますし。
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ではモニュメントの近くにあるこの看板は?
何でしょう。撮りましたので載せましたが読めませんので分かりません。
観光客がいっぱい
モニュメントのある場所から自動車で少し走って街へ入って来ました。広場に自動車を停め……元々がどういう用途の広場だったのかは分からないのですが、自動車を降りてみますと
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思ったより人がいますね。何やらチューしているカップルもいるし。チェルノブイリキス、プリピャチキス。大胆ね! というかカップルでチェルノブイリにやって来るとは、ええ趣味してまんな。素直に羨ましいです。
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観光客や……団体や……。私も観光客なんですけど。あ、1話で私はジャーナリストと言われていたんでした。
皆が連れ合いなのか知らない人同士のツアーなのか分かりませんが、お仲間がおってよろしいこってすな。私は独りや……イケメンとガイドはいるけど意思疎通がまともに出来へんのや……。
まぁ独りで行くと決めて通訳を雇うお金をケチったのは私ですからね。僻むのは筋違いなんですけどね。
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観光バスや!
車体に旅行会社のものらしきメールアドレスが書かれていたのですがドメインが「at」。調べてみたらオーストリアとのことでした。ウクライナの西に位置する国です。
オーストリアからこのバスで来たんでしょうかね。Googleマップによりますとオーストリアの首都ウィーンからプリピャチまで1,361km、自動車で15時間39分とのこと。まぁ来れないことはないんでしょうけど……元気だなぁ。
木が支配する街
人の多さに少し驚きましたがあたりを見回してみましょう。
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おぉ、でっかい建物! マンションでしょうかね。
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土地なんてたくさんあるでしょうから一戸建てでも良いんじゃないのという気はしますが、大きなマンションを建てて住まわせた方が安上がりということだったんですかねぇ。当時はお国の建物だったんですよね?
マンションの方が新しい感、オシャレ感があったというのも……いやそれは考え過ぎでしょうか。
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入ってみたい……。しかしイケメンとガイドを見ますとこの建物には入らないようです。
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……。
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でっか!
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いやまぁ日本の街でも高い木は見られますけど、それでも圧巻ですね。
この建物が9階か10階分くらいの高さでしょ恐らく。
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原発事故が1986年4月でチェルノブイリを訪れたのが2013年10月です。約27年半ずっと手入れされず育ったらこうなるのね……。
低い木は原発事故の後に生まれた命なんでしょうね。
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撮ってはみましたけど、いやもう何が何やら。枝と枝が絡み合って解けなくなってるんじゃないのと言いたくなります。
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10月だからか黄色く色付いている葉もありました。真夏や真冬に訪れたらまた違った印象になるのでしょうね。
この道で合ってるの?
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イケメンとガイドについて歩きます。何やら寂しい道ですね。ゴーストタウンでなければ静かな散歩道だったのかも知れませんが……。
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何やら建物が見えて来ました。
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外観からは何の建物か全く分かりません。
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出入口の前に階段があるようですが、いずれ段というより坂というか丘というか、丸くなりそうな雰囲気ですね。
入ってみたい……しかし目に付いた建物にいちいち入っていますと時間がいくらあっても足りません。入りたいというリクエストは出さずイケメンとガイドに従って歩くことにします。
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外灯らしき物はありますけど昼間でも暗い道ですね。これがゴーストタウンの散歩道というものですか。
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森を行くイケメンとガイド。高い木に囲まれ、黄色く色付いた葉を踏みしめる姿。幻想的でさえあります。好きな写真です。
いやいやここは森ではなく都市ですし先程の舗装された道から3分も歩いていないのですが……えーと、迷子になってはいませんよね?
窓は割れ、揺れるカーテンもなく
イケメンはさすがにチェルノブイリで働く人です。迷ってはいませんでした。
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またまた大きな建物が現れました。とはいえ最初に見ました建物に比べますと小ぶりです。
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窓は割れ……そもそも窓がない部屋もありますね。
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このような建物を見るとき、部屋のカーテンが全て同じ柄なら何らかの施設、違う柄なら住宅という見分け方を教わったことがあるのですが、カーテンが見当たりませんね。
部屋にカーテンを付ける文化がなかったのか……いやそんなことはありませんよね。街から出て行くときカーテンを持って行った? うーん、持って行く物の優先度としては低そうに思いますが……謎です。
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しかしこの割れた窓は何なのでしょうね。帰って来れないと知った住人が怒りで叩き割ったのか、後から来た人間が面白半分に割ったのか、風で何かが飛んで来たのか……?
この建物には確かに生活があったのでしょうけど、外から見る分にはそれを全く感じられませんね。
次回予告
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なんか崩れてます……?
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