神戸市中央区で百余年の歴史を持つ「大安亭市場」を歩く
兵庫県神戸市中央区の「大安亭市場」にやって来ました。「おおやすていいちば」と読みます。南の端からスタートします。
公式サイトによりますと「大安亭」とは
旭通4丁目に昔あった浪花節の小屋の名前
で、明治時代の中頃にその小屋へ来る人の多さから商店街が出来たとのことです。
旭通4丁目というのはどのあたりだと調べましたらJR三ノ宮駅の近くで、生田川の西側です。しかしここは生田川の東側ですのでどういうことかと思いましたら、どうもかつては「大安亭市場」と「新大安亭市場」があり、「大安亭市場」は消滅してしまいましたが「新大安亭市場」は昭和50年に「大安亭市場」と名前を変えて現在に残っているということのようです。
店名看板は……ロダンの狸!? この地域の民話シリーズの1つなのですね。芝居好きの努力家狸のお話……詳しくは検索してみて下さい。
ハシゴもチェックしておきましょうね。メンテナンスされているアーケードであることが分かります。
何やらちょいと怪しげな建物が……。台風や地震の被害なんですかねぇ。元々は何のお店だったのでしょう。
店名看板の別バージョンがありました。
肉屋魚屋八百屋が元気な昔ながらの市場という雰囲気です。近隣にスーパーはあると思うのですが、どういう秘訣があるのでしょうね?
横道から見たところ。
……!?
シャッター通りなんてこともなく活気のある市場です。人が写らないように撮るのがちょっと大変です。
店名看板……ちょっと色が違う!
路面に……全て売り物なんですかねぇ? なんとなく元町高架通商店街、通称「モトコー」のノリを感じます。
「安くて買いよい何んでも揃う 大安亭市場」。
横道から見たところ。葺合センター街と交差しているところです。
こちらの横道には「大安亭市場」の文字が書かれ、ロダンの狸もいます。ロダンとは何ぞやと思いましたら公式サイトによりますと
中国に「魯之男子」と云う古い熟語があり、一生懸命に芝居をする狸に、プロの証として、この熟語を略した「ロダン」と名付けられたと伝えられています。意味は「物事をまねるので無く、精神を学ぶ」という意味だそうです。即ち、大安亭市場の商人達は、このロダンに恥じないプロ集団と認識し、このロダンをシンボルとしているようです。
とのこと。
「コーヒ 白鳥」。「コーヒ」だけでもわりと興奮なのですが気になるのは電話番号。2桁4桁……いつ? 調べましたらどうも1970年頃までは078-xx-xxxxという電話番号だったようです。つまり半世紀前の看板!
「安くて買いよい何んでも揃う」がキャッチフレーズのようですね。
休憩所がありました。
「大安亭・ロダンの狸」は私たち市場人がプロであるためのシンボルです!
着ぐるみもあるのですね。テレビやイベントに登場しているようです。
なんやろ……と思いましたらロダンの狸との記念撮影の写真でした。「御入用の方ははがしてお持ち帰り下さい」この大らかさよ。
地図もございましたが……名前が載っているお店と「食料品」「洋品店」としか書かれていないお店の違いは何なのでしょう。商店会の会員かどうかという話なんですかね……まぁ分かりませんが。
休憩所の奥に入ると……何やら楽しそうですね。奥に雛人形の絵が見えているのがまたなんとも。
休憩所を出て北へ向かいます。
「味噌 漬物 みなと商店」年季を感じる看板ですね。
柱の造花を挿すところ。
こ、これは……。店主の似顔絵のようですね。大安亭市場にはこのような看板がいくつか立っていますので探してみて下さい。
横道から。
「青山玩具店」。よく見ると電話番号が2桁4桁! これも半世紀以上前なのですね。
北の端に着きました。
左右にもテントが少し広がっています。
北側……写真では右手にJRと阪急電車の線路がございます。
足元にロダンの狸の絵が描かれていました。
狸の像まで! 本当に狸推しです。
「子供乗物・プラモデル ひな人形・五月人形 青山玩具店」。子供乗物ってやっぱり昭和の定番だったのですねぇ。古い玩具店の看板では必ず目にするものです。
そして電話番号がこちらは3桁4桁。ちょっと新しい。
「百余年の歴史を持つ市場 大安亭市場」でした。
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