神戸市中央区「春日野道商店街」で可愛い店名看板に出会った話
春日野道商店街を歩く
兵庫県神戸市中央区の「春日野道商店街」にやって来ました。南に阪神電車の春日野道駅、北に阪急電車の春日野道駅と2つの春日野道駅に挟まれた商店街です。阪神電車側からスタートします。
のっけからインパクトのある絵がお出迎えです。港町ならでは? のカモメにポートタワーが小さく描かれています。
立派なアーケードに路面も綺麗に舗装されています。左手の「喫茶パン神戸屋」の渋い看板と右手の大きくて綺麗なマンションが対照的ですね……。まぁ阪神・淡路大震災がありましたからアーケードのそばにマンションが建っているのはよくある光景です。1階がテナントではないマンションが建っている商店街も多いのですが、ここはテナントですよ。
店名看板。可愛い! 「お買物は便利な春日野道で」。そして電球がセットになっているのは珍しいですね。
他に何かないかと見上げていましたら……これは? スピーカー……?
先程の神戸屋さんもよく見ておきましょう。店名看板を見ますと「1F 喫茶 2F 麻雀」。伝統の喫茶麻雀タッグ! 本当に昭和の定番だったのだなと思います。
横道に入りますと懐かしい雰囲気の薬局の看板が。薬局って相談出来るところなのですよね。忘れがちですが。
歩いていますと……! アーケードの下に信号と横断歩道があるというのは結構珍しいように思います。横切っている車道は私道ではないでしょうから本来はアーケードを建てられないのでしょうけど「商店街がメンテナンスしますから」ってな話なのでしょうね。それはつまりいずれ来るかも知れない撤去も商店街がしないといけないわけで……。
ハシゴ。きちんとメンテナンスされている印象を受けます。
何やらバリケードが……。店名看板が落ちそうということかなぁ?
パチンコ屋さん「PLAZA」。駐輪場のような扱いになっています。どうやら2018年の末で閉店されたようです。
こちらは現役のパチンコ屋さん。
店名看板だけ残るパチンコ屋さん「マンモス会館」。渋い名前だなぁ。こちらは2008年に閉店された様子。「娯楽の殿堂」と書かれた大きな看板が吊られていたようです。見たかったなぁ!
「ステーキ かつ グリルなかがわ」。良いですね、平仮名で「かつ」。
再び横断歩道。こちらは信号なし。
途中から違う商店街に……?
「餃子の王将 春日野道店」……看板に「京都」と書かれています。なんか珍しい?
……ところで店名看板を見ますと「春日野道3番街」になっています。神戸市商店街連合会のサイトを見ましても「春日野道商店街」と「春日野道商店街3番街」は別になっていますし、商店会の住所も違っています。何があったのと調べてみましたところ、甲南大学文学部社会学科の学生さんたちが書かれた「阪神圏商店街の比較研究――コリアタウンと春日野道――」という論文に行きつきまして、それによりますと1970年代に道の舗装について色々あって3番街が独立されたようですね。
街灯。先程までは細長い蛍光灯と、店名看板に付けられた電球でした。
「春日野道商店街 3番街共同組合」。
しかし……南から歩いて来て思うのですが、西にある「大安亭市場」に比べますと淋しい雰囲気は否めません。肉屋魚屋八百屋の類もありませんし。
抽選会場! 立派な看板があるということは常設なのですよね。かつては福引きなどが定期的に行われていたのでしょうね。今は?
横断歩道を挟んで向こうは「春日野道商店街」に戻ります。
可愛い店名看板に出会った
店名看板も……可愛いー! 「ビデオ デスク」そしてパンダ、「夢がある贈物 レコード券」全てがたまりません。ところでレコード券とは何ぞや? Wikipediaによりますと2010年まで使用することが出来た「音楽ギフトカード」の前身で、「レコード券」の名称は1971年から1988年まで使用されていたそうです。少なくとも30年以上前の看板!
横道から見たところ。
このあたりの市場や商店街にはそれぞれの民話がございまして、ここ春日野道商店街は「五郎太の木」。親孝行とは何ぞやみたいな話なのですがまぁ詳しくは検索してみて下さい。
ふと見上げますと……何でしょう? 何かが外れたのかな? ドローン……ではないよね。
きょろきょろしながら歩いていますと……「本家ぽんこつラーメン」「本格派てぬきうどん」うははは。気になり過ぎる。本家はともかく「てぬき」で「本格派」って。調べてみますと「のぞみ青果」という飲み屋さんのようです。行ってみたい……。
北の端に着きました。
こちらにもカモメちゃん。JRに乗っているとき見えますよね。