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【大長編】大阪市西成区の昭和レトロな「新開筋商店街」「新開筋中央商店街」「新開筋西商店会」を味わい尽くそう! 2004年までのタイムスリップもあり
天王寺から少し歩けば昭和の匂い
天王寺。
超高層ビル「あべのハルカス」に近鉄百貨店やあべのキューズモールなどいくつかの商業施設、天王寺公園や天王寺動物園といったのんびりスポットもある繁華街でございます。JR大阪環状線天王寺駅の南西にはバブル期に建てられた巨大なマンションがいくつか並んでいまして、駅の間近でありながら静かな住宅街という一面もあります。
そんな都会の天王寺なのですが駅から300mも歩きますと
「新開筋商店街」というアーケード商店街に辿り着きます。東西に伸びる商店街でして、ここは東の端です。
しかしまぁ見るからに何やら下町情緒、昭和の匂いがするぞ! わくわく。
アーケードに入る前に周りを見ておきましょう。柄の付いた三角形は……お好み焼きを引っくり返すあれですかねぇ?
南に目を向けますと……現代に残る遊郭「飛田新地」が広がっています。何十軒か何百軒かの料亭が立ち並び、昼間から客と仲居の自由恋愛が繰り広げられているという、まぁ詳しくは検索してみて下さい……。
さてアーケードに入りましょうね。
好きぃ!
広々とした道、自然光を取り入れる天井、大きな店名看板、ひと気のなさ。はっきり言おう、好きぃ!
プレーンの店名看板。この汚れっぷり。かつてはお店の名前が書かれていたのでしょうけども。
民家……?
と思いきや、「お宿 末廣」。タイル張りが美しい、建築好きの方々には有名な旅館のようです。
「内湯 御やど 末廣」。年季を感じる看板。「内湯」がセールスポイントになる時代ってことなのですかねぇ。
お隣は「子供 洋品 雑貨 マエダ」。分かるような分からないような……。「洋品」という言葉、最近聞きますか?
店名看板のフォントが可愛いです。パソコンのフォントがあれば欲しいところ。
ここ数年でオープンしたっぽい「居酒屋 カラオケ 逢い」。しかし貸店舗の貼り紙が。写真だと小さくて読めないのですが「明日(8/1)より〇〇の場所に移転します」という旨の貼り紙も。明日って。
……しゅきぃ! 飛田新地へ向かうのか帰るのか、若い男性たちとすれ違います。
「明るい街 楽しく御買物」しゅきぃ! 昭和ライクなフレーズに手書き風味のフォント。愛おしいです。
ふと裏側を見上げると……2Pカラーだ! じゃなくて色違いだ! うわぁ凝ってるなぁ。
「焼肉・ホルモン 千万石」。
「おしゃれ洋品 フクイ」。妙に力の入った「おしゃれ」の文字に興奮します。
「コーヒールーム レディ」。
「酒類・調味料 飯田酒店」。気になる店名看板を撮ってしまいます。
何やら落書きだらけのヤンキー状態な看板。「暴力 抱きつき スリにご用心!」ですかねぇ。どんだけ治安が悪いの! 男は殴られ、女は抱きつかれ、酔っ払いはスラれ……てなところでしょうか。あ、「暴力スリ」「抱きつきスリ」ってことかなぁ? 抱きつきスリはまだしも暴力スリって。それは強盗と言うのでは。
1960年代生まれの女性に「若い頃は女が行ってはいけないと言われていた」という話を聞いたものですが信憑性が一気に高まりますね。
しかしまぁ現在は土曜日の昼間でも人通りがほとんどありません。全盛期の賑わいはどんなものだったのでしょうね。
「東芝ストアー 渡辺電機商会 西営業所」。
「TOSHIBA あかりの店」。何やら初めて見る看板かも。照明器具に強いお店ということなのですかね。
「ソフトカード 明治コナミルク」が気になりますがそれは隣のお店の看板です。
明治のサイトによりますと「ソフトカード 明治コナミルク」は1951年から1954年に発売されていまして、その後は「ソフトカード 明治コナミルクL」「ソフトカード 明治コナミルクF」と進化していったようです。もしかして1951年から1954年の看板だったりします?
渡辺電気商会に戻って店名看板を見ておきましょう。「冷・暖房 渡辺電機」。現代でも冷房器具や暖房器具はありますが、なんか昭和を感じますね。
「ナショナル パナカラー 渡辺電機」。ナショナル! パナカラー!
ナショナルブランドがなくなったのは2008年ですがパナカラーとは何ぞや? Wikipediaによりますとテレビのブランド名でして、1968年から1991年頃まで使用されていたようです。1991年でも約30年前ですが1968年頃の店名看板なのかなぁと思ってしまいますよね。
……裏から見ると違うデザインだ! うぅーん、泣かせるねぇ。
「冷凍冷蔵庫直冷式 東芝」直冷式ってあれですね、霜が付くやつ。
「ナショナル Technics 渡辺電機」。Technicsとは何ぞや……Wikipediaによりますと音響機器のブランドで、1965年から使用されているようです。
お隣の「キネヤ薬房」。
「くすり 化粧品 キネヤ薬房」。
「カレーショップ ナイス」。
メニューはカレーだけでなくピラフ、ステーキ、焼きそば、丼など多彩にあるようです。
出入口からここまで25mくらいの距離だと思うのですが、既に5分以上滞在しています。
しかし真っ暗ではないけど薄暗いなぁ。
「オーダーシャツ イワキ」。
天井を見上げますと時計が……「寄贈 永和信用金庫」。時間は止まっています。まぁこんな高いところにあればメンテナンスするのも大変ですよね。
「たばこ 日用品 喜多商店」。
と、いきなり違う雰囲気の写真になってあれなんですが、横道を覗くと「桜木町会」の看板が……あれですよ、飛田新地ですよ。歩きたいなぁ……いやいやまぁまぁ。
商店街に戻ります。
「西成永信防災会館」。2016年頃までは永和信用金庫山王支店でしたが災害時の避難所兼イベントスペースとして生まれ変わったようです。奥に見える店名看板が「永和信用金庫」なのは支店だったときの名残ですね。
「すし・会席・仕出し 恵美すし」。
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