2020年ものづくり補助金について(シンプルバージョン)
2020年ものづくり補助金について(シンプルバージョン)
現在発表されている情報になります。
令和元年度の補正予算案額3,600億円(ものづくり補助金・持続化補助金・IT導入補助金)
どの補助金を活用するのがいいかは、目的・取り組み内容やスケジュールにもよりますが今回は補助金の金額が大きいものづくり補助金についてになります。
ものづくり補助金を活用することで会社の成長・発展につながることは多々あります。
もちろん、タダで国からお金がもらえるわけではございませんので、しっかりと計画を立てて、申請して採択されないとそもそも土俵には上がらないですし、採択されてからも書類を提出して補助金の受給まで報告をする必要と、その後5年間の報告が必要となります。
また、収益納付というものあるため気をつけないといけないですが、自己資金で設備投資をすると資金的に負担が大きくなるものを、補助してもらえる国の制度を活用することは考えてみる価値はあると思います。
そこで、今回はそもそも内容を知らないと検討も何もないため、なるべく簡単に説明をさせていただき、興味を持ってもらうことを目的にしております。
正式名称:「ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金」
概要:中小企業が生産性向上に資する革新的なサービス開発・試作品開発・生産性プロセスの改善に必要な設備投資等を支援するもの
まずは気になるものづくり補助金の過去の採択率に関しては、平成24年度からスタートしており、過去7年間で平均4割の採択率になってます。
時期によっては55%の採択率になったり、8%になったりとバラツキはあります。
今回の補助金については
補助金:一般型で1,000万円(上限)
補助率:1/2(最大2/3)
申請方法:電子申請(J-Grants)に変更
簡単な要件:①付加価値額年3%以上
②給与支給総額年1.5%以上
③事業場内最低賃金+30円
今回の今までの大きな変更点は
・公募期間が通年となる
(昨年は1次公募で2回の締切、2次公募で1回の締切で合計3回の締切)
・給与に関する要件が厳格化
・Jグランツでの電子申請
・過去3年間の採択企業は採択されづらい
今後のスケジュール
2月に事務局が決定
3月に一般型の公募開始
※GビズIDの取得が必要(印鑑証明が必要)
ということが今の段階で分かっている情報です。
過去の要件から、技術面、事業化面、政策面をしっかり抑えて客観的なデータと事業に対する想いと自社の強み、革新性などをロジカルに文章にした計画を立てていくことが必要となります。
また、加点項目をしっかりと要件クリアすることが採択されるための必要なことになります。
申請数が多いこともあり、申請書の内容だけでなく提出ルール(ファイル名など)を守らなかった場合は、不採択となる可能性もあります。
しっかりと審査項目とヌケモレなく納得感のある文章にするのと、ルールを守って提出をしていく必要があります。
また、機器の購入などに関しても契約・支払いなどが補助金のルールに合っていないと取り消しになることもあるため注意が必要です。
と、なんだかんだ面倒でややこしいことはあるのです。
その分大きな金額の補助があることを考えれば当然なのですが、補助金を目的になってしまうと痛い目にあう可能性があるため、目的と手段を間違わずあくまでも補助金は目的を実現するための手段として考えてみてください。
また、不明点がある方はなんでもご相談ください!