新曲『アイスクリームメモリー!』について
動機
深夜の2時間DTMから。
アイスクリームをイメージした曲。正直言ってすぐには思いつかなかったが、アイスクリームというテーマはインスト系の曲よりむしろアイスクリームについての歌の方が作りやすいと考えた。
過程
最初に
とりあえずCメジャーキーでハノン進行を置いた。ハノン進行はイントロとしてかなり使いやすいし、メロディラインに応用することも可能だ。
メロディ
とりあえずで最初に思い付いたメロディを挿入。
(以下はCメジャーにした序盤(歌無し))
どれみふぁそっどそっっどーしーどれどーみたいな。
まあ悪くないと思ったのでそこからメロディラインを作っていった。サビはイントロの応用で何とかなると考えその応用で作成した。
(下はオルゴールのメロディパート)
コード進行
AメロとBメロは別々に制作。Aメロは非常にシンプルなI→III→IV→Vの進行。そこまで深く考えず、シンプルに明るい歌の方がいいなと思ってこの進行を選んだ。何も言うことはない。
Bメロは打って変わってちょっと複雑。
IV→I→III7→VII
IV→I→VIII7→II6sus2-III7
こんな感じ。
「Bメロ コード進行」で最初に出た奴を使ってみた。
……という正直な話はともかく、楽曲の展開的に明るい一辺倒だと飽きるため、Bメロは少しアンニュイというかマイナーよりの響きを表現したかったので、こういう感じの響きのコードを採用した。結果的に悪くない感じになったと思う。雰囲気の変化が楽しい。
そしてサビ前やAメロに入る前のちょっとしたビートパート。これは、最近作っていた曲が大体半音上げるサビ前とかばっか使っていたので、今回は少し変えよう! ということで採用した。曲の場面の切り替わりに毎回使うことで多少メリハリ、曲に対する飽きを防げたかなと思う。
サビの最初はI→I→IV→V。正直3145でよかった感は否めない。実際1145とした後III→I→IIm→II#-IIsus4みたいな感じで31を利用してる。まあ、完成したのを聴いたら結構いい感じになったのでいいかという感じ。
てか3145は1451(T→SD→D→T)のTの部分をTTに拡張、最初のTを代理コードの3で置換してるだけなので似たようなもんか。
その次は最後以外同じで、最後だけV7→Vという進行。キリっと終わるよりかはまだ続くよ! 広がっていくよ~! って感じの方が似合うなと1の音と比べて5の方を選択した。
最後のアウトロは無難にイントロの繰り返しとビートで終わり。
歌、歌詞について
まずVoisona(CevioAI)は非常に優秀で、今のバージョンだとほとんど修正がいらずメロディと歌詞を入力するだけでそれっぽい感じの歌を出力してくれる。とりあえず歌声はMidiでメロディを入れれば問題ないだろう。
ちなみにパラメータはAlpだけ-0.80とかまで下げてると思う。これ位甘くて子供っぽい萌え系の声が割と好み。正直双葉湊音で出すような歌声ではないと思う。青春系とは。
ただし、歌詞が無ければドレミファソラシドでしか歌ってくれない。
ということで、考えるべきは歌詞の方だった。
深夜の2時間DTMに参加するための曲だったのでこの時点でそこまで時間も残されていない。せいぜい1時間とちょっとといったところか。一応リアルタイムで参加したわけではなく開催の数日後に自主的に行ったものだし、イベント自体割と緩いので破ってもだれにも文句は言われないだろうが、それでも2時間DTMと銘打ってるし守るべきだろう。
とりあえずメロディラインに対して思いつく歌詞を書き連ねていった。そもそもアイスクリームを比喩的に使う必要はないのだ。はっきり言って個人的には歌詞で色々考えさせられる曲より気持ちいい音楽を楽しむ方に重きを置いている。
ということで割とド直球にアイスクリーム最高! みたいな歌詞になった。
アイスクリーム最高! アイスクリーム最高!
私は1時間でそこまで深い歌詞を作れないし語彙も経験も足りない。そもそも何時間かけても名吟なんか作ることはできないだろう。
それならもう振り切って楽しい感じならいい。そう考えて作っている。まあこれはあくまで作者がそう言っているだけなので、この歌詞に奥深い意味を感じることができるのなら、個々で好きに解釈して欲しい。人間何が琴線に触れるかわからない。それがたとえ中身のないような歌詞だとしても。
プロトタイプ完成
こうして完成した深夜の2時間DTM向けのスケッチがこちら。
まあ、スケッチなのでこんなもんだろう。割と聴ける出来になっていると思う。いいねの数も開催後すぐに投稿していない割には割と伸びてると思う。
ちなみにスケッチというともっとシンプルなものを想像する人も少なからずいるだろうが、個人的にはこの段階でこれ位聴けるような出来の方がモチベーションが維持しやすいので私自身の「スケッチ」の基準はこれ位。Voisonaの性能が本当にいいので、適当でもいいから歌を入れた方がいい。
本格的なYoutube・ニコニコ向けの制作
先程も書いたように割といいねが伸びた。すぐに投稿していない上そこまで(個人的なクオリティの基準としては)高くない状態なのに他の曲と同じかちょっと多いくらい。
当たり前だが、楽曲のスケッチは作ったからといってそれを絶対に曲として完成させるわけではない。事実、私もスケッチのまま完成させてない曲は多い。
例として一つ挙げてみよう。「ぐるぐる」というスケッチ。
これなんかはスケッチ段階で割と好きなので、後に色々変更を加えて制作するかもしれないが、まあこういう曲はいくらでもある。
しかし、アイスクリームメモリー(仮)は割と伸びた(評価された)。手ごたえとしてもそこまで悪くない。そこで思ったのが、そのツイートを宣伝、導線に利用すればそこそこYoutubeなどの方も伸びるのではないか、という考えだ。
物は試しだし鉄は熱いうちに打った方がいい。こうして即制作を決定した。
どこを変更するか
とりあえずここから追加する点を考えた。
ギターパートの追加(途中までのアルペジオを全体に、パワーコードを真ん中に置いてサイドにベースを移動)
ピアノを変更(メインではないのでエレキがいいかなと)
ボーカルを調整したりミックスで洗練させる
ドラム(606kit)をもっと豪華に
サビにシンセを追加
かわいい感じを出すためにチップチューン音源を利用
コードやベースなどを微調整
ざっと聴いて思いついたのはこんな感じ。
また、今まで基本的に2番3番のある曲ばかり作っていたが、今回は1番の身にすることにした。理由としては幾つかある。
1番のみのまま拡張しなかった理由
まずこれを2番3番と作るとかなり長くなってしまう。おそらく2番時点で4分の曲になっていたと思う。そうなると少なくとも1、2日は余計に時間がかかる。
私は1番のみの歌ならせいぜい1、2日で制作できるが、フルで作ると3、4日かかる場合もある。Cメロについて考えたり、落ちサビを考えたり、何かしらの楽器のソロパートを作ってみたり……。5分程度まで曲が長くなるとある程度視聴者をそれまでずっとくぎ付けにする工夫が何かしら必要なのだ。
例えば拙作の『神頼みの恋心』は悪い例として挙げられるだろう。
2か月前は割といい感じにできたなぁと思っていたが、30分以上延々この曲を聴き続けた感想としては「飽きる」。
私以上にこの曲を聴き続けた人間はいないだろうというくらいこの曲を聴きまくった私が言っているのだ、間違いない。この曲はずっと聞いていると飽きてしまう。
実際1番2番はほとんど同じだし、展開がごくわずかに変わることはあっても大きな起伏に欠ける。いくらメロディがいいといってもずっと同じ調子では飽きてしまうのだ。
この作品にはミックス等他にも問題が山積みなのだが、そこら辺については本題じゃないのでおいておこう。いや、久しぶりに聞いたがこれ中々酷いな。まあ、酷いと感じるのは要するにそれだけ自分自身が進歩していることとイコールなので前向きにとらえておこう。
逆にうまくいった例はこの曲。
展開を変えたり、楽器を色々変更したり、バイオリンソロパートを入れたり、転調をしたり……。飽きないように様々な工夫を施したおかげで、この曲を私は合計で6時間以上は聴いていると思うがまだ飽きていない。
ちなみにこの曲、この後色々ミックスやマスタリングを行った結果、もう自分で聴くだけで満足してYoutubeにもニコニコにも挙げてない。
いや、早くアップしろや。我ながらいい曲なんだから。
ああ、良すぎる……。こんなポップな曲だけど私自身の思いが滅茶苦茶込められている。私という菓子は今は味付けもないし未完成だ。そんな菓子の材料でもこれから調理していけばお菓子の国になれるのだ。我ながらいい曲だ……。まぢ無理……。
閑話休題。
ともかく、このような曲を作るためにはどうしても時間がかかってしまう。今回は鉄は熱いうちに打てと言ったように、できる限りすぐに制作したい。そのため今回は1番のみにして、その中である程度展開を変えることで聴いても飽きないような感じにすることにした。
実際の作業
とりあえず手を付けられる場所から変更していった。
ピアノ・ベース
まずはコードを多少弄った。ベースとコードのパートが調和していないような感じがしたので調整。そして、ピアノはちょっと違うよなぁとAddictive keysの中で音源を吟味していたが、これはAddictive keysじゃ無理だとお気に入りのKontaktのエレキピアノ音源であるETI Roads mkIIを採用。
大学?かどっかの研究で制作された音源らしいが、にしてもこの音源が無料で手に入るのははっきり言ってイカレてる。音が良すぎる。全人類使え。
少し物足りなかったのでエレキピアノのコードのオクターブにアルペジオ的なパートも追加。主張しすぎず、かと言って存在感が一切ないという程ではない悪くない出来になったと思う。
ちなみに大体使ってるリバーブはKarmaFXという奴とStudio one付属のRoom Reverb。シンプルだからこそ使いやすい感じ。
ギター
非常にシンプル。やろうと思っていたことをやっただけ。
とりあえずアルペジオパートとパワーコードパートを新たに制作、アルペジオを右に、元々あったコードをじゃんじゃん弾いてるパートを左に、パワーコードを中心にしてエフェクトをかけて調整。それ以上言うことはない。
個人的に一番こだわりがないパートかもしれない。本当に機械的にやってそれっぽいなぁと思ってやってるだけなので。
チップチューン・シンセ
とりあえず曲調がガラリと変わるBメロから鳴らそうと考えた。Jpopとかならストリングスパート的な。今回は壮大な感じではなく切ない感じなのでストリングスは似合わないので除外。
代わりにkawaii future bassとかでもよく採用されてるしきらびやかでかわいい感じになることを意識してチップチューン系の音源を採用。
使用しているプラグインはSANA 8 bit。これも無料としてはかなり使い勝手の良い音源で割とおすすめ。
使用したパートとしてはディレイのかかったオクターブのメロディ用パートとパワーコードをずっと鳴らしてるパート。これのお陰でサビが華やかになっている。
メロディの方にはリバーブをかけている。なんかアンテっぽい。というか多分アンダーテールの曲はこういう感じで作った音を絶対利用してる。
シンセは今回はかなり静かな感じの物を採用。二つの音源を掛け合わせた。とは言っても作りは非常にシンプルで、Studio one付属シンセサイザーのMai taiの「temp my first pad」と「lead sad lake」という二つのテンプレ音源を同時に鳴らしてるだけ。
そこにエフェクトの無料コンプであるOTTを掛けている。
ストリングスよりは派手じゃないけどそこそこ盛り上がりを表現できていい感じ。
Bメロでは単純に下の方でコードを鳴らし、サビではより盛り上がるようにオクターブで同時にコードを鳴らし派手にしている。
まあ、これもはっきり言ってそこまで特別なことではないだろう。
ドラム
ここまで作って思った。
この曲には案外606kitのチープというか、素朴でシンプルな音源が似合っているぞ、と。正直言ってこの曲にJpopのロックバンドとかみたいな豪華な生音源をサンプリングしたドラムは合わなそう。
ということで、仮置きで制作したドラムパートだったが、606kitのままにすることにした。
正直言ってドラムパートはそこまで変更していない。一応キックとスネアにパートを分けて、それぞれにVC76(Kompleteのバンドルについてきたコンプレッサー)とProEQ(Studio one付属のEQ)を掛けて完成。
少し物足りなかったので、ビートパートに手拍子を追加した。すると割といい感じだったので、サビにも追加した。
オルゴール(少しだけ木琴)
基本的にメロディを考える時に仮置きとして作っているオルゴールだが、こういうかわいい系の曲にはかなり相性が良い。
ということで、そのまま歌の裏で鳴らし続けることにした。
また、全体を何回か聞いてみるとイントロとアウトロの高音域が寂しい感じがしたので、そこにちょっとした音を追加。アウトロにはおまけで木琴の音も一緒に鳴らした。
これも飽きさせないための一つの工夫。
ボーカル
少しシンプルに感じたのでサビに3度のハモリを追加。最低限の変更だが割といい感じになったのではないだろうか。
ミックス
大体の変更点について言及したのでここからはミックスに入る。
ボーカル
とりあえずVoisonaで鳴らしてたのをエクスポートしてwavに。
そこに色々エフェクトを入れていく。
上から順にディエッサー(サ行の音を抑える)、ディレイ(Studio one付属の物)、EQ(前述)、リミッター(マキシマイザー(音量最大化)+ゲート(音量制限)的な感じ)、マルチバンドコンプ、リバーブ。最後のスペクトラム何とかは音声波形でどこが大きいかのチェックなので関係ない。
この後色々エフェクトのパラメータを調整。改めてボーカルを聴き比べてみたら全然違うことがわかるはずだ。ちなみにTwitterの方はVoisonaにizotopeの無料プラグインであるvocal doublerを掛けただけ。これも悪くはないけどやっぱちゃんとミックスしたほうがいい。
ベース他
この際はっきり言うが、そこまでミックスに手間はかけていない。
ドラムにはコンプとEQを掛けたり、ベースに少し高音強め低音弱めのCold basslineというEQを掛けたり、エレキピアノに高音強化のEQとRoom reverbのChurch、アコギ達にコンプとEQ、チップチューンにリバーブとコンプ、シンセにはOTTとEQ、リバーブ。
音量超過を防ぐためにマスタートラックにはLimiterを入れてクリッピングが起こらないようにしている。
この程度。
マスタリング
EQで高音域と低音域を多少強化、中音域を少し弱めた。
その後マルチバンドコンプで少しだけ調整。これもリミッターで音量の超過を防いでいる。
完成! しかし……
こうして『アイスクリームメモリー!』曲本体が完成した。
しかし、大変だったのはここから。
ちなみにこれ以降そこまで音楽関係ない(絵や動画についての話)なので、飛ばしたい方は目次から「完走した感想」を選んでほしい。
コンセプトアートどうする問題
そう、コンセプトアートである。
一枚絵でもいいのでできれば広義のボカロ系楽曲にはコンセプトアートが欲しい。AIを利用するのも手だが、状勢的に画像生成を取り巻く状況は少し不穏だし、最近少し忌避感がある。
仕方ない。描くか。
描くか!!!!!!!!!!!
ということで、コンセプトアートを自分で描くことにした。実は昔絵をそこそこ描いており、家に漬物石と化していた液タブがあった。それを引っ張り出して、ピアノを別の場所にいったんどけて配置。
いざ勝負!
ここからが地獄の始まり。
5年経っていた
昔ちょくちょく絵を描いていたころから5年も経っていた。5年。
小学2年生が中学生に。中学2年生が大学生に。大学1年生は社会人になっているほどの時間だ。当然滅茶苦茶下手くそになっていた。
それでもやるしかない、ということでここからは絵+動画化について書いていく。
お絵かき
とりあえず作ったコンセプトアートの下書きの下書き。
うーん、酷い。いや、適当に大雑把に描いたししゃーない。
ちなみに使用ソフトは無料のメディバン。正直この程度書くだけならクリップスタジオとかSAI、フォトショとか必要なく、メディバンでも十分。
本格的にお絵かきするならとりあえずは安価に手に入るクリップスタジオの買い切りとかになるかなぁ。
薄く書いてる通り双葉湊音でロリ系というか幼い感じにするかSD(ちびキャラ)系にして、アイスクリーム系の小物を描いて、割と雰囲気としてはポップな感じにすることを考えた。
その後あの下書きからこんな感じの下書きを作った。まあ、コンセプトアートの下書き、動画のイメージとしてはこんなものだろう。
とりあえずタイトルは文字入れ機能を利用した。これはのちにAviutl上でやればいいかということで省略される。
そのままだと寂しいのでポップな感じにするために図形を配置した。ただ、これも後にAviutl上で作ることになる。
作るにあたっての誤魔化し
とりあえず作るにあたって徹底的に「誤魔化す」ことにした。
5年も書いてないやつがまともに描いてもそこまでクオリティの高いものはできないだろう。ということで、以下の点が工夫だ。
作業時間がかかりそうな足首以下を描かない
普通のキャラより書きやすいSDキャラ(ちびキャラ)を採用
髪の毛の塗りをグラデーションとハイライトのみに
小物類(図形)はAviutlの方で作ることに
目はもう笑顔にして閉じた状態にする。
これらを守って、丹精込めて双葉湊音を描いていった。
絵は完成
こうして完成したのがこちら。
なんか髪のハイライトが消えてしまっているが、そこ以外はほぼ使用したまんま。pngで透過画像を保存した。
この絵を二つに分ける。
ついでに淡いグラデーションの背景画像もおまけで保存。
これを動画化していくことになる。
動画化
使用ソフト
Aviutl。もしかすると今から始める人にとってはDavinci resolveとかアドビの何たらの方がいいかもしれないが、まあ無料だし色々講座動画もあるしでAviutlを利用している。
少し調べる手間や不便さがある代わりにうまく扱えば本当に何でもできる神ソフト。これが無料なのほんと凄いなと思う。
詳細
DAWソフトでマスタリングしてミックスダウンしたWav音源を張り付け、先ほど作成した双葉湊音の画像を張り付け。
その後、拡張編集上で右クリックして「メディアオブジェクトの追加」から図形を選択、サイズを調整して図形の形を色々変更。
それをアニメーション効果の「ランダム配置」で散らばらせた。
このままでは動かないので、数、回転、拡散を時間とともに変化するように編集。
これを☆、♡、△、□と図形ごとに作った。
次にアイスと双葉湊音。こんな感じでアニメーション効果の「弾む」と「振り子」を利用。速度を調整して曲に合わせてノリノリな感じに弾むように編集した。
ぬるぬる動くのに違和感があるのでメディアオブジェクトの時間制御を追加し、コマ落ちを調整して動画の様な動きになった。
最後に文字入れ。フォントは「にくまるフォント」を採用。縁取り。
Bメロまでは文字毎に個別オブジェクトにしてこれも振り子。後はフェードでインとアウトを入れた。
サビは少し工夫して、カメラ制御やイージングを利用。中間点でそれぞれ手前から登場、多少とどまり、退場のパートに分けた。
ここら辺は割と説明が面倒なんで「Aviutl 文字 アニメーション」とかで出てきた記事などを参照して作ってほしい。
双葉湊音を口パクさせる
最後にこれ。新しい差分を作った。
これを口の開いた画像のレイヤーの上(Aviutl上では下)に置いて、全く同じ配置にして同じエフェクトを掛け、都度しゃべる時に中間点で透明化の瞬間移動をいれることで口パクさせてる。
面倒
こうして完成させた動画をラウドネスメーターである程度音量調整し、Youtubeに投稿。
正直楽曲作成よりも絵を描いて動画化する過程の方が時間がかかっている。正直言ってかなり省略しているが、色々やり直したりしているので動画化だけで丸一日潰れている。
完走した感想
こうして完成した「アイスクリームメモリー!」。正直自分ではかなり時間がかかっており、客観的な評価ができない。1週間くらいしたらできるかなぁ。その辺に関しては改めて動画を見て確かめてほしい。
聴いていただけると嬉しいし、チャンネル登録、高評価していただけると泣いて喜びます。目指せチャンネル登録100人。
楽曲に関する感想
とりあえず楽曲の感想としては、かなりこなれてきたなという感じ。以前はこの曲一つ作るのにもう少し時間がかかっていた印象だったが、2日ですぐ完成するとは思わなかった。深夜の2時間DTMの難しいお題でスケッチを提出するという選択肢を得られたのもいい感じ。
あとチップチューン系の音を活用するのがかなり上達してきたと我ながら思う。今回の曲はそれがあるからこそかなりポップでキュートな印象になっていると感じる。
ボーカルも、ある程度ミックスする術を理解してきたおかげでかなり質が向上してきた。もちろん元々の双葉湊音の声が素晴らしかったり、Voisonaの技術が凄いというのは前提として。
楽曲制作の労力はスケッチが割としっかりできていたからか、はっきり言ってそこまで重くなかった。
今後もスケッチを制作してそれを清書というか作品に仕上げるというワークフローは続けていきたいし、たまに深夜の2時間DTMで歌のスケッチを投稿するかもしれない。
作品全体の感想
作品としての感想は、いつもの他動画の様にDAW直撮りだったり、Midi譜表示の様なシンプルな動画でなく、本格的なMVの作成とコンセプトアートの自作(AI未使用)を目的としてこの作品を制作した。
結果、想像以上に動画と絵で時間がとられた。いや、ボカロP達がAI利用したり外注する理由がわかりますわ。滅茶苦茶時間かかる。これは絵とか動画作成に数千円、数万円払うのも頷ける。正直言ってその時間を音楽制作に割り振ったほうが財力があるならよい選択肢だと思う。
書いているように、動画制作に音楽制作以上の時間がかかっている。それも、滅茶苦茶かっこいいMVというわけでもなく、ちょっとしたポップで少しキャラが動く程度のMVで、だ。もちろん私自身絵を描くことに慣れていないし、動画を制作することに慣れていないという前提はあるが。
それでもこうして一つのMVとして届けられたのは自分自身にとって非常に大きな成果だと感じる。
反省
楽曲に関してはイントロとアウトロが、もう少し工夫とかSFXとかつけた方がよかったかもと思う。シンプルすぎるかも。
それこそ少しでいいのでシミソミソシソシミシミソ的なチップチューンの装飾を入れてみたり、ベルツリーを入れたり、リバーススイープを入れてみたり。もう少し試せたことはあるだろう。
また、安直にアコギを入れたが、他の楽器でもよかったかもしれない。それこそシンセだけにするとか。迷わず選んだのでそこら辺の音源選びに労力をかけていない。
作品全体としては、少し見通しが甘かった感はある。ここまで時間がかかるとは思わなかった。絵の方は時間がかかること承知だったが、動画の方は少しの工夫をいくつもやってるうちにどんどん時間がかかっていった。ここら辺は何度も制作することで改善していきたい。現状プラグインやスクリプトを探す段階から始めてることも少なからずあるので、そこら辺の作業が無ければもっと早く制作できるはず。
改めて動画を見返すと、サビの文字はなんかコマ落ちしてる感じになっちゃってるけど、しないようにした方がよかったかも。というか動画全体そうしたほうがいい。
今はこれ位しか思いつかない。昨日投稿したばっかだし。
終わりに
やってたことをつらつらと書いていたら1万字書いてしまった。流石に長すぎるかも……。
それもこれも動画化、絵の制作が悪い。実際あそこら辺無ければ圧縮して6000文字程度にはなったかもしれない。
主に自分の反省的な意味で書いているけれど、このNoteが誰かの助けになればいいなぁとか思ってます。
それでは、ここまで読んで下さってありがとうございました。
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