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オンラインコーチングの成果:小田大雅選手の16m越えと日本選手権初入賞

昨年の夏からオンラインコーチングを始めた小田大雅選手が、ついに自己ベスト記録を更新し、16mを超える跳躍を達成しました。その後、日本選手権ではさらに自己ベストを更新し、初の入賞となる4位を獲得。そして、さらに自己記録を伸ばし、16m26cmという素晴らしい成果を収めています。

オンラインコーチングの始まりとプロセス

昨年の夏、小田選手からオンラインコーチングの依頼を受けたのがきっかけで、このプロジェクトがスタートしました。コーチングには、トレーニングノートアプリ「traqqer」を活用し、以下のような内容を共有・改善してきました。

•毎日の練習メニューの提案と管理
•跳躍や助走の動画共有と分析
さらに、Zoomを使ってコミュニケーションを重ね、以下の課題に取り組んできました。

•助走の走り方の改善
•跳躍技術の調整

特に、助走では腕や脚の使い方、踏切前の動き方を重点的に修正しました。

才能を引き出すための冬季練習

小田選手のSNSを拝見した際、彼がもともと驚くべき才能を持っていることは感じていました。しかし、その跳躍技術の高さゆえに、多くの試行錯誤が上手く噛み合わず、記録が停滞している印象もありました。

冬季練習では、小田選手の練習サイクルに合わせながら、私自身の経験や歴代トップ選手たちの考え方、練習方法を共有。それをもとに、小田選手に最適なトレーニング内容を都度調整しながら進めていきました。

特に印象的だったのは、traqqerの練習ノートにおける小田選手の分析力です。跳躍に対する考察が非常に深く、長文で自分の動きを細かく振り返る姿勢には探究心を感じました。

記録更新までの道のり

もちろん、今年に入ってから上手くいかない時期もありました。しかし、その中でも着実に動きは良くなっており、「3回普通に跳ぶだけで16mは超えられる」と繰り返し伝え、冷静さを保つようアドバイスを続けました。

その結果、日本選手権での初入賞や、その後の16m26cmの自己ベスト更新という成果が生まれました。

オンラインコーチングの可能性

今回の経験を通じて、オンラインコーチングの可能性を改めて実感しました。地理的な制約を超えて、練習メニューや動画共有、Zoomを活用した具体的な技術指導を行うことで、選手の成長をサポートできるということです。

これからも小田選手のさらなる飛躍をサポートするとともに、この経験を活かし、より多くの選手に寄り添えるコーチング活動を続けていきたいと思います。

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