イベントレポート:JAID HŌRUMON NIGHT 工場から出る廃棄物を用いた樹脂素材開発、独自の3Dプリント制御技術を活用した高付加価値商品の開発に着手
Triple Bottom Lineは、ものづくり総合支援企業である株式会社日南と協同して、彼らが業務で使用したモックアップや試作品の製作で用いられるケミカルウッドと呼ばれる樹脂材を加工した際に発生する廃棄物を利用した持続可能な3Dプリント用素材の開発を行いました。この革新的な素材を用い、当社独自の3Dプリンター制御技術を組み合わせた高付加価値商品の開発に着手いたしました。
本プロセスは、1mm以上の太いノズルを使用した3Dプリンターによる精密な機械制御に焦点を当てています。この技術は同時3軸制御の導入に端を発し、それにより通常の積層造形だけではなく網目のような繊細かつ立体的な構造体の生成
が可能になり、併せて従来は困難とされた勾配の急な形状のオブジェクトも、外部支持構造なしの造形が実現出来るようになりました。
この技術的進歩は、3Dプリンティングにおける新たな可能性を示し、高いデザイン性と持続可能性の追求を可能にする製品を提供します。Triple Bottom Lineは、この新素材と技術を活用し、継続的な製品開発を進めてまいります。
JAID HŌRUMON NIGHTに参加
2024年6月22日にワールド北青山ビルで開催された株式会社ワールド、JAID主催の「HŌRUMON NIGHT」に本技術を採用した事例の展示を行いました。
「HŌRUMON NIGHT」の開催レポートついてはこちらをご覧ください。
展示会準備
展示会画像
材料開発について
ケミカルウッドを使用した3Dプリント用素材の開発は、外部工場の協力の元でおこないました。混合溶融技術を用いることでケミカルウッドの廃棄物とポリプロピレン(PP)をムラ無く混ぜる事が可能になりました。
材料開発について詳しくはこちらの記事にまとめていますので合わせてご覧ください。
独自の3Dプリント制御技術
今回の展示に合わせて開発した独自の3Dプリント制御技術は、3Dプリント用の同時3軸制御技術です。こちらも別の記事に詳しく解説していますので合わせてご覧ください。
また、株式会社日南から今回の取組みをまとめた動画を製作いただきました。この取り組みを通じて、持続可能なデザインと高付加価値商品の可能性を探求し続けます。未来のデザインにぜひご注目ください。