Gレコ劇場版3BDが来たよ
Gレコ劇場版3 BDパーフェクトパックが来たよー
吉田健一さんの美麗イラストによるパッケージを見ただけで、もうにやにやしてしまいました。はー、収納ボックスもBDパッケージもディスクも綺麗・・・、全然ガンダムらしくないねー。週末はBDをずっと見て過ごしていたので、雑感を書いてみる
【本編】
劇場で4回ほど見たので作品の面白さは十分、承知していたのですが・・。
BDでじっくり見ると、冒頭のザンクトボルドに上がるシーンから最後のクレセントシップ乗り込むシーンに至るまで、「宇宙冒険作品」として物凄く洗練されていることがわかる。TV版の13話~18話にあたる部分を対象にしていて、TV版ではどこか物切れ感があった。だけどね、劇場版では映画という媒体の特性を生かして、最初から最後までシームレスに話しがつながっている。だから、話がスピーディーで何度見ても全然飽きない。何というのかな、TV版は1話、1話、Gレコ世界で生きる人たちのドキュメンタリーを見ている感じだったけど、劇場版はRPGの実況を見ている感覚になる。個人的にはFF3とかFF5の古き良きオールドRPGを見ている感じ、といえばいいのか・・・。RPG,うん、Gレコ劇場版3はRPGなんだよね。だから、物語の中核人物のベルリ、ノレド、アイーダはTV版と比較して「自分の感情」を表に出すようになって、この3人が主人公格なんだよことが前面に押し出されている。ベルリ、ノレド、アイーダはの3人はお互いに気持ちをぶつけあっているから、TV版みたいに自分の立ち位置を「一人で悩む」必要もない、ビーナスグローブに行く、っていう点で一致している。そしてそして、敵対している勢力であるドレッド艦隊のリンゴ、キャピタルアーミのマニィを仲間に加えるおおらかさというか緩さもある。これって軍隊軍隊して敵味方がやけに固定化されて息苦しい他のガンダムシリーズとは違って、その緩さ、寛容さは私にとってものすごく安心感を与える。この敵味方関係なく有能な人はだれでも受け入れ、未知の世界への旅に向けて一致団結するって「行って帰ってくる物語」、「ファンタジー」ぽい。それは私にとって大好物のジャンルだし、Gレコすごく好きな理由の一つなんだよなー。「U.Cが絶対」、「大人のガンダム」にこだわる頭の固いファンには到底、受け入れられないのだろうけどね。
【オーディオコメンタリー】
参加されているのは、声優の石井さん、島村さん、プロデューサーの仲さん、撮影監督の脇さん、でした。
途中途中でみんな画面に見入って一言もしゃべらなくなるはご愛敬、個人的にはGレコがデジタル処理の中にアナログのアバウトさ温かみを取り入れてる、って話が印象に残った。これは「竜とそばかすの姫」でも同じような話があったと思う。
【冨野から君へ】
Gレコ劇場版にかける冨野監督の熱い思いと、それにこたえるアニメータの真摯さが伝わってくる。アニメータにも「どうしてそのように描いたのか」を常に問いかけているようなので、富野監督の下で仕事するアニメータは大変だけど、成長するってことがよく分かった
【最後に】
絵コンテとか台本はボリュームがあるので正月休みにじっくりみますよー。Gレコの世界をゆっくり堪能したいですね。