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【アート旅】マティス 自由なフォルム in 国立新美術館
みなさんこんにちわ。お出かけ大好きTRIP_YUKOです。
昨年の東京都美術館のマティス大回顧展ですっかりファンになりました。今年は国立新美術館でマティス展があるということで楽しみにしていました。
やっぱり私、マティス好き!と感じた大満足の展覧会です。
■混雑避けるなら朝イチで。チケットは時間指定なし
チケットはオンラインで事前。入場時間の指定はなく、その日なら何時に行ってもOK。国立新美術館は広く、展示物も大きいものが多いので、それほど制限はしていないため時間指定は無いことが多いです。
朝10時過ぎに到着したところ、待ち列無く入場出来ましたし、コインロッカーもかなり空いていました。混雑を避ける方はオープン目指して行かれるのがいいと思います。
■オーディオガイドは安藤サクラさん
美術鑑賞のお伴、オーディオガイド(650円)。美術に造詣のない私にとって強い味方です。
今回の展覧会は実力と人気を兼ね備える女優の安藤サクラさん。非常に聞きやすい語り口でめちゃくちゃ良かったです。BGMもすごく合っていて、とても良いオーディオガイドだったのでオススメです。
また、オーディオガイドは待望のキャッシュレスに対応していました。早く広まってほしい。
■切り絵の代表作「ブルー・ヌード IV」と4×8mの大作がやってきた
今回の展覧会は、マティスが後半生を過ごしたフランスのニースにある美術館の所蔵品を中心に150点出展されています。晩年の手法である「切り絵」に焦点を当てるというコンセプトで、切り絵の代表作である「ブルー・ヌード IV」や、4×8mもある大作「花と果実」が日本初公開となっています。
最後の切り絵作品のブースは写真撮影も可能。図録や画像では見えづらい切り絵は実物だからこその凄さや魅力を感じました。
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■切り絵の代表作品「ブルー・ヌード IV」
切り絵の代表作品として有名なこちらの作品。青色の切り絵で人物が描かれています。青の色紙で象っているように見えますが、少しずつ色が違っていて12色も使われています。微妙な違いによる表現。これは実物を見てもらいたい作品です。
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■ヴァンス礼拝堂の再現が美しい
最後はマティスが最晩年に取り組んだヴァンス礼拝堂に関連した展示です。上祭服や聖杯用覆布など司祭の服や祭事に使うための布のデザインが展示されていました。
司祭とか神事に使われるというと、シンプルなものや厳かなイメージがありますが、マティスの描く上祭服は白、緑、紫、薔薇色、黒と色とりどり。マティスらしい鮮やかな色合いは、決して信仰から逸脱するものではなく、むしろ神様と祈る人々の距離を近づけてくれるような優しい雰囲気が感じられました。
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ヴァンス礼拝堂を再現展示したブースは、ステンドグラスとその採光までも再現していて、足元に青と黄色の光が映し出されていました。国立新美術館の大きく広い特徴を活かすことで、見事にヴァンス礼拝堂を再現していてクオリティの高い再現になっています。
![](https://assets.st-note.com/img/1708933621906-8jSYbca5Bq.jpg?width=1200)
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■絵画作品も多くて大満足
切り絵にフォーカスした展示と紹介されているので、絵画はあまりないのかな~と、絵画作品の方が好きなので、正直期待少なめで挑みました。
処女作品「本のある静物」をはじめとして、半分は絵画作品だった体感です。絵画も切り絵も、そして彫刻に舞台作品までも。マティスの生涯の作品をバランスよく展示していると感じました。
マティスのパレットの展示もめちゃくちゃ良かったです。パレットの上だけでもマティスが描く鮮やかな絵画が目に浮かぶようで、気持ち高揚しました。
□心惹かれたTOP3作品
■第3位 日傘を持つ婦人(1905)
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点描で描かれた作品です。マティスの画家人生では、点描をしていたのは一時だけのこと。すぐ方向転換したらしいので、どれだけ点描の手法に思い入れがあったのかは分かりませんが、色使いが鮮やかなことがよくわかる点描はマティス要素をギュッと詰め込んだ感じがして、とても素敵です。
昨年の東京都美術館のマティス展でも点描作品「豪奢、静寂、逸楽」がお気に入りでした。好みというのは隠せないものですね。
■第2位 ポリネシア、海(1946)
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マティスが旅をした「タヒチ」のイメージからデザインされたタペストリーです。代表的な切り絵作品にも多く登場するサンゴや海藻のモチーフが、この作品にもちりばめられています。マティスはタヒチが本当に好きで、タヒチで見た景色が生涯忘れられなかったのだろうなぁという風に思いました。タペストリーを見ているだけでも、タヒチの明るく陽気な気候が頭の中にイメージが広がって優しい気持ちになります。色使いが鮮やかでさわやか。夏にお部屋に飾りたい。
■第1位 ニースの嵐(1919-1920)
絵の右下に描かれた「傘をさす人」にくぎ付けになりました。この作品はニースの海岸に嵐が来た日の風景を描いたもので、色は茶色やグレーを中心としたダークな色が多く使われています。マティスの鮮やかな青や赤、黄色などのイメージとは異なる色合いです。
この絵を遠くから見ると右下に黒い絵具で描かれたものは「傘をさす人」。けれど間近で見てみると人物を描いているようには全く見えません。
単に人物に見えるだけではなく、嵐のなか、吹きすさぶ雨と風に向かいながら歩いている人物の表情までもが表れています。
遠くで見たらそうみえるように描くって、いったい頭の中はどうなってるんでしょうか?
■グッズが可愛すぎる!
グッズ、楽しみにしていました。商品のラインナップも充実していて、どれもこれも可愛い!!!
何買おうかめちゃくちゃ迷いました。。。購入したのは、チケットホルダーとフォンタブストラップ。最近はオンラインチケットなのでチケットホルダーのラインナップが無いことも多いのですが、私としては旅のしおり入れとして使っているのであったら欲しい商品です。
そしてここ数年でおなじみになったスマホストラップ。先日の東京都美術館のアメリカ印象派のグッズにもフォンタブストラップがありました。マティスにもあることを狙ってました。黄色をゲット!
このフォンタブストラップで、マティスの絵画作品を世界一所蔵しているという「ボルチモア美術館」に行こうと企んでいます。
以上、大満足のマティス 自由なフォルムでした!やっぱり、マティス好きだ!!!