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「心と生活が豊かになり、人生の視野が広がった! 旅する薬剤師が語る、地方での出会いと成長とは」ーーあきさん独占インタビュー
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都会の喧騒から離れ、豊かな自然に囲まれた地で、薬剤師として新たな一歩を踏み出す。 「旅する薬剤師」という働き方を選んだあきさんは、短期間の地方薬局勤務を通して、想像以上の出会いと成長を経験しました。
あきさんは、地方薬局で半年間勤務した後、3ヶ月ほど海外へ旅しに行き、そしてまた日本に戻って半年間勤務するというライフスタイルを送っています。(今後も世界各地への旅行を計画しているそうです…!)
今回は、あきさんに「旅する薬剤師」を利用したきっかけから、地方での生活、そして働き方の変化がもたらした様々な影響まで、じっくりと語っていただきました。
地方での薬剤師の働き方に興味がある方、新しいことにチャレンジしたい薬剤師の方は必見です。
ーーーまずは薬剤師を志したきっかけと、新卒での就職先についてお聞かせください。
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あきさん:私の母と祖母が共働きだったため、昔から「女性も手に職を持ち、経済的に自立して生きることが大切」と教わりながら育ちました。
進路を考える中で、手に職をつけるなら何が良いかと考えた時に、医療系の仕事に興味を持ちました。 特に薬剤師は医療・健康を軸に、人の役に立てる仕事でありながら、女性でも長く続けられるイメージがあったんです。
新卒では漢方医療も扱う病院を選びました。より臨床的な薬物治療を学ぶために病院に就職したいというのは元々思っていて、漢方医療に興味をもったのは、 大学のオープンキャンパスで薬草園を見学したことがきっかけです。
そこで初めて漢方の世界に触れ、その奥深さに魅了されました。
漢方医療も取り入れている病院であれば、臨床的な西洋医学だけでなく、東洋医学も学べると思い、漢方医療にも力を入れている病院に入職しました。
ーーー漢方医療も扱う病院とは珍しい環境ですね…!では次に、「旅する薬剤師」のサービスを知ったきっかけと、利用を決められた背景について教えていただけますか?
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あきさん: 元々世界一周に憧れて、就職後は年に一度は海外旅行に行きたいと思っていました。しかし、コロナ禍で全く行けなくなり、徐々にストレスが溜まっていきました。 日々の仕事にも閉塞感を覚え、「今の働き方のままでは、私の人生はこのまま行き詰まってしまうのではないか」と感じるようになったんです。
一度きりの人生、世界中を旅するには全然時間が足りないし、若くて元気なうちにいろんな場所へ旅しに行きたいと思い、退職を決意しました。
そしてそんな時、ふと「旅と仕事を両立することはできないか?」と思い立ち、インターネットで色々と調べているうちに「旅する薬剤師」というサービスに出会いました。
世界一周は時間もお金もかかるので、まずは国内で期間を区切って色々な場所で薬剤師として働く経験を積んでみようと思ったんです。 「一定期間働く→海外へ旅する」のサイクルが送れれば、継続的に、かつ無理なく自分のやりたいことが実現できると考えました。
派遣薬剤師という働き方も考えましたが、病院勤務のみの経験しかなかった私には、調剤薬局未経験で短期間で働ける求人はなかなか見つかりませんでした。
そんな中、「旅する薬剤師」では病院経験があれば、調剤薬局未経験でも短期間で働ける求人があったので、まさに渡りに船でした。
ーーーどちらか一方ではなく「旅と仕事を両立する」という考え方、とても素敵です。実際に勤務された薬局の環境やサポート体制はいかがでしたか?特に病院勤務のみのご経験だったとのことですが、その点についてはいかがでしたでしょうか?
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あきさん: 私が勤務した薬局は、今までにも何人も「旅する薬剤師」を受け入れてきた実績があったので、サポート体制が本当にしっかりしていました。
薬局の皆さんも、私が病院勤務しか経験がないことを理解して、快く受け入れてくださって有り難かったです。 調剤における会計処理や点数計算など、薬局の事務作業についても、本当に丁寧に教えていただきました。
薬のこと、事務的なこと、患者さんへの対応に至るまで、事前に細かく教えていただいたり、投薬中に困ったことがあればすぐにフォローしてくださる体制も整っていましたね。
また、「旅する薬剤師」の運営メンバーの方も勤務先の薬局にいらっしゃったので、 薬局のこと、生活面も含めて、様々な相談に乗っていただき、安心して働くことができました。
ーーーそれだけサポート体制がしっかりしていれば、まさに”旅する薬剤師デビュー”にはぴったりの薬局さんですね。勤務地の平戸の印象はいかがでしたか?特に印象に残ったことや、生活面での変化があれば教えてください。
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あきさん: 平戸は今回初めて訪れたのですが、本当に素晴らしい場所でした。何より自然が豊かで、海が本当に綺麗なんです。魚も肉も新鮮で美味しく、 魅力的な食べ物がたくさんありました。 それでいて物価が安く、飲食店もリーズナブルで美味しいお店ばかり。
平戸は島ですが橋で本土と繋がっているので、車で少し走れば福岡などの都会にもアクセスできて、生活の利便性も想像以上に高かったです。
数日間の旅行で訪れるだけでは決して知ることができない、その土地ならではの魅力にたくさん出会えたのは、数ヶ月単位で住んでみたからこそだと思います。 仕事終わりに、綺麗な海を眺めながら夕日をみたり、ドライブに行ったり、自然の中でリフレッシュできる環境がたくさんありました。
以前よりも、間違いなく生活の幸福度は上がりましたね。 もし仕事という機会がなかったら、平戸に来ることはなかったと思うので、この地で色々な経験ができたこと自体が、私にとってかけがえのない財産です。
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一番印象に残っているのは、ドライブ中に偶然見つけた棚田です。 夕日が田植え後の水面に反射して、その向こうに山と海も見えて、息をのむほど美しかったです。 カメラが趣味なので、色々な場所で写真を撮りましたが、あの棚田の夕景は、今まで見た景色の中で一番かもしれません。
また、友人や家族が平戸に遊びに来てくれたのですが、みんな平戸の食や自然の魅力に感動していました。 自分の好きな場所を、大切な人たちと共有できたことも、とても嬉しかったです。
ーーー食や自然が豊かなのに、都会からのアクセスも良いとは最高の環境ですね。実際に「旅する薬剤師」を始める前、何か不安に感じていたことはありましたか?そしてそれをどのように乗り越えられましたか?
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あきさん: 一番不安だったのは、やはり薬局勤務が全くの未経験だったことです。 病院と薬局では、患者さんとの関わり方や仕事内容も全く違うので、本当に私に務まるのか、やっていけるのか、正直とても不安でした。
それに安定的な正社員の仕事を辞めて、新しい働き方に飛び込むことへの不安も、全くなかったわけではありません。
でも、「まあ、なんとかなるか!」と、半分開き直りのようなポジティブな気持ちで、勇気を出して一歩踏み出してみることにしたんです。 実際に一歩踏み出して行動してみたら、不思議と不安は消えていきました。
むしろ、新しい世界への期待感の方がだんだんと大きくなっていきましたね。
ーーー新しいことに挑戦する時、まずは勇気を持って一歩踏み出すって大事ですよね。平戸での休日はどのように過ごされていましたか?地方での生活ならではの楽しみ方はありましたか?
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あきさん: 休日は、平戸の観光地巡りをしたり、 海沿いや山をドライブしたりすることが多かったです。 自分が知らない土地を訪れるのが好きなので、 積極的に新しい場所へ足を運んでいました。
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佐世保まで足を伸ばしてスキューバダイビングをしたり、雲仙まで行って山登りをしたり、アウトドア系の趣味も満喫できました。 地方での生活は、アウトドア好きにはたまらないと思います。
薬局のスタッフの方に、美味しいお店を教えてもらって、食べ歩きをするのも楽しみの一つでした。 地元の人がおすすめするお店は穴場的な名店が多く、本当にハズレがありません。 現地のホットな情報は、 現地の人から教えてもらうのが一番良いですね。
私は、アクティブに外出する日もあれば、家でゆっくり過ごしたい日もあるタイプなので、 静かにのんびりと過ごせる環境があったのも、私には合っていました。 家にいる時は、地元の食材を使って自炊を楽しんだり、映画を観たり、 リラックスした時間を過ごしていました。
地元の福岡にも車で帰ることができたので、月に1〜2回は帰り、友人や家族と過ごす時間も大切にしていました。
ーーー美味しいご飯屋さんや観光地など、平戸は本当に素敵な場所がたくさんありそうですね。社宅の環境や、平戸での住環境はいかがでしたか?生活する上で不便は感じましたか?
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あきさん: 社宅は広くて築浅で、とても綺麗で快適でした。 地方だったので、最初は生活に不便を感じるのではないかと心配していましたが、全くそんなことはなかったです。
コンビニや大型スーパーも近くにあり、自炊をするのにも食材の調達に困ることはなかったですね。むしろ近所の道の駅で新鮮な魚を買ったりなど、おうちご飯を楽しむのに最適な環境が揃っていました。
あとは家賃の負担がなかったのは、本当に助かりましたね。 おかげで、当初の目的だった海外旅行の資金も無事に貯めることができました。
平戸では基本的に車移動だったので、外食時にお酒を飲む機会も減り、 自然と浪費も少なくなり、貯金がしやすかったです。 以前一人暮らしをしていた時よりも、生活費はかなり抑えられたと思います。
ーーー地元の新鮮な食材で、おうちご飯を楽しむって最高ですね。では働き方が変化したことで、ご自身の生活や考え方に何か変化はありましたか?
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あきさん: 病院勤務から薬局勤務に変わったことで、 時間的にも体力的にも余裕ができましたね。 病院勤務時代は、帰宅時間が遅い日や当直などもあり、 家に帰ったら疲れて休みがちでしたが、 平戸で勤務している時は、仕事終わりに自分の時間をしっかりと取ることができました。
時間の余裕ができたことで、心にも余裕が生まれ、色々なことにチャレンジしてみようという気持ちが湧いてきたんです。
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その一つが自炊です。平戸の新鮮な食材を使って、よく自炊をするようになりました。 時間ができたおかげで、料理本を読んだり、レシピサイトを見たりしながら、色々な料理に挑戦できるようになりました。
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魚を捌けるようになったのも、平戸での予想外な収穫です(笑)
また病院勤務時代は制限されていた副業にも、チャレンジしてみようという意欲が湧いてきました。 ずっとやりたかった海外雑貨を販売するオンラインショップも始めました。今後の旅先で出会った商品も増やしていく予定です。良ければぜひ覗いてみてください。
https://soratobu.buyshop.jp
また、次の旅先の旅程をゆっくりと練る時間も十分に確保できて、プライベートの時間が今まで以上に充実したものになりました。
趣味にしても、仕事にしても、新しいことを始めてみようという気持ちになれたのは、大きな変化だと思います。
ーーー新しいチャレンジをするにあたって、時間の余裕と心の余裕はとても必要なことですよね。半年間勤務して3ヶ月の海外旅行後、再び平戸に戻ることを決められた理由は何ですか?平戸のどんな点が魅力的でしたか?
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あきさん:一番の理由は、やはり平戸という土地の魅力ですね。 自然が豊かで、 人も温かく、食べ物も美味しい。本当に、住み心地の良い素敵な場所でした。
薬局の環境もとても良く、人間関係も良好で、落ち着いて働くことができました。 福岡に帰りやすいという点も、私にとっては大きなメリットでしたね。
海外旅行から帰国後、また平戸に戻ってきてほしいと薬局の方からお声がけいただいたことも嬉しかったです。
3ヶ月とはいえ間が空くことで、薬の知識など若干抜けてしまう部分もありますが、同じ職場であれば仕事復帰もスムーズにできると考えました。
そして何よりも、私を必要としてくれている場所があるというのは、本当にありがたいことだと感じました。 自分が求められているのであれば、しっかりと価値を提供したいと思い、再び平戸に戻ることを決めたんです。
ーーー自分を必要としてくれてるっていうのは、何よりの原動力ですよね。「旅する薬剤師」の経験を通じて、ご自身の考え方や生き方に何か変化はありましたか?
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あきさん: 一言で言うと、シンプルに視野が広がりました。 以前は、正社員として定年まで一つの会社に勤め上げるという価値観しか知りませんでした。
でも、「旅する薬剤師」を始めてみて、実際にフリーランス薬剤師や副業に取り組んでいる薬剤師の方々と交流する機会が増え、 薬剤師という資格を持っていても、こんなに色々な働き方をしていいんだ、と思えるようになったんです。
その結果、改めて「これから自分はどうしていきたいのか」を真剣に考えるようになりましたし、新しいことに挑戦していくきっかけになりました。
「旅する薬剤師」の経験を通じて、自分で自分の道を作りながら生きている実感が持てたことは、いまの私にとって重要な出来事でした。
あとは、地方に一定期間住むことで、自分にゆかりのある地が全国に増えていくのは、とても素敵なことだなと思いましたね。 フットワークが軽くて若いうちに色々な場所へ行っておくことで、自分にゆかりのある地が増え、その地を一度離れた後も、旅行や移住などの機会にまた戻ってきやすくなると思います。
人生は、どんな縁や偶然が転がってくるか分からないからこそ、色々な場所へ行き、色々な人と関係を築いておくことは、人生を豊かにする上で大事なことだと改めて感じました。
ーーー自分のゆかりの地、第二第三のふるさとが増えていくって素敵なことですね。ではどんな薬剤師が「旅する薬剤師」という働き方に向いていると思いますか?
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あきさん:「旅する薬剤師」は、こんな人にオススメできると思います。
目的を持って、期間を区切って働きたい人
様々な科の処方を経験したい人
色んな薬局で色んな経験をしたい人
全国色々な場所に住んでみたい人
しっかり稼ぎたい人
色々な土地で友達を作りたい人
でも一人時間も楽しめる人
ーーー最後に、「旅する薬剤師」に興味を持っている薬剤師の方へ、何かアドバイスやメッセージがあればお願いします。
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あきさん: 「旅する薬剤師」に少しでも興味があるなら、迷わず一度トライしてみてください。
私は「旅する薬剤師」を実際にやってみて、本当に人生が豊かになったと感じています。 想像以上に楽しく、様々な発見と出会いがたくさんありました。 不安に思うこともあるかもしれませんが、安心して飛び込んでみてください。
薬剤師としての新しい経験が積めるだけでなく、旅先ならではの魅力も知ることができて、一石二鳥では済まないほどの良さが、きっとあります。
旅好きな薬剤師にとっては、これ以上ない最適な働き方だと思いますね。 勇気を持って一歩踏み出すことで、きっと何かが切り開けるはずです。
私もいま実感していることですが、「薬剤師免許」は、 あなたの一生の武器になります。 もしトライしてみて合わなかったとしても、 前の働き方にいつでも戻ることができる。
迷っているくらいなら、まずは一度やってみて、それから今後のことを考えても遅くはないと思いますね。
あとは引っ越しの手間や、その土地を存分に味わって楽しむことを考えると、3ヶ月以上はその土地に住んでみることをおすすめします。
ーーーあきさん、ありがとうございました。
あきさんは各SNSでも情報発信されています。ぜひチェックみてください。
Instagram:https://www.instagram.com/12_siro_
note:https://note.com/12_siro_
【まとめ】 インタビューを終えて
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あきさんのインタビューを通じて、「旅する薬剤師」という働き方が、薬剤師のキャリアと人生に想像以上の彩りを与えてくれるんだなと改めて感じました。
地方での勤務は、 都会では味わえない自然や人との触れ合い、そして自分自身と向き合う貴重な時間を与えてくれます。
「旅する薬剤師」は、単に収入を得るための手段ではなく、 薬剤師の垣根を越えて自己成長を叶え、人生を豊かにする革新的な働き方と言えるでしょう。
この記事を読んで、「旅する薬剤師」に興味を持った方は、ぜひ一歩を踏み出し、薬剤師としての新たなキャリアを歩んでみてはいかがでしょうか。
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