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いま一番興味があること:偶然の力
もう何年も前からなのですが、「偶然の持つ力」に興味を持っています。
今日、改めてその興味が深まる記事を読んだのでシェアしたいと思います。
11歳の少年を救ったウェイトレスの機転
事件の舞台は、アメリカのフロリダ州オーランド。
元旦の夜、レストランに4人家族が入ってきました。夫婦と、子供二人のよくある家族構成ですが、対応したウェイトレス(Flavaine Carvalhoさん)はとある違和感を覚えました。家族のうち3人(夫婦と年少の子ども)は食事をとっているのに、年長の少年(11歳)には何も注文が無かったのです。
ウェイトレスが「食事に何か問題があるのか」と訊ねると、「いや、彼は家で食事をとるからいいんだ」と父親が対応。けれどマスクをつけ(パーカーの)フードをかぶった少年の顔に切り傷や痣があるのを彼女は発見しました。
そこでウェイトレスは、両親から見えない角度に立ち、「助けが必要か」とメモ書きを少年に見せるのです。すると少年は、頷いて「はい」という意思表示をしたのだそう。そこでウェイトレスは警察に通報し、数分で到着した警察が事情聴取し、両親(継父と実母)による少年への虐待が発覚。少年と幼い妹は保護され、両親は拘留されたそう。
少年を虐待した継父は、自分と妻の実の娘である少女(少年の妹)には虐待を加えていませんでした。記事にはどんな虐待がなされていたのかも書かれていましたが、私は涙なしには読めませんでした。
虐待の記憶は辛いことだったと思いますが、これからの彼の人生がそれ以上に幸福で満たされたものになることを祈っています。
いくつかの偶然
先ほどの記事の中に、ウェイトレスとお店のオーナーの記者会見の動画が挿入されていたんです。それによると、ウェイトレスさんが少年とコンタクトできたのは、いくつかの偶然が重なったからなのだそう。
1.この日このウェイトレスさんはシフトに入っていなかった。けれど同僚の病欠があり、急遽代理で入った。
2.その日は混んでいたが、ひと段落着いた午後8時ごろに家族が入店したので、詳細を観察する余裕があった。
3.そのレストランの中で唯一、ウェイトレスが親に見えない位置からメッセージを送れる席に座っていた。
4.少年が両親と並ばず、反対側の席に座っていた。
お店のオーナーは、これを「holy provision」と表現していました。「神の恵み」とか「聖なる采配」のようなニュアンスだと思います。
そして記事にはありませんでしたが、私はもうひとつ重要な偶然があったと思います。それは、このウェイトレス(Flavaine Carvalhoさん)が危険を冒してもこういうことができる勇敢な女性であったということ。この中のどれかひとつ欠けても、この救出劇は起こらなかったでしょう。正に奇跡的なことですよね。
SEE SOMETHING, SAY SOMETHING: We talked with an Orlando Restaurant Manager who saw a family withholding food from a boy at a table. She noticed bruises on his body and created a sign to secretly ask the child if he needed help. When he signaled "Yes" she called us. pic.twitter.com/U8m9MG1KUN
— Orlando Police (@OrlandoPolice) January 14, 2021
これは、管轄のオーランド署のツイート。
「SEE SOMETHING, SAY SOMETHING」
何かを目撃したら、何か言いましょう。つまり、事件の可能性を感じたら、通報などの行動を起こして欲しいということだと思います。私も、自分がその場に居合わせた偶然を良い方向に転化できる人間でありたいです。
偶然の力
私は、こういう奇跡や偶然に、すごく興味があるんです。
シンクロニシティ、セレンディピティ、プランドハプンスタンスとか様々な類似表現がありますが、そういったものにすごく惹かれるんですよね。自分の人生も、偶然に導かれてここまでたどり着いたようなものなので。
どういったやり方になるかは分かりませんが、2021年はこの「偶然の持つ力」に関して研究したいと考えています。
実はそう考えた時にすでに、小さいながらも素敵な偶然が起こりました。
そんな小さなサインを拾いながら、2021年は歩んでいきたいです。
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