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オランダで「小学校教師養成コース」が人気に

先日、面白い記事を見つけました。

なんとここ数年、初等教育(小学校)教師を養成する高等教育校(コース)「PABO」の人気が高まっているというのです。

実はオランダは何年間も教師不足に悩まされてきました。それによって引き起こされる長時間労働や、それに見合わない給与に対する不満から、たびたびストライキも実施されてきたんです。

参照記事:

それにも関わらず、小学校教師になるためのコースが人気って素晴らしいですね。最初にリンクを貼った記事によると、どうやら一度社会に出て働いた経験のある人たちが「やっぱり小学校の先生になりたい」と再度学校に通うようになっているのだとか。

もともと近年そういった傾向があったところに、更にコロナ危機も拍車をかけたようです。休校中、自分の子供の自宅学習をサポートするうちに、その仕事の価値ややりがいに気が付いた保護者も多かったのではと記事で分析されています。
6月末の時点で、PABOのコース履修希望者は1000人を超えていると書かれていました。

ちなみにPABOの全日コースは4年間続きます。3年目からは専門分野に分かれ、そこで「4歳から8歳までの幼児向け教育」または「8歳から12歳の高学年の教育」を選択します。最後の年は、長いインターンシップ(教育実習)に従事するそう。詳細は分かりませんが、フルタイムの学びではなくパートタイムで他の仕事と両立させながら履修することもできるようです。
そういった柔軟性があるのはいいですね。

更に、PABOへの入学申請は、ある一定以上の中等教育を受けた卒業証書があれば可能なのです。難しい入学試験を受けなおさなくていいのは有難いのではないでしょうか。

本人の体力的な問題などはあるでしょうが、何歳になっても進路を変更しやすいのは素晴らしいと思います。
彼らが教師としてデビューするのは、最短でも4年後。その頃には、オランダの小学校教師不足も解消されるでしょうか?

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