天気予報の基本はみんなやったことがあるアレ!予報を見て雨を避けるコツも紹介
今回は天気予報について雑談したいと思います。
パイロットは天気の専門家ではありませんが、学科試験にも航空気象というものがありますし、それなりですが天気について勉強はしています。
普段みなさんが見る天気予報はテレビかネットで配信される天気情報だと思いますが、ちょっとだけ追加の知識があると、その天気情報の見方がわかるので、日常生活に役立つこともあります。
将棋の藤井聡太さんも気象データを見るのが趣味らしいので、天才に習ってみなさんも少しだけ天気予報についての話を聞いて行ってはいかがでしょうか。
天気の基本的な豆知識と、降水確率の予報よりも正確に雨が降る・振らないを判断できる方法も添えるので是非お付き合いください。
誰でもできる天気予報
では、いきなりですが
今から皆さんに天気予報をしてもらいます。
天気予報に関する知識がなくても大丈夫です。この動画をいつどこで見ていても大丈夫です。
あなたがこれから行う予想はおそらく9割くらい当たります。
では行きますよ。
それではお題です。
【あなたが今いる場所の5分後の天気を予想してください。】
晴れですか?雨ですか?曇りですか?
気温はどれくらいですか?
風は弱いですか?強いですか?
いやいや、5分後の天気なんて予報じゃないだろ!と思った人は動画を閉じるのはちょっとまってください。
5分後の天気を予想するために、たった今画面の前で皆さんがやったこと。
それが実は天気予報の基本だったりします。
この記事を見終わるころには5分経過していると思います。
記事の最後にあなたの予想が会っていたかどうか答え合わせができるように、今予想した天気を手元のメモかなにかに残しておくと良いかもしれません。
ということで、今から5分後の天気を予想できたら、結果を待ちながら説明を聞いてみてください。
天気予報の基本は○○○○
それでは、天気予報の基礎の基礎をちょっとだけ話します。
天気を予報するときの基本となるものはなんでしょうか?
天気を予報しようとした場合に、まず何を見るのか?と言い換えてもいいかもしれません。
これは、先程「5分後の天気を予想してください」とお題を出したさいに皆さんが無意識にやったことだったりします。
はい
答えは「観天望気」です。
観天望気とは、自然現象や生物の行動の様子などから天気の変化を予測すること
wikipedia
つまり、今目の前に見える天気とか空の様子を見るってことです。
例えば、こういうの聞いたことありませんか?
・ツバメが低く飛ぶと雨
・ネコが顔を洗うと雨
・山に笠雲がかかると雨や風
・あと人によっては、持病や傷が痛むと雨 など
こういうのも観天望気に含まれます。
ですので、5分後の天気を予想してください。と言ったときに、たぶん今現在の天気や空模様を確認したと思います。
それがつまり観天望気です。
目で見たり、肌で感じたりできる情報から「天気がこうなりそうだなー」と予想するのが天気予報の基本です。
釣りとか登山とかアウトドア系の趣味を持ってる人なんかは、こういった観天望気に関する知識や経験が多かったりしますよね。
天気図や気象情報の役割
数時間〜半日くらいの比較的近い未来の天気を予想するのであれば観天望気でなんとかなることもありますが、
もう少し遠い未来の天気や、離れた場所の天気を予想しようとした場合、今目の前で見える情報だけだと予想するのが難しくなります。
そこでようやく天気図とか、気象情報みたいな難しそうなものが必要になると理解していただければいいと思います。
それでは、天気図の見方から解説していきます。
と言いたいところなのですが、
これを説明しようとすると3日くらいかかりそうなので、今回の動画では辞めておきます。
代わりに、今すぐ使える知識で普段の生活に役立ちそうなものを、このあと一つだけ紹介して終わります。
もし、天気図とか気象データとか興味ある人は、まず気象庁などから公開されているデータをみてみてください。
で、おそらく全然わからないと思うので、ほんとに興味がある人だけ天気関連の簡単な本を一冊読んでみるといいでしょう。
更にその先、例えば気象予報士を目指す場合は国語辞典みたいな分厚い書籍を読むことになるのであまりおすすめしません。
ひとまず、参考になりそうなURLを記事下においておきます。
降水確率よりも確実に雨を避ける方法
では、日常で使える天気の見方を紹介します。
天気といっても、気温なのか降水確率なのか風速なのかなど、どの要素が重要なのかは時と場合によりますが、一般的に天気予報の当たり外れの影響が大きいのが雨だと個人的に思っています。
気温が2〜3度違ってたり、風速が数メートル違ってても、そんなに困ることないですよねたぶん。
ということで雨が降るかどうかの判断の精度を上げる方法を紹介します。
まず、一般的に天気予報を確認する場合に見るのがテレビやネットでよく目にする天気図です。
こんなやつですね。
だいたい晴れ・曇り・雨のマークと最高気温・最低気温・降水確率が掲載されています。
で、この情報だけだと、実際に雨が降るのか振らないのかわかりにくいですし、まぁまぁ予報が外れるので、これに加えてもう一つ見てほしいものがあります。
それがこちら。
雨雲レーダーです。
雨が降るかどうかを判断する場合は、天気図なんかよりレーダーの方が便利です。
レーダーは実際に電波を飛ばして雨雲に反射したやつをそのまま地図上に表示させているので、天気図よりもレーダーの方が実際の空の状況をリアルにあらわしています。
また、天気図と比べてレーダーの方が更新頻度も高いので、リアルタイム性が高く、近い時間になるほど正確になります。
という知識がある人はたぶんみんなレーダー見てるんじゃないでしょうかね?
僕自身も当日に雨が振るかどうか確認するときは必ずレーダーを見ています。
では、雨雲レーダーの使い方を簡単に。
まず、どこで雨雲レーダーを見るのか?ですが、
一般的に使えるのは次の3つのサービスのどれかになります。
・ウェザーニュース
・Yahoo天気
・tenki.jp
「雨 レーダー」とか「天気 レーダー」とか適当に検索するとこの3つが出てきます。
どれを使ってもいいので、使いやすいと感じるデザインのものを選んでください。
検索してWEBサイトから見ることもできますし、よく使う人であればアプリをインストールしてもいいでしょう。
実際使う時はどんな感じになるのかをお見せします。
8:43〜
雨雲レーダーと検索すると出てきます。
tenki.jpを開いてみます。
日本地図全体のレーダーが見られます。
見ればわかると思いますが、色が濃くなっている場所ほど、降水量が多くなるということですね。
広範囲の地図だと見づらいので、あなたがいる場所・地域を拡大表示にすると見やすいです。
ギリギリ雨雲がかかるかどうかを判断したい場合や、雨が降り始めるタイミングを見たりできます。
また、現在雨が振っているならあとどれくらいで雨降り止みそうか?が視覚的にわかります。
まとめ
では、5分くらたったと思いますので、動画の最初にしていただいた天気予報と現在の天気を比べてみてください。たぶん予想が合っていた人が多いはずです。
天気を的中させた人おめでとうございます。
ということで、天気の基本はみなさんでもできる観天望気であって、予想範囲や期間を広げるために天気図やら気象データやらを使うんだよーと知っていただけたら満足です。
では、今後雨に振られたくない人はぜひ雨雲レーダーを利用してみてください。これを使うか使わないかで結構QOLに差が出ると個人的には思っています。
もっと詳しい話もしたいのですが、時間かかっちゃうのでまた次の機会とします。
それでは
ご視聴ありがとうございました。
参考資料等
【気象データはこちら】
■各種データ・資料/気象庁
https://www.jma.go.jp/jma/menu/menureport.html
■お天気データサイエンス/日本気象株式会社
https://ods.n-kishou.co.jp/data/
■風の流れが見られる/Windy
https://www.windy.com/?35.709,139.638,5
■高層天気図とか見られる/HBC専門天気図アーカイブ
https://www.hbc.co.jp/tecweather/archive/index.html
【参考資料・引用元・書籍】
■ニュートン式 超図解 最強に面白い!! 天気
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■パイロット訓練生の航空気象 理論と実践
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■日本将棋連盟 棋士データベース
https://www.shogi.or.jp/player/pro/307.html
■囲碁将棋チャンネル
https://www.igoshogi.net/shogi/special/fujiinikiku.html