初心者がシャドーボックス作ってみた
ということで、タイトルの通り初シャドーボックスの製作過程をここに記します。
・完成したもの
まずはこちらを見ていただきましょう。
題材は《融合》vol.6バージョンです。
中学生の頃から正規融合大好きデュエリストでして、およそ20年愛用し続けているカードです。
現物は3枚しか持っていない&心情的にカードを切り刻むことができないのでコピーしたものを素材にしました。
たぶん今後もシャドーボックスを作るとしたらコピーを使用すると思います。
・作成動機
なぜ急にこんなクリエイティブな活動をしたのか。
我々はその謎の答えを求めて、アマゾンの奥地へと向かった―
いやそんな大層な理由は無いんですけども、、
①元々ものづくりが好きだった
②シャドーボックスへの興味が膨らんでいた
③《融合》のイラストが丁度良く奥行きがあった
こんなところですかね。。
・使用した道具
以下の道具を使用しました。
作成にあたり色々調べましたが、特段高価な道具でなくとも立派なシャドーボックスが作れます。
実物のカードを使うとしたらそれらを集める方が大変なのではないでしょうか。
左から順に①カッターマット、②デザインナイフ、③金属定規、④スティックのり、⑤マーカーペン、⑥加工した割り箸 です。
①カッターマット
説明不要ですが、机等の保護のため
②デザインナイフ
カードの裁断はすべてこのデザインナイフで行いました。
細かい箇所もしっかり切れますが、モンスターの爪とかは難儀しました。
というかかなり怪しいです。
③金属定規
直線部分を裁断する際に使用します。
プラスチック製ですとデザインナイフに負けてしまうため金属製のものを使用しました。
④スティックのり
今回はカードのコピーを使用しており、厚さを出すために裏に画用紙を貼りました。
後述しますが、木工用ボンドよりスティックのりが適しています。
⑤マーカーペン
これは家にあった10色セットのマーカーペンです。
結果的にほとんど黒を使用しましたが、素材とするイラストによっては多くの色が必要となるかもです。
⑥加工した割り箸
モデラーという、裁断面をならす道具の代用です。
買うのを忘れており、面倒だったので代用品を使いました…汗
鉛筆削りで先端を細くしています。
一応それなりにならすことができましたが、次回作る際はちゃんとしたものを用意しようと思います。
そして、裁断後に層の貼り合わせに使用したのが以下の両面テープです。
カード同士の間隔が大きいほど完成時の立体感が出るため、層同士の貼り合わせには厚めのものを使用しました。
薄めの方はカード名とテキスト欄を貼るのに使用しました。
・作成過程
1.設計図の作成
まずはカードイラストをじっくり時間をかけて見る。
完成を想像して、イラストのどの部分を奥にあるいは手前に配置するかを考える。
で、こんな感じの設計図を描きました。
イラストを層ごとに色分けし、どの層でどこを切り抜くかをまとめています。
これでカードの必要枚数が分かりましたね。
2.素材の準備
使用したのはこの3枚。
で、これらをスキャンして並べてプリントアウトしたものがこちら。
実験も兼ねてローソンとファミマでそれぞれ光沢紙に印刷しましたが、ほぼ変わりはなかったです。
厚みがなくペラペラだったので裏に画用紙を貼ることにしたのですが、1枚目を木工用ボンドでA4サイズのまま貼ったのは失敗でした。
木工用ボンドは水気が多いのか、乾くとシワシワになってしまったのです。
また、1行3枚に切り離してから貼った方が、のりが乾かず、圧着や後の加工も容易でした。
2枚目はスティックのりで貼り合わせ。
どうやらシワになりにくいらしいです。
何気に木工用ボンドで一気に2枚とも画用紙を貼らなかったのは我ながらファインプレーですね。
のり付け後にクリアファイルに挟んで上に重しを載せて一晩寝かせて、カードのサイズに切ったものがこちら。
スティックのりはほとんどシワにならなかったです。
ただ、接着が弱い部分もあり裁断後に再度のり付けした箇所がありました。
木工用ボンドの方は、あて布をしてスチームアイロンの弱でシワをのばし、なんとか軽減できました。
奥の層に使用していますが、シワが目立たなくて本当に良かったです…
で、合計18枚の素材となるカードが準備できました。
これからメインイベントとなる裁断に入ります。
3.素材の裁断
設計図に従い素材を裁断します。
デザインナイフはなるべくカードの中心側に傾けて、裁断面が表側から見えなくなるよう注意しました。
定規を使用したのは外周の直線部分のみで、その他はフリーハンドです。
ある程度厚みのある素材なので一度では綺麗に切れません。
押すように刃を入れ、少しずらして、また刃を入れ…の繰り返しです。
デザインナイフを使うこと自体初めてでしたので、なかなか苦労しました。
が、ノッてくると思ったよりもスムーズに進み、1層完成するごとの達成感が気持ち良かったですね笑
で、裁断が完了したものがこちら。
4.裁断面の処理
ここで何をするかと言うと、切り口を綺麗にします。
裁断直後のものがこちらですが、細かい切り残しや白く見える裁断面が目立ちますね。
まずは切り残しを取り除きます。
鋭角の部分を中心に1枚ずつ見直します。
次にモデラ―(今回は割り箸)で切り口をならします。
尖った角に丸みを持たせるように自称モデラ―を押し当てていきます。
最後にマーカーペンで裁断面を塗っていきます。
今回はコピーした光沢紙の裏に黒色の画用紙を貼っていますが、それでも光沢紙の厚みの白い部分が目立ちます。
基本的に黒のマーカーを使用しましたが、右側の渦とドラゴンは青を使用しました。
ここまで処理を終えたものがこちら。
下に処理前のものを並べますと違いが一目瞭然です。
5.層の貼り合わせ
これが最後の工程です。
下の層から順に厚めの両面テープで貼り合わせていきます。
ちなみに最下層の裏面には実物のカード(融合じゃないよ)を貼りました。
これで裏から見たら完全に遊戯王カードですね。
両面テープはこんな感じで上下2箇所に貼りました。
下の層のカードと合わせて手に持ち、層がずれないよう慎重に貼りました。
他に何か良い方法があるような気がしますが、上手く貼れたのでヨシ‼
ちなみに、両面テープではなく片面テープ付きの板状マグネットを使うと層の脱着ができるようになるらしいのですが、特に必要性を感じなかったので素直に両面テープを使用しました。
最後にカード名とテキスト欄を薄めの両面テープで貼り付けて完成!
所要時間は計っていませんが、たぶん延べ時間で6時間前後だと思います。
ちなみに設計図を描いてから完成までは1か月かかりました。
仕事から帰宅した後に細かい作業はそりゃできませんって。。
・最後に
では、改めて完成したものを見てみましょう。
初心者ながらなかなかいい出来なんじゃないでしょうか。
もしかしたら何かの拍子で2作目を作るかもしれません。
普段はしがない社会人カジュアル決闘者ですが、デュエル以外の部分で遊戯王カードに向き合うのも悪くないですね。
最後まで読んで頂き、本当にありがとうございます!