【No.40】採用工学のススメ ~企業に一生守ってもらう時代は終わった。今、パラレルキャリアが注目されるワケ!~
No.40
━━━━━━━━━━━━━━採用工学のススメ━━━━━━━━━━━━━━━━
企業に一生守ってもらう時代は終わった。今、パラレルキャリアが注目されるワケ!
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みなさん、こんにちは。藤原ユウマです。今週も採用工学のススメをお読み頂きましてありがとうございます。
先週末は、注目の東京都議会選挙が実施されました。今回の都議選は、昨年8月に就任した小池百合子知事に対する事実上の審判として注目を集めていましたが、蓋をあけてみれば、小池知事が代表を務める都民ファーストの会が49議席を獲得し、第1党となりました。これに公明党などを合わせた支持勢力で79議席とした小池陣営が過半数を獲得しました。一方、これまで第1党を維持し続けてきた自民党は、過去最低の38議席を大きく下回る23議席にとどまり、歴史的惨敗となりました。
首相の友人が理事長を務める学校法人「加計学園」の獣医学部新設計画を巡る問題、稲田朋美防衛相の失言という国政サイドの落ち度に加えて、前東京都知事である猪瀬直樹氏が「東京のガン」と題して告発した内容が話題を呼んだ都議会のドン・内田茂氏(前都議会議員)へのアンチテーゼなど、各所で自民党への逆風が重なった形となりました。
小池都知事は「都民目線で進めてきた成果を認めてもらい、うれしく思う」と述べていますが、必ずしも都民ファーストの会が絶大な支持を得たというよりも、唯一無二の絶対政党であった自民党の連続オウンゴール、そして民進党初めとする野党の無力が重なった結果、小池都知事が攻め込む隙ができたということでしょう。また、国政面での失政が大敗の主要因だったと指摘すると議会議員もいるようですが、実際には都議会の実態についても冷静に、かつ淡々と見限っていた都民が多かったようですね。
記憶に残るのは、小池都知事の初登庁の際、都議会は通例を破って出迎え拒否をしていたりと、あまりの「小物感」に都民は愕然としていましたね。また、決議における都議会議員のブラックボックス事情など、不透明なやりとりをしている良からん組織という認識が強く残りました。今回、結果だけみれば小池都知事の圧勝という形に終わった都議選ですが、個人的には、そこまで小池都知事が功績を残した・残しているとは思っていません。
豊洲新市場移転問題の先延ばしや東京オリンピックに向けた体制の未整備、環状2号線の問題など、小池劇場と言われるほどの過度な政局利用が目に付くという意見もあり、両手放しで支持していた訳ではなかったのですが、結果は妥当だったかなと思います。ネット上では、必ずしも評価の高くない小池都知事の政治手腕ですが、ネット上の議論が現実政治に与える影響は未だ微々たるもので、結果はある程度見えていましたね。
いずれにせよ、今回の選挙で、まずは長らく第1党を堅持し、腐敗していた面もあると思われる自民党と議連の解体が進んだことは一つ、期待できる所でしょう。言い換えれば、どうしても都民ファーストを選びたかったという人の数よりも、上記の事情から無党派層が多く流れた選挙だった、という考察が正しいのかと思います。
都民ファーストの会、延いては小池都知事の手腕に対して得票が集まったのかどうかと問われると、現状ではそうであるとは言えないように感じています。勢力を握った小池都知事が、都民のための辣腕を振るってくれるかどうか、今後の動きに期待したいと思います。
■自民大敗、小池知事の支持勢力が過半数 東京都議選
https://www.nikkansports.com/general/news/1849252.html
さて、それでは今週の内容です。
【今週の目次】
1.企業に一生守ってもらう時代は終わった。今、パラレルキャリアが注目されるワケ!~
2.今週のトピックステーマ
3.気になるアイテム
4.お悩み人生相談 Q&A
5.読者感想コーナー
6.終わりに
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1.企業に一生守ってもらう時代は終わった。今、パラレルキャリアが注目されるワケ!~
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