【No.28】採用工学のススメ ~人気企業に採られないために不人気な企業ができる最強の戦略 Vol.2~
No.28
━━━━━━━━━━━━━━採用工学のススメ━━━━━━━━━━━━━━━━
人気企業に採られないために不人気な企業ができる最強の戦略 Vol.2
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みなさん、こんにちは。藤原ユウマです。今週も採用工学のススメをお読み頂きましてありがとうございます。
広告費の取り扱い金額において、ついにネットがテレビを超えたようです。世界市場での予測では、ネット広告費は2017年に2000億ドル(約22兆円)を超えるようです。ネット広告は毎年のように取扱額が伸びてきており、現在は2000年時点よりも10倍以上にも拡大しています。とくに2010年代以降の伸び率は勢いを増していますが、ここ数年の間に起こった大きな変化と言えば、もちろんスマートフォンの登場でしょう。
かつては、PCを使用する人のみを対象としていたネット広告も、スマホの爆発的な普及によって老若男女問わず、多くの人にリーチできるようになりました。一方、これまで20年以上に渡って広告出稿のメインフィールドであったテレビは、1996年に新聞を抜いて以来、最大の広告媒体であった首位の座から陥落しました。
SNSでの無音再生動画、「YouTube」や「Netflix(ネットフリックス)」、インターネットTV局である「Abema TV」や民放テレビ番組ポータル「TVer」など、動画視聴サービスの台頭が目立っています。テレビの前に人が集まるという習慣を我々が取り戻すには、様々な娯楽に溢れ、当然のようにスマホを持っているような便利になりすぎた今の生活が大きな障壁となっています。この流れが逆戻りするとは考えづらく、広告主がテレビ回帰する未来も想像するのは難しいですよね。
また、テレビは終わったと言われますが、個人的にはテレビ番組はまだまだ面白いコンテンツだと思っています。実際、テレビをつけたら、面白い番組はやっているんですよね。けれども、テレビという「ハードウェアデバイス」の前に座って視聴させるということは、極めて実現が難しく、この習慣は終わったと思います。なので、ここからは「テレビ番組のような面白いコンテンツをどこでみるかー」ということがテーマになり、その一つの解が動画であり、スマホ上での視聴なんですよね。
今後もインターネットやスマートフォン上に面白いコンテンツが集中していくということを考えると、まだまだネット広告費の上昇は続くでしょうし、今はその序章のタイミングと言えるでしょうね。
■広告費、ネットが初の首位 17年世界市場予測
http://www.nikkei.com/article/DGXLASDC06H0T_W7A400C1TI1000/
先日も取り上げたYouTube広告に新たな動きがありました。総再生回数が10,000回に満たないチャンネルでは、広告が表示されないようになったとのことです。これは言い換えれば、広告主が収益を上げるまでには一定期間と再生回数を稼ぎだす手間が必要になった、またはその必要性が明確になったということです。
YouTubeではこれまでも、著作権を無視した違法動画をアップするユーザーへの対処に悩まされてきましたが、10,000回というハードルを設けることで、そのような新規ユーザーの参入意欲を削ぐ、また10,000回に達するまでにその合法性を見て違法な場合はそのユーザーを廃除するという狙いが見えます。
加えて、以前のメルマガで触れたように、広告主の離反が止まらないYouTubeとしては広告が出る動画もクリアにしたい意向があるので、回数のハードルを設けることで「広告に適した動画」の純度を高めたいという意向もあるのでしょう。いずれにせよ、ユーザーからすると観たい動画があるのに、再生前に流れる広告はうざったい以外の何ものでもないので、良い方向への改変だと思います。とはいえ、再生前広告よりも、TVCMのように動画内に差し込む広告の方が我々には馴染みがあって、まだ観てもらえるような気がするんですがね。
■YouTubeが総再生数が1万回に満たないチャンネルではお金を生み出せなくなる仕様に変更
http://gigazine.net/news/20170407-youtube-cut-creator-money/
さて、それでは今週の内容です。
【今週の目次】
1.人気企業に採られないために不人気な企業ができる最強の戦略 Vol.2
2.今週のトピックステーマ
3.気になるアイテム
4.お悩み人生相談 Q&A
5.読者感想コーナー
6.終わりに
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1.人気企業に採られないために不人気な企業ができる最強の戦略 Vol.2
今回は、前回反響が多かった「不人気企業の採用戦略」についての第2段です。不人気企業とは、採用において求職者からの人気が無い企業を指します。言い換えると、採用弱社とも言えますね。
言うまでもなく、採用弱社はリクルーティング力が弱いので、採用においては候補者に逃げられたり、そもそも見向きもしてもらえず、採用できないということがしばしばあります。では、不人気企業や採用弱社はどうやっても採用が上手く行かないのか、というとそんなことはありません。王者には王者の戦い方があるように、弱者には弱者の戦い方があるのです。
しっかりと状況分析と準備・対策ができていれば、ジャイアントキリングだって起こせます「優秀な人材が超大手の人気企業を蹴って、名も無いベンチャー企業である自社を選んでくれた!」なんていう至極の体験だって夢ではありません。
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