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【No.14】採用工学のススメ ~対グループディスカッション選考の基本戦略「○○○○を出すな!」~

No.14

━━━━━━━━━━━━━━採用工学のススメ━━━━━━━━━━━━━━━━

    対グループディスカッション選考の基本戦略「○○○○を出すな!」

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 みなさん、こんにちは。藤原ユウマです。今週も採用工学のススメをお読み頂きましてありがとうございます。

 まずは、明けましておめでとうございます。みなさまは、年末年始いかがお過ごしでしたでしょうか?私は元旦当日、近所の神社にて何年ぶりかのおみくじをひき、これまた何年ぶりかの大吉を引き当てました。良い内容が書いてあったので、その部分をしっかり信じて、そうでない部分は「占いなんて非現実的で、根拠も無いからスルーしよ」と都合の良い脳を全力で働かせるスタートになりました。2017年も採用工学のススメをどうぞよろしくお願いします。

 さて、新年のスタートということで、ポジティブな話題から。貴方は、夢をお持ちでしょうか。そして、その夢を叶えることは可能だと本気で信じることができていますでしょうか。

 夢という言葉を使うと大言壮語に感じますが、規模や難易度は関係なく、やりたいこと・実現したいことは誰しも沢山もっているはず。ただし、やりたいことや夢を持つことの重要性は世界中至る所で説かれていますが、その実現性について心の底から信じることができている人は、率直に言って多くないでしょう。そんな多くの方には、何も言わずにまずこちらのムービーをご覧頂きたいです。

 『5'7'' White Kid Dunks After 6 Months Of Trainin』

 https://www.youtube.com/watch?v=hGvyEg4_v30

 世界最多の競技人口を誇るスポーツと言えば、バスケットボール。バスケットボールのプレイヤーにとっての夢と言えば、ダンクシュートで間違いないでしょう。日本発で世界を席巻しているマンガ「スラムダンク」でも、憧れの必殺技として広く取り上げられています。

 そんなダンクシュートは、背の高い選手の特権とも言えるもの。このムービーの少年は、日本人の平均に近い身長173cmで、僕らのイメージ通り、始めはリングに触れることさえ出来ませんでした。そこから半年間での少年の成長がまとめられている動画ですが、25週目には見事ダンクシュートができるようになっています。

 僕らは何か目標や夢を掲げる時に、その実現までの具体的な道のりが見えず、けれども待ち受ける数多の困難はあまりに簡単にイメージができてしまうため、どうしてもチャレンジすること自体を諦めてしまいがちです。また、他の人の成功体験やうまくいくための考え方やスタンスを耳にしても、「それは他の人に訪れた偶然の事例であり、自分も上手く行くとは限らない」と強制的に出来ないレールへ考え方をシフトさせるよう、どうやら人間の脳の回路は上手くできているようです。

 けれども、この動画のように「わかりやすく誰もが難しいと思うもの(ここではダンクシュートという身体能力による難しさ)」とそこに辿り着くまでの「具体的なプロセス」を見ると、途端に自分ごとのように思えてこないでしょうか。

 この少年のダンクシュート成功から学べることは、目標を決めて継続的に努力すること、そして困難な目標へのルートは細かく因数分解できて、目の前のステップを一つずつこなしていくことが重要であると感じます。素人目に見ても、半年間でできるようになるはずの無いダンクシュートができるようになった少年は、最後にバスケットボールプレイヤーであるかどうかは関係ない、多くの人への普遍的なメッセージを送っています。

 『一生懸命努力を続ければ、生まれ持った身体能力なんか関係ないよ。言い訳なんて、目標達成の邪魔にしかならないさ』

 年初に1年間の目標を立てる人は多いでしょうが、おそらく1ヶ月後にはスッキリ忘れていたり、諦めているでしょう。でも、無理だと思って匙を投げるくらいならば、この少年の起こした「現実」を見て、自分の目の前の現実を変える挑戦を楽しんでみた方がきっと充実した一年間になるのではないかと感じました。今年一年も、一緒に頑張っていきましょう。

 さて、このメルマガでも常々触れていますが、アマゾンの進化は留まる所を知りません。実際、生活していてもアマゾンのサービスを一度も使ったことのない人は、ITリテラシーが一定程度あれば、もはやいないのではないでしょうか。そして、スピーディに向上する利便性と伸びるユーザー数の結果、配達物の数でもアマゾン経由のものが増えているのだそうです。

 EC事業者としてはアマゾンが独走しており、2015年のAmazonの売上高は9300億円で、2位のヨドバシカメラの790億円を10倍以上も上回る数値を叩き出しているという調査結果も出ているそうです。(詳細は下部記事をご覧下さい)

 一方で、多くなりすぎたアマゾンの荷物に対してヤマト運輸などの配達業者・ドライバーなどからは負担増で不満が出ていると言います。給料は変わらないのに、業務量が増えて、労働時間も延びて、心身ともに疲弊している人は多いようです。

 けれども、この論旨ははっきり言っておかしいです。まず、EC運営を手がけるアマゾンや配達業者であるヤマト等は、配達量が増えることは、すなわち会社に舞い込む仕事が増えたことを意味しているので良いことでしょう。問題は、疲弊しており不満がたまっている配達員・ドライバーですが、仕事を発注してくれる顧客先であるアマゾンに対してその不満の矛先が向いてしまっているのです。ここがおかしい。

 もしドライバーが不満を持っているのならば、それは配達業者であるヤマト等に発するべきでしょう。本来、会社やそこで働く人にとって仕事が増えることは、ビジネスにおいて喜ばしいことであっても、嘆くべきことではないはずです。

 ドライバーの負担増について、一部ではアマゾンを攻めるような声もあるようですが、アマゾンが雇用しているドライバーでも無い限りその部分でアマゾンに批判が行くのはあからさまにズレています。より多くのドライバーを雇用するか、配達のシステムを変えるか、宅配ボックスの拡充をするか、給与を上げることでドライバーの不満を水に流させるかなど、配達業者の経営課題です。

 もちろん、すでにアマゾンの配達業務から撤退をしている佐川急便のように、ヤマト運輸が撤退してもアマゾンは痛くもないでしょう。配達業者が入れ替わり立ち代わりしたとしても、ここまで大規模なビジネスを運んでくれる上顧客を求める事業者は次から次へと出てくるはずです。

 そして、同時並行的に、コンビニ等における預かりビジネスの拡充や自動運転車の実現など、ユーザーの手に届くまでのアプローチを多様化・緻密化するべくアマゾンは動いていくはずでしょう。少なくとも、アマゾンの利便性の向上は、しばらく続いていくのは間違いないでしょうね。

 「アマゾン多過ぎ」ヤマトドライバーから悲鳴続出、「利便性」が生んだ過酷な実態

 https://www.bengo4.com/internet/n_5530/

 さて、それでは今週の内容です。

【今週の目次】

1.対グループディスカッション選考の基本戦略「○○○○を出すな!」

2.今週のトピックステーマ

3.気になるアイテム

4.お悩み人生相談 Q&A

5.読者感想コーナー

6.終わりに

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1.対グループディスカッション選考の基本戦略「○○○○を出すな!」

 前回は、グループディスカッションを取り入れる企業の狙いを解説しました。さて、今回は企業の狙いを理解した上での、具体的なグループディスカッション対策について考察していきましょう。

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