【No.27】採用工学のススメ ~採用が下手な会社ほど「志望動機」にこだわる~
No.27
━━━━━━━━━━━━━━採用工学のススメ━━━━━━━━━━━━━━━━
採用が下手な会社ほど「志望動機」にこだわる
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みなさん、こんにちは。藤原ユウマです。今週も採用工学のススメをお読み頂きましてありがとうございます。
今週は各所で桜が開花するタイミングとなりました。至るところで桜が開花、または満開に咲き乱れており、ただの舗装された道路が爽やかな桃色に彩られる様を見ていると、叙情感が身を包みますよね。桜の開花と並走するように、気温も各地で上がってきており、お花見の季節ですね。週末には著名なスポットに大勢の人が押し掛けてお花見をする様子がニュースで報道されていました。
実際、私も東京は代々木公園にお花見に行ってきた訳ですが、人だかりが凄かったですね。今回最も感じたことは、お花見の一番の課題は「トイレの確保」ですね。トイレには文字通り長蛇の列が出来ており、男女ともに45分待ちという状況でした。奇麗な桜を見ながらお酒をたしなむ、という何とも温かい雰囲気の中、ふと湧き出てくる強烈な尿意に対抗する術を私たちは持ち合わせていないんですよね。
こういう時は、道路付近の目印になりやすいトイレではなく、公園内部に見つけづらいトイレがあることが多いので、そこを探した方が結果的に早く済みます。あとは、携帯トイレを持ち歩くのも一つの手かなぁと感じましたね。いずれにせよ、お花見を全力で楽しむために、全力でトイレを確保することの重要性に気付いた機会でした。
LINE株式会社が新オフィスに引っ越ししました。引越し自体はとりとめもないニュースの一つなのですが、興味深いのは新オフィス内に保育園を併設するようです。子育て中の同社社員が利用できるもので、保育士と保護者はLINEを使って子どもの様子や、登園・持ち物等の連絡を行えるようにするとのこと。最近になって、ますます「稼ぐ仕事」以外のやらなければならないこと(家事・介護・子育てなど)をフォローアップするサービスが充実してきていますね。
毎日のようにメディアで取り上げられている保育園はどこも希望者で溢れ返っていますし、その流れでベビーシッターや家事代行サービスなども盛況です。そこに加えて、もはや家事や子育てを各家庭・個人だけで対応していくのではなく、社会全体、または企業がフォローアップしていくような潮流が生まれつつあります。企業にとっては、このような社員の働き方をサポートする仕組みや姿勢がブランドに結びつく時代ですし、LINE株式会社は本業であるビジネスの好調さに加えて、採用面においてプラスになるソフト面での理に適った戦略を取っています。
ここまで資本力が無い会社は保育園をオフィスに開設することは難しいでしょうが、外部のベビーシッターサービスを会社負担で福利厚生に組み込んであげたり、時短勤務やリモートワークといったワークスタイル変革を取り入れたりと、採用部ランディングを上げるためにやるべきことはやみくもに報酬をあげることではなく、こういった部分の方がコストパフォーマンスが良かったりするんですよね。
LINEが新オフィスに事業所内保育園を開設 - 登園・持ち物の連絡も″LINE″で
http://news.livedoor.com/article/detail/12886585/
さて、それでは今週の内容です。
【今週の目次】
1.採用が下手な会社ほど「志望動機」にこだわる
2.今週のトピックステーマ
3.気になるアイテム
4.お悩み人生相談 Q&A
5.読者感想コーナー
6.終わりに
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1.採用が下手な会社ほど「志望動機」にこだわる
タイトルの時点でほぼ結論は言ってしまっているのですが、志望動機について企業側から質問を受けることは多いものです。「志望動機が弱く、固まっていない人が多い」「志望動機を聞いても、それが本当かどうかわからない」などなど、実際に同じように思ったことのある採用担当者は多いのではないでしょうか。
改めて結論から言ってしまうと、採用が下手な企業ほど志望動機にこだわって、上記のようなズレたことを言っているのですよね。確かに志望動機がハッキリしない場合には、応募者の情報収集能力が不足している可能性もありますし、その部分が採用ターゲット基準に満たないという理由でお見送りにすることは合理的です。実際には、よくわからないまま選考を受けに来た、とりあえず話だけでも聞きにきた、という企業側からすると快く感じないような応募者も少なからずいます。
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