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【No.34】採用工学のススメ ~採用・就職は「論理で説明できる」ワケ~

No.34
━━━━━━━━━━━━━━採用工学のススメ━━━━━━━━━━━━━━━━
         採用・就職は「論理で説明できる」ワケ
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 みなさん、こんにちは。藤原ユウマです。今週も採用工学のススメをお読み頂きましてありがとうございます。

 最近は、夏の訪れを感じるほどに温かく、暑くなってきましたね。もはや長袖とはおさらばで、半袖を着る人が多くなってきています。この季節になるといつも思うのですが、毎日決まった時間に集中して通勤している人とそれを求める企業って頭がおかしいのでしょうか。さらに、スーツという戦闘服まで指定して、死を目指しているのかと思うくらい、狂っていますよね。御愁傷様です。

 さて、ビジネスチャットツールの本丸である、Facebookの企業向け利用(サービス名は「ワークプレイス」)が日本でも開始されることになりました。現在、政府も推し進める働き方改革によって、リモートワークやフリーランスといった時間や場所にととらわれない働き方をする人が増え始めています。彼らの仕事をバックアップしているのが、距離を超えてスムーズにコミュニケーションをとれるチャットツールな訳ですが、いよいよ本命のFacebookが殴り込みをかけるという訳ですね。
 現時点では、同グループが提供しているMessengerを始め、ChatwarkやLINE、 どんどん地位を落としているEメールなど、ビジネス上での連絡ツールはどこも覇権を握っているとはいいづらい状況なので、ワークプレイスには期待がかかります。

 実際、Facebookはもはや「ネット上の名刺」という役割が強く、高齢者を除けば若い人で多少ITリテラシーがある人はほぼ利用していると言って良いサービスでしょう。言い換えれば、それが個人のものであれFacebookアカウントを持っていれば、ネット上では誰とでもすぐに「グループチャット」を開始できるようになり、手軽かつスムーズにストレスなくビジネスを進めることができるので、爆発的に普及するのではないかと思っております。

■企業向けフェイスブック、日本でも開始
http://www.nikkei.com/article/DGXLASDZ17HUD_X10C17A5000000/

 満9歳児までを対象にした、子供のスマホ利用率の調査が実施されました。スマホを始めとしたデジタル機器を利用している子どもは全体の57.4%で、機器の利用率は年齢が高くなるにしたがって利用率は上昇し、例えば2歳児では37.4%、4歳児で50.4%と半数を超え、9歳児では89.9%に上るとのことでした。また、インターネット利用率は、2歳児では28.2%、4歳児で39.7%。7・8歳児でほぼ半数となり、9歳児で65.8%と半数を超えるなど、現代の子供が「身近」なデジタル機器とインターネットを使っている実態が明らかになりましたね。

 スマホが生活必需品になる一方で、相変わらず子供のスマホ利用を頑なに批判する親御さんもいらっしゃいます。やはり人類はテクノロジーの進化に逆らうことはできず、遺伝子レベルで子供も新しく面白いモノに吸い寄せられていっていると思うんですよね。昔でいうレゴや積み木で遊んでいたものが、一部スマホやデジタル機器で代替されているだけのような気がするので、個人的にはそこまで問題視するようなものでもないと思います。今後はここにVRやスマートグラスなんかも入ってくるんでしょうかね。楽しみな世の中になったものです。

■2歳児のスマホ利用率30.7%、スマホでのネット利用率22.7%~内閣府調査
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/1060671.html

 さて、それでは今週の内容です。

【今週の目次】
1.採用・就職は「論理で説明できる」ワケ
2.今週のトピックステーマ
3.気になるアイテム
4.お悩み人生相談 Q&A
5.読者感想コーナー
6.終わりに

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1.採用・就職は「論理で説明できる」ワケ

 今回は、実践スキルとは毛色の違う話をしようと思う。この「採用工学のススメ」も早30回以上の配信を経て、そろそろ創刊1周年が視野に入ってきた。創刊当初から言ってきたことだが、このメルマガを発刊したのは、「重要であるが、よく分からない採用や就職・転職・面接を体系化することで、採用担当者や求職活動をする人に論理的な解決・改善策の理解をしてもらいたい」という想いがキッカケである。

 この分野は「人」を相手にしなければならないので、プログラミングのように「A」を入力したら、何千回やっても「B」が出るという絶対的なアルゴリズムがある訳でもなく、まるでスポーツのように毎回違うシチュエーションに対峙しなければならない。人間を相手にする以上、十人十色、千差万別であるという前提を理解した上で、相手と接する必要があり、これが採用や面接には「論理」がなく「感覚」で挑むしか無いと多くの人に誤解を与えてしまっているのだ。

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