トリックテイカーズKINGsをつくる意味について
結論から言いますと、
トリックテイキングゲームの歴史において、キング(王様)が原点だったんじゃないかなぁと、私が妄想したからです。
そして、
そのキング(王様)をトリックテイキングゲームで、再び表舞台で活躍させたいと思ったのです。
私が「KINGs」の制作で、
影響を受けた本の内容を少し紹介します。
トランプゲームの源流
第1巻
トリックテイキングゲームの発達史
著:黒宮 公彦
から引用します
なるほどです!
トランプの4つのマーク(スート)は「キングの紋章」である、と。
トランプは、4つの国で構成されている、と言えるかもしれないですね。
(さて、トリックテイキングゲームでは、カードが配られた後、1人ずつ順番に手札1枚を場に出していき、カードの強さ比べ(勝負)をします(これをトリックと呼んでいます)。一番強いカードを出したプレイヤーは場に出ているカードをひとまとめにして、自分の手元に置きます(テイク)。手札がなくなるまで、このトリックと呼ばれるカードの強さ比べ(勝負)を何度も行います。)
一番高いカードの数字は13のキングですね。
キングが最も強いカードになります。
トリックテイキングゲームの歴史では、
やがて「切り札」が発明されます。
「切り札」とは、他のカードよりもワンランク強いカードになります。
つまり、キングよりも強いカードが登場します。
「王(キング)」よりも強い存在とは誰か?
例えば、「皇帝」です。
あるいは「教皇」も強い存在と言えるかもしれません。
「王」よりも強い存在がたくさん見つからなかったためか、概念も切り札カードとして登場します。「正義」「力」。そして、「星」「月」「太陽」などなど。
現在では占いに使用されている「タロットカード」ですが、もともとはトリックテイキングゲームの「切り札(キングよりも強いカード)」として誕生しています。
(ちなみにタロットカードの構成は「小アルカナ56枚(実質のトランプ)」と「大アルカナ22枚(切り札)」です。)
(やがて、タロットカードの切り札を使用せずに、トランプの52枚から「切り札」を決めるルールが誕生します。例えば、山札から1枚をめくります。それが「スペードのマーク」だったとしたら、「スペード」を「切り札」にしよう、と。このルールは、現在の様々なトリックテイキングゲームで採用されていたりします。)
トリックテイキングゲームで、最初の最強カードは「キング」だったと思われます。
そこで、私は、
キング(王様)を、再びトリックテイキングゲームで最強のカードとして登場させて、活躍させたいと思ったのです。
それが、トリックテイカーズ「KINGs」なのです。
私は「KINGs」を制作することに意味を感じました。
「KINGs」を、トリックテイキングゲームの歴史の延長線に存在させたいと思ったからです。
前作トリックテイカーズでは、「非対称性の強い軽ゲーを制作しよう」というが、コンセプトでした。
今作「KINGs」では、トリックテイキングゲームの歴史を拡張させる。
これが「KINGs」のコンセプトです。
また、KINGsでは、言語依存を減らして、より多くの方がプレイしやすいゲームを目指しました。それでいて、ただシンプルなゲームではなく、やりごたえのあるゲームを目指しました。
前作トリックテイカーズと比較すると、非対称性が弱まっているため、簡単バージョンかと思われるかもしれません。
ですが…
前作トリックテイカーズとは全く異なるコンセプトを持っています。
ゲーム性だけでは、前作とKINGsを比べることはできない、と私は思っています。
私は「KINGs」を制作する意味があると思ったし、「KINGs」に時間とお金を使ってもいいと、思うことができました。
「KINGs」では
■通常のトランプとしても、使用することができます。
■また、伝統的なトリックテイキングゲームにKINGsで登場するキャラたちの能力を加えたリメイクルールの制作も予定しております。
ここからは、KINGsたちのデザインを少し見ていきましょう。
「KINGs」では、トランプと同じように、4つのマーク(スーツ)が存在します。
この4つのマーク(スート)は、
もちろん「キングの紋章」です。
キングたちの足跡が、マーク(王の紋章)になっています。
「赤の王」は「アルパカの王」です。
「文化(遊び)」を発展させている王国です。
チェス駒を王冠にしています。
ミープルで髪留めをしています。
耳には、「❤️ハート(フランス式)」のピアスをしています。
「青の王」は「アヒルの王」です。
水上都市で貿易・経済を発展させている王国です。
王冠には「🔶ダイヤ(フランス式)」が用いられています。
「緑の王」は「カエルの王」です。
「自然」を愛している王国です。
「クローバー」の宝石を身につけています。
トランプの元のマークでは「♣️クラブ(フランス式)」ですが、「☘クローバー」の方がかわいいですので、こちらを採用しています。
「ドイツ式のトランプ」では、「クラブ」は「ドングリ」が用いられていますが、「ドングリの王冠」を身につけています。
「黒の王」は「トラの王」です。
「軍事」を発展させている王国です。
ボタンには「♠️スペード(フランス式)」が用いられています。
「ラテン式のトランプ」では、スペードは「剣」ですので、剣をもっています。
トリックテイカーズシリーズ(KINGsを含む)では、4つのスート(赤青緑黒)の中で、黒が1段階強いつよさをもっています。つまり、黒は「切り札」です。
実は、箱絵では、
カエルの王国(自然)に、他のキングたちが招待されています。
そのため、カエルの王が、おもてなしをしているのです。
勝利点は本当のクッキーを使用しています。
アヒルの王(青の王)は大きく勝ち抜けをして、たらふくクッキーを食べて、寝てしまいました。アヒルの王の横には、たくさんのクッキーがあります。
アルパカの王(赤の王)は、我慢できずに、勝利点のクッキーを食べてしまっています。
一歩リードしているライオンの王(白の王)。
しかし、トラの王(黒の王)は、何かをねらっているのかもしれませんね。
箱絵では、ほのぼのとプレイをしています。
しかし、彼らは…
真のトリックテイキングの王は誰なのかを、
競いはじめてしまうのでした。
プレイヤーであるあなたは、どのキングと契約をしますか?
日本全国の送料は500円均一です
トリックテイカーズ「KINGs」は、2023年2月7日(火)21時〜、Kickstarterでの公開(ローンチ)いたしました。
ご支援、よろしくお願いいたしますm(_ _)m
トリックテイカーズKINGs制作者 ヒロケンより(2023年2月4日作成)
※2月12日更新(一部のテキストを削除と修正、箱絵の話を追加)
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