常陸國總社宮 芸術工(わざだくみ)について
令和4年の活動は、長年お世話になっている常陸國總社宮から始まります。
詳しくは、總社宮禰宜である石﨑貴比古さんの文章を読んでいただければと思いますが、一部引用致しながら、浅野が芸術工(わざだくみ)というお仕事をさせて頂くことになったのかを説明していきたいと思います。
以前こちらの日記でお伝えしたように、東日本大震災から10年を節目として、新しい「何か」を始めることにしました。
この半年間、芸術家・浅野暢晴さんとのやり取りの中で生まれたのは、これまでのような芸術展を日常的に常陸國總社宮という場で体感することは出来ないだろうかということ。
これまで常陸國總社宮では、「の祭り」という名の展覧会を企画して来ました。
しかし、コロナ禍に入ってから企画は止まったままです。このような状況下でも何かアクションを起こすことはできないのか、石﨑さんと話し合いを続けて来ました。
神社という場で、ある程度まとまった時間をかけて作品を制作し、その過程から参拝者の方に見て頂くのはどうかと考えました。
その名も「いつもの祭り」。
二十四時間四六時中というわけではありませんが、期間中は芸術家の方が境内で作品を作る様子をご覧いただくことが出来る予定です。
期間を区切って行う展覧会は、コロナの状況に応じて、人を招いていいのか対応を考えていかないといけない。しかし、1年をかけて活動していくということであれば、柔軟に対応していけるのではないかと考えたのです。
活動していくにあたって、怪しいアーティストがウロウロしているだけでは所在ない感じになりそうなので、きちんとした役職を作ってもらうことにしました。
それが「芸術工(わざだくみ)」です。
こうした取り組みを始める際に、芸術家の公募という方法も考えました。しかし初めての試みでもあるし、神社という神様の庭での取り組みということもあって、この場に一番精通した方に、最初のアーティストになっていただくことになりました。ということで、最初にこれまでも大変お世話になっている芸術家・浅野暢晴さんに常陸國總社宮の初代「芸術工(わざだくみ)」に就任していただきます。
初めて總社宮で展覧会を企画した時も、どんな形になるか想像ができなかったので、まず浅野の個展を行い、自分の身で体験してみて学んだことを展覧会の企画に活かすことができました。今回の企画も、どんな形になるか想像が付かなかったので、まずは自分の身で学ばせてもらうことにしたのです。
具体的な日程は今後お知らせしていきますが、令和4年の春までには何らかのご報告が出来るものと思います。
普段の展示ではできないようなことができたら良いなと思っています。時間をかけないとできないこと、神社という場所じゃないとできないこと、実現可能なことから難しそうなものまで、現在、石﨑さんに様々なアイデアを投げている状況です。
令和4年の2月頃から本格的に活動していきたいと思いますので、お楽しみに。