身体操作について緩く考える
自分が認識している範囲で数年前から催眠界隈で身体操作の流行りがあるわけですが、身体操作って結局なんなの?、みたいな人もまだまだいるので、この辺で一旦整理しようと思います。
ボディ系カテゴリ?
身体操作の話に入る前に、まず以下の3つが割りと混同されがちであることについて言及します。
ボディ・マジック
ボディ・スタント
ボディ・トリック
マジシャンは恐らくこの3つを混同することはないと思いますが、催眠術師は比較的これらをごっちゃにしているイメージがあります。とはいえ、これら3つはそれぞれが重なる要素もあり、区別が難しいのも問題(?)に拍車を掛けています。
ってことで、まずはこの3つについて簡単な説明から始めます
(ただし諸説あり)
ボディ・マジック:
身体を使ったマジックです。
「親指が取れる」マジックが比較的有名ですね。
名前のごとく、身体を使ってマジックの現象を起こすのがボディ・マジックであると言えます。
一部、ボディ・トリックを利用した現象もありますが、あくまでもマジックとして演じるものは全てここに含めるとカテゴライズ的には都合が良いです。
ボディ・スタント:
アクロバットや危険術などが含まれます。
鼻に釘を指す、火の上を歩く、刃の上に立つなどが該当します。
ただ、これらの現象は訓練はいるものの生理的に可能な範囲であるため、後述のボディ・トリックと同じものとして扱われることがあります。
現に、海外の "Body stant" のレクチャーでは、ボディ・マジックや所謂ボディ・トリック等も紹介されているので、ボディ・スタントが最も大きいカテゴリであると言えなくもありません。
ボディ・トリック:
実質的にボディ・スタントと不可分であるため、ここでは個人的な解釈になりますが…
身体の生理的な反応、反射などを利用して行うトリックがボディ・トリックです。
観念運動や一部の錯覚現象、筋肉の反射を利用した現象などをボディ・スタントと分けてボディ・トリックと呼んでいると理解しています。
催眠術で利用されているのも主にこのボディ・トリックであると言えますし、身体操作の概念に最も近いのもこれだと言えます。
身体操作について
「自身の身体を操作し、その結果として相手の身体を不随意に操作する技術」
これが説明として妥当だと私は考えています。
そして、身体操作は現象から大きく次の2つに分けることができます。
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