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ヨーヨーの文化的定着の可能性6 〜スタイルウォーズ編〜

勝敗が着く時。

先にゴールテープを切った方が勝ち。
ボールをたくさんゴールに入れた方が勝ち。
相手が動けなくなるまで戦った方が勝ち。

競技や生活のシーンにおいて、あらゆる場面で勝ちか負けかを決するタイミングがあります。
点数、売上、速さ、様々な要素が要因となり、「どちらかが優れていて」「どちらかが劣っている」という結果を下されることになります。

「負けたけど頑張っていたから」「負けたけどちゃんと出来てたら違ったから」「負けたけどここだけは勝ってたから」

結果が理不尽であったり、納得いかなかったり、悔しい思いをしたり、雌雄を決する瞬間は様々な思いが駆け巡ります。

「勝ったけど汚い」「負けたけど綺麗」

勝敗をつけずに済む方法はないのでしょうか?
勝敗をつけることだけが正しいことでしょうか?

短距離走で一人だけ後ろ向きに走った上で優勝した人がいたら、称賛されるでしょうか?
集団競技で仲間を一切無視して単独で活躍して優勝したら、称賛されるでしょうか?

勝てばいいんじゃなかったのか?
1位が1番偉いんじゃないのか?

様々な感情が渦巻く勝負事の背景には、それだけの歴史があります。
違反、ズル、ゲームバランスの調整、トレンドやバイアス。
20年継続した競技シーンで、初期の秩序を保てている競技はどれほどあるのでしょうか。

身体能力、環境、道具の精巧さなどの外部要因も大きく関わってきます。
競技シーンを維持しているつもりでも、外部環境が変化した結果、見られ方が変わる事もあります。

今回はヨーヨー界隈の競技シーンにおける、トレンドの変遷、スタイルウォーズを追っていき、
評価方法の変化、これからの競技シーンの展望を、個人的な目線で追っていきたいと思います。



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