まだ若いという思い込み

本格的に不妊治療を始めたのは32歳のとき。
仕事後に徹夜で絵描きに明け暮れたり、趣味に没頭出来たりと、意外とまだ体力も有り余ってると思い込んでいたので妊活も余裕だと思っていたがそれは間違いだった。

いくらタイミングを取ってもなにも実を結ばないのだ。

それでも、いや、いつかは出来るであろうという謎の自信を抱えて、あれよあれよと数年経ってしまい結局は高齢出産の年齢を迎え、高度な治療が必要という沼に嵌ってしまった。

24、25歳くらいのときに正社員で働いてた店の管轄のアルバイトの子が運動生理学的な学科に通っていて『今が妊娠の適齢期ですよ』と言われたのを思い出す。

当時は仕事に全振りしていたし、まだ結婚は程遠い(当時今の夫とは遠距離恋愛だった)と思ってたからその言葉は、ふーん程度にしか聞いてなかったが今になるとその言葉が非常に刺さる。

やはり30を超えると、自分のわからないところで少しずつ身体能力というものが落ちているのだ。
『やれている』が『無理してやっている』というところに気付かないで日々を過ごしている。

新しいことを始めるには歳なんて関係ないと思っている派だけど、いくら若いねーって言われても、20代くらいから見た30代半ばのフィジカルは決して若くはないのだ。

若いうちにしか出来ないことがたくさんあるし、とにかく楽しいことを経験しておきたいという我儘と、30代で出産する人もたくさんいるし落ち着いてからでいいや…と、どうあがいても子どもを持つことを後回しにする環境と、自分自身の先を見据えない甘さがあったのかなと思っている。

それでも20代のうちに妊活しておけばよかったか?と思うと、その時間を別なことに費やしてよかったと納得している経験があるので、そこは難しいところである。

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