バスタイム・レクイエム Part④【Miracle Fanta詩 Ⅱ 278】
「よし、お前たちの修行の成果を見せてみろ」
大魔導師ドミニスリヤと
八人の弟子たちは
各々に修行の成果を発表することとなった
「では、ホークジョウ。お主からだ」
「分かりました」
ホークジョウは
余裕の表情を浮かべて
自信満々に横一列から前に出た
『ウタタカ ユララカ ルランパ クルカ!』
ホークジョウが呪文を詠唱すると
幻術の鷹が天高く飛び立った
それからホークジョウの肩に降り立ち
「今日から相棒になった、ウタタカです」
「お見事。合格だ」
アダムネヴァは唇を強く噛み締めた
「次は…」
アダムネヴァは手を挙げていた
周りはゲラゲラ笑っていたが
彼は至って真面目であった
「ほぅ…、アダムか。やってみろ」
アダムネヴァはニヤリと笑うと
『ガカリ ギキリ ゴクリ ゴーゴレム!』
アダムの身体は
異形に変化していった
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