樹皮鎧の騎士

ミナミは
青緑色に光った鋭い眼光で
マダムを睨みつけながら
短剣を構えて助走をつけた

その姿はまるで
全身に樹皮の鎧を纏った騎士た

マダムネヴァも
氷の刃を伸長させて応戦した

それよりも早く
ミナミは青緑色の光を帯びた
短剣を振り翳した

振り下ろした瞬間に
短剣の切先から
青緑色の切先が伸長した

マダムは氷の刃での防御を試みたが
短剣の切先は氷の刃を見事に貫通し
マダムネヴァを切り裂いた


「っ……?」
── スノーマンズ総帥、マダムネヴァ


マダムは一瞬の出来事だったため
理解が追いついていなかったが
身体には傷ひとつついておらず
外傷ダメージは皆無だった


「雑草くん、どういうこと?
切ったはずなのに切れてないんだけど!」
── 樹皮の少女、ミナミ


ミナミは物凄い眼力をしながら
意思の短剣に向かって話かけた



◀︎ 前頁◀︎

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?