記憶の結晶

岩肌の少年イワモトの放ったイースターの槍は
マダムネヴァの胸元を見事に貫いた

マダムネヴァは
角砂糖のようにバラバラになり
呆気なく地面にばら撒かれた


「偽物…?」
── 岩肌の少年、イワモト
「そのようね。
本体はまた別のところにいるのよ。
これは魔法だったってわけね」
── 石薔薇の魔女、モントローザ


岩肌の少年イワモトが気落ちしていると
先ほどの少年の入った氷の柱にヒビが入り
柱はバラバラに砕け落ちた

なかから少年が力なく床へ叩きつけられた

岩肌の少年イワモトは頭痛を抑えながら
倒れた少年のもとに近づいた

少年の手には
名前の入ったタグがつけられていた


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