ダイヤモンドの少年【Miracle Fantasy Ⅱ 268】
アストンを覆う邪炭素が
すべて吸い込まれると
彼は奇妙な身体の軽さを感じた
そればかりか
まだ亡骸は何かを吸い込み続けていたが
アストンは最早微動だにしなかった
アストンは
モントローザに言われ
初めて自分の身体を見下ろした
彼女の言う通り
身体中透き通っており
向こう側が万華鏡のように乱反射していた
表面は鋭い輝きを放っており
直視すると目が痛いくらいだった
それ以外特別変わりは無かったが
アストンは自らの身体の変化が
不思議でならなかった
アストンの亡骸は
ひと通り満足したのか
裸足を床につけて降り立った
◀︎ 前頁◀︎
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?