#004_外腸骨動脈内の線維化症(入院1日目)
入院までの流れは前の記事までに書いた通り。
私はせっかく始めた生涯スポーツをたった2年半で終わらせるのは辛く、日常生活の中でも症状が出ることがとてもストレスだし、フラストレーションも溜まる一方なので、下肢血流再建手術を受けることにした。
初めての入院
もう全てが初めてで挙動不審。
それでも病院のスタッフや看護師、医師らが皆さん優しくて笑顔も素敵で癒される。
何を書こうか……と思案したが、病院の食事のことくらいしか頭に浮かばないでいると、看護師が採血に来てくれて、薬剤師との面談やらMIR撮影やらでやることはある様だ。もう少し暇だったら元気な人間がいかに消灯時間と折り合いをつけて過ごすかがテーマになるところだった。
手術前MRI検査
私の左足の症状は運動によって引き起こされていて、運動後心拍が回復すると症状が引いてしまうことから、これまでの安静時での検査では手術の範囲の見極めが難しいというのが外腸骨動脈内の線維化症の特徴なので、詳しく手術範囲などを知るためには運動直後の症状が出ている状態でのMRI撮影が必要ということになった。
入院している病院ではリハビリエリアと撮影エリアが同じフロアで近いのでリハビリ用エアロバイクで運動して症状をしっかり出した状態で撮影室へ駆け込む形で進められた。
検査室の空くタイミングに合わせて症状をピークに持っていかなければならないので、トレッドミルよりもコントロールのしやすいエアロバイクで運動を行う。80wから少しずつ上げて115wここまでで約10分。じわじわ来ている感じがするが、まだ検査室が空くという連絡がない。
症状がピークになるギリギリ手前で出力と回転数で調整しながらさらに5分が経過……医師達に見守られながらマスクして息を切らしている不思議な光景。これを乗り越えた先には自由に運動ができる未来が待っていると思うと、流れている汗が心地よく笑顔になってしまう。
ようやく検査室から「5分後に来てください」と連絡が入り残り1分でもう左足が動かないというところまでしっかり症状を出して、左足を引き摺りながら医師公認で病院の廊下を走って移動する。
息を切らせながらMRIの検査台に飲み込まれていく。
運動直後、身体が動かない様に呼吸を細切れに浅く保つのは大変。症状が出た状態で1回、検査台に寝たまま10分間休憩し回復した状態で1回、合計2回の撮影を行い、検査室から外に出ると医師達が「しっかり写りましたよ」と。その一言で救われる。
症状が出ている時の血管がしっかり潰れているらしい。回復した後は元の丸い断面になっているそうで、その範囲も特定できたとのことだった。
辛い思いをした甲斐があったと救われた。
食事
入院経験の先輩方が言っていた「ご飯のお供はマスト」の意味がわかった。
ただ、1日の病院で提供される私の食事の総カロリーは1600kcalということで、なるべくこれ以上増やさずに過ごしてみようと、”ごはんですよ”や"なめ茸"は持ってこなかった。(今、書きながら"ゆかり"が恋しくなった)
消灯
21時は早すぎる……ルールはルールなので従うけれど、夜中の0時には目が覚めて、すでに頭痛がしている。疲れるなぁ。人は動かないほうが疲れるのか……という感想で1日の締めくくり。
また明日。
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