自分的散髪史
前提として、1歳の時、私頭部に大きな熱傷を負いまして。
髪の1/4位が壊死したらしいです。
3回位頭皮の自家移植をやって、それである程度は分からなくなったのですが頭頂部を見るとやっぱりわかります。子供の頃はあまり愉快ではない目にもあいましたが、今は身長も伸び加齢とともに気にする人も年々減っています。
そんなわけで20代後半まである程度髪を伸ばしていたのですが、MMAをやるようになり寝技で髪を無意識に掴まれる機会が増えてきたときに思った事。「この髪の長さ邪魔だな」。
そんな訳で次に床屋に行ったときにこういいました。「ツンツン立つくらいまで短くしてください」。
多分これって、自分にとってのターニングポイントだと思います。恐らく「あの日」から自分という存在は分岐していったんだと感じています。
その後現職に転職して欧州駐在となった際が次のターニングポイント。
とにかく散髪に苦労しました。
私が使っていたのは(当時)10ユーロ+チップで散髪できるここ。
https://www.bpdm-beaute.com/centre/paris/beauty-bubble
まあ、下手なんだこれが(笑) 一番うまいと思う人でも、日本の1000円カットで出会ったらハズレというレベル。
日本人街で日本人に切ってもらえばいいじゃん!という人がいるかもしれませんが、当時は海外で初めての育児真っ最中でそんな金銭的余裕はありません。本当「おおかみこども」の前半部分みたいでしたから、しょうがなく使い続けましたよ、10ユーロ床屋。
ちなみに頼み方は、携帯でモデルの写真を見せて「comme ça」。あとは全部「oui」です。どうせnonといっても大して出来が良くなるわけではありません(笑)
そして帰任してからも、ずっとそのことが頭に引っかかってました。
「どうせ代わり映えしない短髪頭だし、長期出張の時散髪で苦労するの嫌だな…」と。
そんなわけでバリカン購入。3年ほど前からセルフカットを導入しています。
最初はそりゃもう下手でしたよ。普段外部の人に合わない仕事だからこそ試す気になりましたが、当時 の上司に嫌味言われ(理解もできるのですが、あの言い方はないんじゃない?的な感じです)たり、まあそのという感じです。
ただ、数はこなすものです。トライアンドエラーもするものです。だんだん巧くなり、家族からも「いいじゃん。違和感ない」と言われるように。(「『たまには』プロに切ってもらってラクしたら?」と言われることはあります)
そんな中でコロナ禍に。感染リスクという観点からすっかりこのセルフカットが生きてきました。
ついでのその嫌味上司も会社辞めるとの事。トライアンドエラー、無駄じゃなかった。「散髪に選択肢がある」って、自由度あがりますよ。
…まあ、セルフカットと言っても坊主頭なのでできるんだと言われればそれまでですが(笑)