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ボランティア=いい人?


私には「嫌いな人」が滅多にできないらしい。

人が好き。
その人の良いところを見てもちろん好きになるし、悪いところがあっても「嫌い」には直結せず、「人間らしいな」と思って終わらせる。


学生の頃、クラスメイトが先生の悪口を言って盛り上がっていてもピンときていなくて、話についていけないことがあった。
友達や、お店の店員や、テレビに文句を言っているのを聞いても、ピンとこないことが多かった。

私にも、今こうやって悪口言ってるみんなにも、それぞれ悪いところあるしなぁ。いくら先生といえど完璧な人なんていないでしょ。みたいな感覚。


人を嫌いにならない。
悪く言えば、人に期待していない。



こんな話をしていると、誰にでもフラットな視点で接する人だからボランティア精神に繋がってるんじゃないか、と言ってもらえることがある。(私は大学生の時にボランティアサークルに所属していた。)

ボランティアサークルと言うと、真面目だね、偉いね、いい人だね、と言われる。

でも、これは違う。



見ず知らずの弱い人に手を差し伸べたい
子どもたちの未来のために行動したい
みんな幸せになって欲しい



こういう気持ち、正直ない。

人を嫌いにならないのは、どんな見ず知らずの人も好きになるわけじゃない。


人が好きだから、ボランティアで誰かの助けになりたいとかいう気持ちじゃなくて、ただサークルの雰囲気が良くて、良い人たちがいて、楽しいからやっていた。

大好きなサークルの人たちに貢献したくて、ボランティア活動を続けていた。

サークルに所属していてもボランティアが好きとは言えなかったし、親切の押し売りである面は否めなかった。
ボランティアを「受ける」人達のことを第一に考えていれば、やらない選択肢もあったはずだ。

「人を嫌いにならない」のは、人に期待していないから。期待しないということは、人はこうでなきゃいけないとかいう考えがほぼない。
だからボランティアの対象となる人達のことは良い意味で何とも思ってなくて、だからボランティアすることは苦ではない。という程度の考えだ。

私は、人は好きだけど、どこか人に対する情が欠けているところがあると思っている。

ボランティア=いい人、ではない。

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