できない人の味方でいたい
「なんで、こんな簡単なことができないのか分からない」
たまに言われる。
すいませんね、私は人見知りだし、喋るのうまくないし。
人に電話かけるとか、頼み事をするとか、ちょっと苦手で。
全くできないわけではないけど、下準備を十分にしなきゃ上手くできなくて。
少し時間をかければできるんだけど。
こういうの、全て言い訳に聞こえるんだろうな。
下準備が必要だと思うなら、いつでもいけるように準備しておけ!
できないなら、人より努力しろ!
…まあ、正論だと思う。
最初からできる人とは違う。
世の中は「できる」人間が正しいから、「できない」人間は、できるまで努力しなくてはならない。
「なんでこんな簡単なことができないのか分からない」って言われても、
「なんでこんな難しいことができるのか分からない」って言い返せない。
どうしてこれらはイコールじゃないんだろう、逆は許されないんだろうって、たまに思う。
何でもすぐにできちゃう人がいたら、私だったら「なんでこんな難しいことができるのか分からない」って思うもん。自分ができないことを他人のせいにしているみたいだから、口には出さないけど。
もちろん、努力して、できなかったことができるようになる人もいる。
でも、昔の自分なんてすっかり忘れて、「なんでこんな簡単なことができないのか分からない」って、人に言い捨てる人もいる。
私は、できない人の味方でいたい。
できないことをできるまで努力することは好きだ。
でも、できないままの人も、それでいいとも思う。
できないことを指摘されて怒られても、どうして逆は許されないのと思いながら、言い返さずに、何度も乗り越えてきた人だと思うから。
私がそうだから、できない人の味方でいたい。