大学生がつなぐ交流の架け橋 さかいで沙弥島プロジェクト
こんにちは~
つるさやです!
香川大学学生チャレンジプロジェクトに所属している「地域連携学生委員会なえどこ」が、他の香大プロジェクトに取材しています。
これまでの取材記事はnoteに掲載しています。個性的なプロジェクトを数多く紹介していますので、ぜひご覧ください!
今回は第7弾!「さかいで沙弥島(しゃみじま)プロジェクト」さんです。
以下略称で「橋P」さんとお呼びしています。取材担当は、えみとつるさやでした。取材を受けてくれたのは、稼勢(かせ)さんと星隈(ほしくま)さんです。
さかいで沙弥島プロジェクトって?
さっそくですが、みなさん!
香川県坂出市にある沙弥島ってご存じですか?
Googleマップで確認してみると、島といっても陸続きになっています!
以前は瀬戸内海に浮かぶ島の1つでしたが、工業地帯として埋め立てたことから、現在の地形になっているそうです。
ここは、瀬戸内国際芸術祭の会場になっているだけではなく、普段でも気軽に楽しめる場所として紹介されています。
香川県のホームページには沙弥島初心者コースが紹介されていました。散策してみたいですね!!!
そんな魅力的な場所で活動している橋Pさんですが、ここで1つ疑問が浮かびませんか?
「なぜ橋Pと呼ばれているのだろう?」
実は、瀬戸大橋と深い関係にあります。
沙弥島周辺は、1988年に瀬戸大橋架橋を記念した博覧会を開催した場所です。その後、公園として改装して、園内には瀬戸大橋記念館を設置しました。
橋Pさんは、この記念館の展望室で土日祝限定のカフェを行っています!
カフェは「Hashicafe」と言います。
沙弥島の瀬戸大橋記念館でカフェをしながら、坂出の魅力を発信する
プロジェクト
そういうわけで、橋Pさんと呼ばれています。
基本的な活動について
橋Pさんは、部門ごとで役割を分担をしながら、各週の全体ミーティングを行っています。
部門は4つあり、商品制作、広報、マネジメント(会計を行う部門)、イベント(ミーティングのアイスブレイクとしてミニゲームを考える部門)です。リーダーと副リーダー以外に部門ごとの幹部を合わせて8人が中心となってまとめているそうです。
カフェは、お休みしている時期もあったそうですが、6月26日より営業を再開しています。
現在は39人で活動しており、シフト制で全員が協力して運営しているとのことです。(取材日2021年6月23日時点)
(橋PさんのTwitter投稿を拝借しています)
年に2,3回、地域のにぎわいを目的としたイベントも行っています。去年は宝探しイベントを開催したそうです!
他にも、今年から新しいプロジェクト事業を進めています。
坂出の特産品である塩を使ったキャンドルやオリジナル商品を入れたカプセルトイの設置を企画しているのだとか。
完成が楽しみですね!
このように橋Pさんの主な活動はカフェやイベント、事業などの企画・運営です。
では、カフェ営業以外にも、たくさんの取り組みをしている橋Pさんの魅力に迫るべく、インタビューに移ります!
プロジェクトの魅力
___橋Pさんの魅力を教えてください!
稼勢さん)
カフェ経営やイベント運営などの活動はもちろんですが、メンバーが魅力だと思います。僕ら2人とも創造工学部(香川大学の学部の1つ)に所属していて、僕らの代は特に創造工学部生が多いんですけど、経済学部だけではなく、いろいろな学生で構成されています。やっぱり、多様な学生が集まっているので、いろんな視点で見て、物事を考えながら取り組めることができます。
___たしかにそうですよね。経済学部生の比率が高いプロジェクトも多いですが、なぜ橋Pさんは創造工学部生が多いのか気になります。お二方が加入した理由を教えてください!
加入理由
星隈さん)
私は出身地が関東の方なんですけど、せっかく四国に初めて来たので、ここでしかできないことをやりたいなと思って、どこかの地域活性化プロジェクトに入りたいなと思ってたんですけど。その時新歓でたまたま橋Pに行って、先輩方に優しくしていただいて。また、その前から面白そうだなと思っていたので加入しました。
稼勢さん)
自分は「絶対に地域活性化プロジェクトに入りたい」っていうのは最初はなかったんですけど、友達が行くっていうから、行ってみようかなと思ったのがきっかけです。入ってみたら、先輩や環境であったり、実際やってることとかが面白いなと思って、続けることができています。ポジション的にはリーダーになってるんですけど、リーダーで結構得られていることは多いと思います。団体で活動することで、実践的というか、座学では学べないことが多いので、ありがたいです。
___そうなんですね!プロジェクトで特に身に付いたことや得られたものはありますか?
稼勢さん)
日本地域政策学会で、プロジェクトとしてポスターを制作した時、興味が深まりましたし、伝わりやすさを学べました。先生に何回も添削してもらって、大変だったんですけど、ポスター作りは身につきました。
___質問に答えていただきありがとうございます。きっかけは先輩や友人なんですね!周りが創造工学部生だから、自然とその割合が高くなっていそうです。続いて、印象に残ったことを教えてください。
印象に残ったこと
稼勢さん)
学生チャレンジプロジェクト事業の一環として行ったワークショップです。ちょっと瀬戸芸に絡めた内容なんですけど、一昨年前、Tシャツに絵を描いてオリジナルTシャツをつくろうっていう企画で、ボランティアというか、無料のイベントをしました。子供の活力が本当にすごくて、勇気づけられましたね。その時が一番楽しいなと思いました。
星隈さん)
私は、去年の冬開催したイベントです。このイベントは、1月頃に瀬戸大橋記念館の屋内外を含めた宝探しとクイズを行ったものです。事前にみんなで館内を回って、一からクイズを考えました。本番の時、私は参加者に景品を渡す役だったんですけど、中にはすごく喜んで景品を受け取ってくれて、最後手を振ってくれた人もいて、とても嬉しかったです。
___とても素敵な体験をなさっていますね。では運営や当日のイベントではなく、企画の段階で印象に残ったことはありますか?大変だったこととか。
稼勢さん)
ガチャガチャの中身を考えた時ですね。キャンドルは実際に作って上手くいかなかったので、やり直しになったことがありました。缶バッチの大きさもこれでいいかなと思っていたら、小さくてだめだってなったり。結構いいかもと思って企画を進めてたら、途中で修正しないといけないこともあります。そういえば、一回振出しに戻ったこともあるよね。
え?(驚)
(うなずき合うお二人)
実は塩でスーパーボールを作ろうとしたことがありました。一応作れるんですけど、放置していると石みたいになっちゃって。始めからやり直しになって、今のカプセルトイの景品案で落ち着きました。
___試行錯誤を経て実現した企画だったんですね・・・すごいです!話は変わりますが、入ってよかったなと思うことはありますか?
入ってよかったこと
稼勢さん)
自分は経済学部の人と話すことが少ないので、プロジェクトに入ったことで友達の輪が広がりました。子供と触れ合う機会もここでしか味わえないかなと思います。
星隈さん)
私も稼勢君と同じです。あとは、地域でそういうイベントをやって、実際に集客するっていう体験は授業ではできないと思うので、これはプロジェクトに入ってよかったなと思うことです。
___交流だけではなく、実践的な活動ができる環境が整っているのですね!このような活動を通して心がけていることはありますか?
大切にしていること
稼勢さん)
楽しむことです!地域活性化しようとしているのに、自分たちが楽しめないのはよくないなと思います。楽しむのはもちろんですが、カフェで食べ物を出す時もだし、イベントで参加した人とかそこでしか出会えなかった人と交流を大切にしています。
星隈さん)
実は、私がまだプロジェクトに入ってない時、私の家族が観光で茨城から瀬戸大橋記念館に来て、プロジェクトの人に「いいところでプロジェクトしているんやね」って言ったらしいです。橋カフェで食べた写真を送ってくれました。こんな感じで、遠方から来る人や、瀬戸芸の時期には、海外の方もいらっしゃるので、私も交流を大切にしています。
___活発な交流ができるのは、橋Pさんがカフェやイベントで出会える人とのつながりを大切にしているからなのですね。なかなか活動しづらい状況ですが、今後について教えてください。
今後の活動
稼勢さん)
今はあまり活動できてないですね。
星隈さん)
今週末からようやく営業できます。今までは、再開と休業を繰り返しているので、メニュー数を増やしてオープンする予定です。
稼勢さん)
たしかに、ご飯系がちょっと少なすぎるので、増やしたいと思っています。
___どんなメニューがあるんですか?
稼勢さん)
結構前からある、バナナジュースは、最近人気になりました。それは堂々と言えます。ブームになる前から出していたので、やっと流行が僕たちに追い付いてきたなと(笑)
___バナナジュースいいですね!どちらかというと、食べ物よりジュースなどの飲み物が多いんですか?
稼勢さん)
今は多いですね。2、3年前はご飯系も多かったんですけど、新型コロナウイルスの流行があって、やめておこうかってなりました。
___そうなんですね。メニューづくりはどのようにやってるんですか?
稼勢さん)
部門に分かれているので、ある程度決めてもらって、全体で検討してます。
商品部門に一任していて、最後完成形のメニューを試食して、確認できたらお披露目します。
___役割分担をしっかりなさっているのですね!広報はどのようになさっているのですか?
広報活動
Instagram、Twitter、Facebookですね。そこで、あまり使い分けているわけではなくて、全体的に発信しています。具体的には、ミーティング開催や、カフェ開店の報告です。
でも高松駅のビルの中にあるセトウチ・アイ・ベースさんともインタビューする機会があって、SNS発信について聞かれた時に、「SNSによって使い分けた方がいいよ」と助言をいただきました。「Instagramだったら若者、Facebookはちょっと年代が上の人っていようにターゲットごとに使い分けしてみたら」と言われたので、これから取り入れていこうと思っています!Instagramのストーリー機能も積極的に使いたいですね。
他には、幼稚園や小中に向けた広報もやります。ポップな感じで、伝わりやすさを重視しています。特に、子とも向けのイベントだったら、難しい言葉や漢字を使わない、丸いフォントを使うなど工夫しています。
創造工学部生は授業で購入するIllustrator(編集ソフトウェア)を使います。意外と個人作業なんですよね。
基本個人作業なんですけど、一度ポスターを作る機会があって、それはプロジェクト全体でやることになりました。貼り絵みたいに、場所ごとに担当に分けて作って、最後に切り絵みたいに組み合わせて作りました。
___デザインに関して素晴らしいこだわりを持っているのですね。最後に何か伝えたいことはありますか?
メッセージ
橋Pは今後も様々な活動を行っていきます。その中の1つ、ガチャガチャが完成したら、ぜひ回して、坂出の魅力に触れてみてください!
まとめ
「坂出の魅力を発信したい」という熱意が原動力になっているのはもちろんですが、橋Pさんの活動を後押ししているのは、坂出の魅力を引き出していく「デザイン力」や交流から生まれる純粋な「楽しさ」なんだということがわかりました。メンバーの多様さや失敗もいとわないチャレンジ精神を活かすことができる組織だからこそ、柔軟な視点で活動できるのだと思います。感染症の流行をきっかけに、いっそう精力的に取り組んでいる姿は、まさにプロジェクトの鑑ですね。とても羨ましいです!
取材を受けていただきありがとうございました。なえどこ一同、今後のご活躍を応援しております!
・・・橋Pさんの公式SNS・・・
気になる方はぜひご覧ください!
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