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なぜ王が民衆を支配できるのか?
こんにちは。
今日は王権神授説についてお話しします。王権神授説は、王の権力が神によって与えられたとする考え方です。歴史的に非常に重要な概念で、多くの国の政治体制に影響を与えました。それでは早速、王権神授説とは、王が神から権力を授かったとされる事例、王権神授説を唱えた人について見ていきましょう!
1.王権神授説とは?
まず、王権神授説の基本について説明しましょう。人間社会において、ある1人の人物が民衆を統治しようとすると、「なんであいつはあんなに偉そうなんだ!」と反対する人が必ず出てきます。そのためトップに立って人々を統治するためには何らかの正当性が必要になりました。そこで、王の権力は神から直接授けられたものであり、王は神の代理人として統治するという王権神授説を用いることで、王の権力が正当化されたのです。
2.王が神から権力を授かったとされる事例
王様が神様から権力を授かった、王様自身が神であるという話は、古くは日本書紀やメソポタミア、古代エジプトなどで見られます。
中世ヨーロッパでは、カトリック教会のレオ教皇によって、フランク王国のカール大帝に冠が授けられていました。
絶対王政時代のフランスのルイ14世は太陽神アポロンに変装して踊ったことから「太陽王」として知られ、「朕は国家なり」と、自身を国家そのものと見なしていました。
3.王権神授説を唱えた人
王様による統治を正当化する理論を唱えた人を紹介しましょう。
✅フランスの法学者・経済学者のジャン・ボダン
地上には、神を除いて君主より偉大なものは存在しない。君主はその他の人間に命令を与えるために神から神の代理人とされたのである。
✅イングランドの政治思想家ロバート・フィルマー
アダムだけでなくそれ以後の家父長は、父たる権利によって、彼らの子供らに対する王の権威を持った。王は神の摂理によって選ばれ、神からアダムの権利を受け取った。
✅フランスの神学者ジャック=ベニーニュ・ボシュエ
神は国王を使者としており、国王を通じて人々を支配している。国王の人格は神聖であり、国王に逆らうことは神を冒涜することである。
まとめ
いかがでしたか?王権神授説は、歴史的に非常に重要な概念であり、多くの国の政治体制に影響を与えてきました。今後もルールと歴史を学び、理解を深めることで、現代社会をより良く理解できるでしょう。