ノノガ(No No Girls)みたレズビアンの感想
※ここでいうレズビアンはアイデンティティの話をしています。あくまでこのアイデンティティを持ったアタシの個人的な意見です
SKY-HIと、ちゃんみながタッグを組み、昨年10月から配信開始したオーディション番組「No No Girls(ノノガ)」。
アタシも一話からずっと追っかけたわ。
毎週金曜日、退勤後にビールを買い込んでおうちにこもって真剣に見たり、華金酒盛りの後にうつろな目で電車の中で観てた。彼女たちの成長にずっと目が離せなった。彼女たちの夢を追いかける姿が次第に自分の夢のように、時には母親のように涙を飲む日々だった。
No No Girlsを知るきっかけ
私は2023年に配信していたPRODUCE 101 JAPAN THE GIRLS(日プ女子)をみていたから(字体で見るとプロレスみたいね)、SKY-HY・ちゃんみなのオーディションが始まると聞いた時は、ラップメインで落ちた子にチャンスがきた!と目を輝かせたわ。私も応募しようとしたんだけど、歌もダンスも出来ないため諦めました。ちょっとだけ、Awichを練習したのは秘密ね。
審査基準の3つのNOが先鋭的すぎる
番組中に紹介されていた審査基準、
No FAKE(本物であれ)
No LAZE(誰よりも一生懸命であれ)
No HATE(自分に中指を立てるな)
この審査基準、マジで痺れる。だって、細くて可愛いグループがもてはやされてきて少しでも気に入らないところがあればSNSで総バッシングじゃない?それを実力でねじ伏せて、自分が自分であることを証明して音楽にして私たちに届ける。そういう命懸けのグループを作ろうとしているわけ。
近年、ガールズパワーやボディポジティブなど、人と違うこと・ありのままの自分を愛することは認められ始めているけど、それを体現するグループがやっとでてくるんだ!時代が変わるぞ!と私の細胞中が沸いたわ。
れず達、ちゃんみなにもれなくYES
れずは酔っ払うと「ハレンチ」を歌う。アタシの周りだけかもしれないけれど、ハレンチの独特な世界観と設定がなんとなく二丁目で酩酊していた時の雰囲気と重なって、感情移入しちゃうのよ。
ちゃんみなはとってもALLYで、なんと東京レインボープライド2024にも来てくれていたの!DIVAで魂の叫びをしてくれる人ってだぁいすき。ちゃんみなのチケット当たらなすぎて枕を濡らしていたのでTRPで観れた時の幸せは名状しがたいもんだったわよ…
この子達の「No」はなんだろう?
審査基準の3つのNoに大共感しまくり、視聴していた当方レズビアン。
恋愛対象が同性というだけでNoを突きつけられる機会が多いから、「私が私であることの何が悪いの」「普通なんてないだろ!」と心の声を荒げまくっていたアタシはもうこのオーディションに出たつもりになってた(特大感情移入)
そんな中、私が推していたのはKOKO様。
「様」をつけて崇めたくなるほど、自信に溢れていて美しくて強くて格好良い。
ダンスの世界大会で優勝したり、東京ゲゲゲイ(ちょーダンスキレキレのイケイケグループ、二丁目でMVとってたりする)でマイキーさんとコラボしていたり、とにかく華やかな経歴の持ち主。
ただ、暗い過去もあり、華やかで目立つからこそ「No」を突きつけられる。出る杭を打つカス連中どもに実力でぶっぱなしていく姿がもう、ついていきます!姐さん!となりました。ハスキーボイスの歌声もめちゃくちゃ格好良い。
プロデューサー、指導者が有能すぎて心が痛くならない
視聴者投票は一切なく、運営陣でデビューメンバーを決めていくスタイル。
二次審査を通過した子たちが、三次審査で課題曲を発表する。
プロデューサー陣が、歌唱力・ダンス・カリスマ性などを見抜いて、秀逸なコメントと共に合否を決めていくところが印象的だった。正直、一般人には良く分からない部分で、才能を発掘していく。まさにプロ。審査が進むごとに花開いていく才能にアタシ達感無量。
合否の発表の時も、基本的に褒めるベースで彼女たちの幸せを願っていること、リスペクトを感じられるところにグッと来た。「顔が可愛くないから」「もう少しやせないとだめ」と言われたりするオーディションハートブレイキンあるあるからしたら、これがあるべき世界?SKY-HYさんの言葉の選び方もステキすぎて詩集とか出して欲しい。審査の講評をしてくださっていて、一人一人への愛が伝わり、さすがCEO。「才能を殺さないために。」だな…しみじみ。
優秀すぎた運営
パフォーマンスごとの動画をアップしてくれたと思いきや、VLOG供給もあり、クリスマスにはクリスマス特別コンテンツも配信してくれて、え〜いいんですか〜?の大喜び祭り。目には目を、オタクにはオタク文化を!
ちゃんみなの楽曲を使って審査を行うこともあるから、ストリーミングも伸びまくりなんだろうな。すごい、すごいマーケティングだ。2万人のK-アリーナは応募してもほとんど当たらない状態で、(友人数人は落ちてた)恐るべしちゃんみなパワー。
最終評価は魂のぶつかり合い
Kアリーナの大舞台で堂々たる10人の最終審査が始まった。
一年前は普通の女の子だった子たちが2万人の前でパフォーマンスするってどんな度胸なのよ。すごすぎんのよ。あんたたち。
私も、友人と食べ物を買い込んで日曜の配信を待機したわ。
10月から追ってきた彼女たちの勇姿にほろり。半分感動、半分ママの気持ち。そう、これがオーディション番組の醍醐味よね。
最終審査は「命を削っている」と言っても過言ではなかった。
今までで観たことのないパフォーマンスに心の底から震えたし、感動しすぎて涙がとまらなくなった。本当に怖い。恐怖すら覚えるレベルの感動ってあんだ。
最終評価の結果は、ちゃんみなプロデュースグループに相応しい子達だったと思うし、残念ながら今回選ばれなかった子達もそれぞれの咲き方ができると信じている。ちゃんみなも決して見放さないだろうな。彼女たちの心の叫び、パワーに圧倒されているし、あなたたちの輝きはアタシたちのこと照らしてくれてんだからね。希望の光をありがとね。
これからどんなグループになるのか楽しみね。とびきりのモンスターたちがみれますように。素敵なそれぞれの花を咲かせますように。