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【24カ国訪問記】タイ、行ってはいけない遺跡
さやです。一人でタイ北部のチェンマイから、スコータイ経由でラオス/ルアンパバーンへ移動したときの話です。
・スコータイとは
13世紀、タイ族最初の王朝として成立したのがスコータイ王朝です。現在はスコータイ歴史公園として、ユネスコ世界遺産に登録されています。
スコータイ歴史公園:スコータイ市内から西へ約12km、面積約70㎢の広大な歴史公園。3重の城壁の内外に、寺院を中心として200件の遺跡が文化庁の下で管理・保存されています。
初めてタイに行ったとき、アユタヤーの遺跡を見ました。ビルマ軍との争いで生々しい傷跡が残っているとはいえ、その壮大さに圧倒されました。
ガイドブックでスコータイ遺跡のことを知り、いつか行きたいとぼんやり思っていたのでした。
・チェンマイからスコータイへ
チェンマイからスコータイまでは約300km、長距離バスで行けます。
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なぜかサンドイッチも買う。エアコンバスで出発
到着したら教えてくれるよう運転手に頼んで、あとはひたすらバスに揺られること約5時間。近くの席に、整った顔立ちの青年が座っていました。しきりに綺麗なネイルを気にしており、小さな村の前で下車していきました。
彼の身の上などをつらつら想像する、暇な旅人(私)
宿泊先は歴史公園の近く。
安さと立地で選んだ、陰鬱な雰囲気の部屋…寝るだけと割り切り早々に就寝しました。翌々日は早朝の国際線だったので、宿から空港までのタクシーを確保しないといけなかったのですが、疲労のためか、すっかりそれを忘れていました。
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・迫力の遺跡群
翌日は自転車を借りて、さっそく歴史公園へ。12月という季節柄か、曇りがちで気温は高くなく、快適でした。
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遺跡の写真ばかりで、もうお腹いっぱいですよね…すみません
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麺だけでは足りずチャーハン追加
・最終目的地は、行ってはいけない場所だった
夕暮れ近くになり、最終目的地の「ワット・サパーンヒン」へ。
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小高い丘を登り切ったところで、日本人の青年に遭遇しました。海外で日本人観光客と遭遇してもあまり声をかけないのですが、丘からの素晴らしい眺めに感動して、つい話しかけて他愛もない話をしました。
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ほかにもタイ人らしき数人が訪れており、そのうちの一人が、訛りのある日本語でこちらに聞いてきました。
「ここで〇〇が亡くなったのを知ってますか?」
質問というよりは、警告するような聞き方でした。
急な問いかけに戸惑い、何も言えませんでした。
断片的に聞き取れた情報から、〇〇に入るのはどうやら日本人女性の名前で、最近、早朝にここを訪れたその女性が、強盗に襲われたか何かで殺害されたらしい、ということがわかりました。
内心、ゾッとしました。
なぜなら、スコータイへ行く計画を立てたときに、中心部の遺跡群から少し離れたここワット・サパーンヒンを朝いちばんに訪れてから、残りの遺跡を巡るつもりだったからです。
朝の出発が少し遅れたので、順番を入れ替えたのでした。
遺跡はとても広く監視の目が行き届かないため、早朝や夜の単独行動は、避けたほうが無難だと思います。つい涼しい朝方に行動したくなるのですが、場所によっては非常に危険と思い知った出来事でした。
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青で囲んだ場所がワットサパーンヒン
・翌朝の足がない
そのショッキングな出来事で、一人でいるのが怖くなりました。
暗い宿に戻るのも気が進まず、日本人青年(仮にKくんとします)と食事に行くことになりました。Kくんは整体の仕事をしながら、お金が貯まったら旅に出る、海外一人旅勢によくいるタイプ。でも…話しているとどこか浮世離れしてて、変わった人だなという印象でした。(私も人のことは言えませんが)
私は以前から雨女でー…と言うと、ニコッとして「ああ、確かにそうですね」
どこか、こちらを見透かされているようでした。
そろそろ帰ろうとなったとき、翌朝の空港までの足がないことを思い出しました。
もう真っ青…なんで今頃思い出すのか、自分がほんとに嫌でした
すると、お店のスタッフが親切にも地元のお客さんに、車での送迎を頼んでくれました。ありがたい!頼まれた男性もOKしてくれて、宿まで迎えに来てもらうことに。翌朝、来てくれるか不安でしたが、本当に迎えにきてくれました。その男性の車で空港へ。お子さんも助手席に乗っていました。
言葉がわからないので会話ゼロ。道中の朝日が眩しかったです。
無事に空港に到着し、お金を払ってお礼を言いました。
金額は覚えていませんが、まあまあ高額だったと思います。でも朝っぱらから空港まで1時間近くの距離を送ってもらえて、無事にフライトにも間に合い、感謝しかありませんでした
・Kくんのこと
Kくんとは連絡先を交換して、タイミングが合えばまた日本で、となりました。そして帰国後しばらくしてから再会しましたが、とても妙な体験をしました。
その後日談については、いつかまた書きたいと思います。
読んでくださってありがとうございます!
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