割れたボタン
「お母さん、ボタン割れちゃったー」
突然息子が言った。
見れば確かに、そこには割れたボタンが。見事に真っ二つ。
ボタンって、こんな割れ方するんだ…?初めて見た。というか息子よ。普通に椅子に座ってテレビを見ていたハズなのに、何で急に割れるのだ…?あなた実はすごく力が強いの…?
よくわからないけれど、割れたものは仕方ない。パジャマのボタンなので1つついていないくらいどうってことないんだけど、せっかくだからつけようか。
その時私は、ちょうどこぎん刺しをしていた。机の上には裁縫箱がある。そしてその中には、実は何種類かのボタンもあるのである。
ここで、今まで特に誰かに言うこともなかった私の習慣(?)を一つ暴露しようかと思う。
実は私は昔からボタンが好きで。
捨てる服のボタンだけとってあるのである…!!
これはもう、実家にいる時からの習慣なので結構長い。20年くらいになるんじゃないかと思う。
この服もう着れないな〜捨てなきゃな〜でもボタンだけ置いておこうかな〜。
そんなこんなで実家にはボタンが入った瓶がいくつかあるわけなのだが。結婚後の服に関しては裁縫箱の中にボタンが入っていたりする。
その後使うことがあるのかと言えば、あまり使うことはないのだ。でも!ボタンが!好きで!!
その他同じような理由で、好きな柄の服はちょこっと切れ端を置いておいたりしている。
まぁつまり、私は昔から、裁縫系に使えそうなものが好きだったのだ。
そんなこんなで裁縫箱の中を見て。割れたボタンと大体大きさが合いそうなのを見繕って息子に見せた。好きなの選んだらいいよ〜。
「じゃあこれ」
息子が選んだのは文字が書いてある半透明なボタンだった。
ついでに糸も選びたまへ。いろんな色があるよ〜。
「じゃあこれ」
OK、茶色だね。
そんなこんなで完成したのがこちら。
実はつけたボタン、元は私のパジャマのボタンだった。黄緑と白のストライプのパジャマ。好きで何年も着ていたのだけれど、ついに破れて着られなくなってさよならしたのである。
まさか息子のパジャマのボタンになるとは。このパジャマ、小さくなってきているので来年は着ないと思うけど。第二の人生(ボタン生?)を楽しんでおくれ〜。
この件で、「そうだ、私、ボタン好きだったやん」と思い出したので、ボタンの使い道を考えてみてもいいかもしれない。こぎん刺しと組み合わせたらどうなのだろうね。
ではまた明日。