本。駅弁大百科

今日は本の話。『駅弁大百科』(「旅と鉄道」編集部 編、天夢人)を読んだ。

鉄道旅に欠かせないもの、駅弁。

…と書いてみたものの、鉄道を使う旅で毎回買うことは無い私である。むしろ買うことの方が少ないのだが、それでも今まで何回かは買ったことがある。

買わない理由は主に時間や金銭面の問題であって、駅弁を見ること自体は好きだし、何の制約も無ければ旅先で毎回買ったことだろう。買える機会には全部じっくり見て、どれにしようかワクワクしながら選んでいる。

今回はそんな駅弁の本である。オールカラーで写真がいっぱい!現在日本で販売されている駅弁は2000にもおよぶらしいのだが、その中の1000駅弁を紹介しているようだ。

この手の本はスマホ画面だと大変見にくい。タブレットを手に入れたからこそ借りた本である。タブレットだとさくさくストレスなく見ることができる。

「JAPANGLE」(NHKの子ども向け番組)の「駅」回に「駅弁ソング」があり、そこで紹介された駅弁もほとんど載っているので、息子も一緒に見ながらテンションが上がりまくっていた。

さて本の内容はというと、日本全国北海道から順に主な駅弁を写真付きで紹介してくれている。

北海道はとにかく蟹。蟹蟹蟹。その後にいくらやウニが続く感じだろうか。姿そのままな「いかめし」もインパクトがある。

東北は、海の幸系も肉系もある感じ。個人的に牛たん系の弁当を食べたい。

関東、甲信越は、新潟は海系が多し。というかやはり、海沿い県は海の幸が多いし、海沿いじゃなければ肉や山の幸系が多い感じだろうか。「埋蔵金弁当」や「印籠弁当」は器が立派そうである。有名な「峠の釜めし」はこのエリア。

東海はやはり松坂の「モー太郎弁当」がインパクト大。見た目もすごいが開けると音が鳴るというのも面白い。「竹取物語」という器の外側に竹籠がある弁当も、器が面白いなぁと思った。

その後は西日本、と大変ざっくりしたくくりなのだが、この中ならやはり「ますのすし」かなぁ。見た目も印象的だし、実際に食べたことがあるが美味しかった。石川、福井、鳥取では北海道以来の蟹系弁当量産体制。あと草津の「忍者牛めし」は手裏剣の形の人参が可愛い。兵庫はタコ。タコタコ。やはりその土地の名物が弁当にも使われるのだ。

四国・九州なら、インパクト大なのは「鯖の姿寿し」だろうか。見た目がすごいし美味しそうなのだが、食べた後残る頭に少し微妙な気分になりそうである。恐らく器代込みなお値段の「有田焼カレー」もすごい。有田焼の器にカレーが入っているのだ。家に帰ってから普通に器として使えそうである。

ただ写真を眺めるだけでも面白いし、説明文を読んでもっと面白い。なかなか旅に出られないこの頃なので、せめて本を読んで旅気分である。

息子の食いつきがいいので、実際に本を買ってもいいかなぁと思った一冊だった。

そういえば、弁当は「辨當」とも書くのだな。旧字なのだろうが、初めて見た。意外とこの字を使った駅弁があり、あえてこの字を選択したのか、歴史ある弁当なのか。駅弁はまだまだ知らないことが沢山あるのである。


ではまた明日。